『クイズものしり百科』
著者:菊川進
発行:梧桐書院 新書版
発売:1973年?
定価:580円(1987年2月 第21刷時)
クイズで、ほんとうにクイズらしいおもしろさとむずかしさを備えているのは、やっぱり推理的なクイズをおいて、ほかにないでしょう。
そこで本書では、第1章と第2章に推理クイズを集め、第3章にもの知り的なクイズを集めました。
本書の大きな特長は、クイズのだいご味をじゅうぶんに味わってもらえるほかに、必ず答えのあとに、コラムを設けて、そのクイズに出てきた、さまざまなことばをとりあげ、解説している点です。クイズを楽しめるほかに、知識も得られるわけです。
また、クイズの対象を一応、小学校の高学年から中学生においてつくりましたが、内容としては大学生や一般の読者にも、クイズのおもしろさをじゅうぶん味わっていただけるでしょう。
【もくじ】
第1章 探偵クイズ
第2章 犯人さがしクイズ
第3章 ものしりクイズ
一応章立てにはなっているが、特定の名探偵役は存在しない。
梧桐書院の推理クイズシリーズは、いずれも答えのあとにコラムを設け、クイズに出てきた言葉を解説しているが、それは本書から始まったといっていいだろう。
クイズそのものはまえがきにあるとおり、小学校から中学校向けに作ってあるので、難易度はそれほど高くない。ただ、クイズのおもしろさを知るにはじゅうぶんな一冊だろう。
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