『犯人をさがせ! 君は名探偵』
著者:岡田康彦(クイズ、ゲーム作家。入門書関連本多数)
発行:有紀書房 なかよし入門百科
発売:1973年?
定価:420円(1973年当時)
世界じゅうの国々であった、めずらしい、ふしぎな犯罪トリックが、この本には、いっぱいのせてあります。アッとおどろくものや、ヘェッーとかんしんするものが、たくさんあります。どうしてもわからないトリックも、きっとあるとおもいます。
けれど、よくかんがえてみてください。すぐに答のページを見てしまっては、ダメです。よくかんがえて、トリックのたねあかしを、どうしてもじぶんでやってみようと、くyしんしていくところに、ねうちがあるのです。
そうしてかんがているうちに、きみの頭はよくなっていくのです。
この本一さつのなぞときができたら、もうきみは、りっぱな名探偵です。テレビでうつされる犯人さがしなど、きっとかんたんにできてしまうにちがいありません。
さあ、これから、たのしく名探偵とちえくらべをしてください。
問題数は全部で61問。犯人さがしや暗号、トリックものなど、通常の推理クイズ本に収録されているものとあまり変わりはない。古典クイズ、既存ミステリからのトリック引用が多いが、一部は実話から取ったものや、オリジナルらしきものも見受けられる。
統一した登場人物がいるわけでもなく、ただクイズが雑然と並べられているだけの本である。
有紀書房のなかよし入門百科から出ている推理クイズものは、作者こそ違うが中身の傾向は、実際の警察・法律がらみの問題が多い『犯人はだれだ?』を除くとほとんど変わらない。作品によってもう少し特徴付けをしてもよかったのではないか。
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