川北亮司『カオリンの推理クイズ』


川北亮司 『マリア探偵社特別編 カオリンの推理クイズ』
(理論社 フォア文庫)




『カオリンの推理クイズ』


 『マリア探偵社特別編 カオリンの推理クイズ』

 著者:川北亮司
(1947年、東京生まれ。早稲田大学卒業。『はらがへったらじゃんけんぽん』で日本児童文学者協会新人賞。『のんびり森のぞうさん』シリーズ、『ふたごの魔法つかい』シリーズ、『マリア探偵社』シリーズ、『バルサー宇宙戦記』シリーズなど作品多数)

 発行:理論社 フォア文庫

 発売:2005年9月

 定価:560円(税抜き 初版時)

 絵:大井知美




「マリア探偵社」シリーズは、亀代が経営する探偵社を舞台に、佐伯香(カオリン)が事件の謎を解いていくシリーズ。探偵社には他に将道と桂子がいる。詳細な設定はわからないが、カオリン、将道、桂子は小学校の同級生。日本一サイテーの警察官、赤馬竜介が持ち込んだ事件を解くというパターンが多いようだ。2005年時点で10冊が刊行されているから、結構人気シリーズなのかもしれない。
 問題数は全部で12問。10問目の「ねらわれた千両箱」はオールコミックで、しかも江戸時代にタイムスリップして、忍者として活躍している。問題後には、「カオリンの探偵塾」があり、探偵のテクニックについて紹介している。
 問題の難易度は、小学生を対象としているからか、やさしいものばかりである。使われているトリックも、見たことのあるようなものが多い。それでも、小学生に推理の興味を持ってもらうには、ちょうどいい程度のクイズではないだろうか。

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