(まえがきより引用)
『スパイひみつ大作戦』
作:西原和海
(1942年、ハルビン生まれ。1966年、早稲田大学卒業。スパイ史研究家)
発行:小学館 入門百科シリーズ37
発売:1975年2月20日初版
定価:450円(初版当時)
戦争のときにも、平和なときにも、スパイたちは、世界のあらゆる場所で、日夜、息づまるような戦いをくりひろげている。しかし、その活動の大部分は、ふかく秘密のベールにつつまれていて、一般の人たちには、うかがい知ることができない。この本は、そうしたスパイ戦の実態にせまってみようとして、うまれたものだ。
(中略)
歴史はじまって以来ずっと、なぜ、人類はスパイを必要としていたのか――といった大きな問題は、今後のきみの課題として、残しておくことにしよう。ぼくも、じっくりと考えていくつもりだよ。
【もくじ】
第1章 これがスパイの世界だ
第2章 スパイの基本テクニックと小道具
第3章 スパイ劇画
第4章 世界をゆるがせた大スパイ
第5章 スパイ名鑑
第6章 忍者の世界をスパイする
第7章 スパイクイズをやろう
第8章 スパイミニ百科
昭和40〜50年代に流行った入門ものでもっともよく本屋で見かけた小学館の入門百科シリーズ。このシリーズは色々な分野の紹介があったが、スパイものも当然のように存在する。
一冊でスパイのテクニックや小道具、スパイ名鑑に世界各国のスパイ組織、さらにスパイクイズを収録するというかなり内容の濃い一冊。スパイ名鑑には実際のスパイだけでなく、小説のスパイも数多く登場。一冊でかなり美味しい仕上がりである。
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