ミステリークロス・ゲーム
『密室殺人』
作:高槻速雄
画:岡崎忠彦
発行:西東社 シミュレーション・ブックス12
発売:1985年7月30日初版
定価:580円(初版当時)
新進パズル作家、伊集院健のもとに、「殺人クロスワード在中」と記されていた封筒が届く。クロスワードを解くと、被害者の名前、黒須博士と書かれてあった。伊集院の先生でもある黒須は、昨日殺されていたのだ。しかも、鍵がかかった密室の中で。事件の謎を解くため、伊集院は黒須邸を訪れる。黒須邸には様々なクロスワードが残されており、そこには事件のヒントが隠されていた。
1980年代に流行ったシミュレーション・ブックスシリーズの一冊。シミュレーションとクロスワードをミックスさせた上、さらに密室殺人の謎を解くという、結構凝った趣向。ただ、この手のシミュレーションものは、一度読んでしまうと二度と読まれなくなってしまいがち。しかも本作はクロスワードパズルが中心となっているので、一度解いてしまうと、よほどのことがないと二度と読まれないし、シミュレーションブックスそのものが飽きられてしまう。
密室殺人を解くという趣向があったので、あえてここに取り上げてみた。
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