『クイズ脳体操 推理クイズ編』


『クイズ脳体操 推理クイズ編』




『クイズ脳体操 推理クイズ編』


 『クイズ脳体操 推理クイズ編』


 発行:株式会社アクタスソリューション

 発売:2007年8月30日

 定価:500円(税込み 初版時)




 推理小説は、トリックや犯人を見つけるなどの謎解きをしながら読むのが楽しいもの。
 ここでは、お手軽に楽しめるように、クイズ形式で推理小説が読めるようにしています。
 まずは、推理小説を読み解くのに必要な直感・観察力といった右脳的アプローチや、分析力・論理的思考といった左脳的アプローチをトレーニングしていけるようなクイズが用意してあります。
 その後は、右脳的アプローチで事件を解決していく右京探偵の事件簿、左脳的アプローチで事件を解いていく左近寺刑事の事件簿がクイズ形式で書かれています。
 あるときには、登場人物の言動や、行動に隠された意味を推量しながら、あるときには、登場人物のうそを見抜いて、あるときには、小さな差異を見つけて、あるときには、日常と違う変化を感じて、読み解いていってください。
 そうすることで、右脳も左脳も鍛えられ、能力UPできるのです。
 では、謎解きを楽しんで下さい。

(「はじめに」より)



【目 次】
プロローグ
第1章 右京探偵からの挑戦状
第2章 左近寺刑事からの挑戦状
第3章 右京探偵の事件簿
第4章 左近寺刑事からの事件簿
第5章 ショートストーリーDEクイズ
他にコラムが9本。


 各章10問ずつ。第5章のみ3問。合計43問。
 第1章、第2章は間違い探し、暗号、数学パズル、うそ探しなどのいわゆる通常パズル。第3章と第4章は推理クイズになる。
 どちらのクイズもよく見かけるもので、新味は全くない。推理クイズに至っては、どこかで見たことがあるようなトリックばかりである。読んだことがない人にとってはいいのかも知れないが。
 また、右脳、左脳に分けた理由も、問題を見る限りにおいてはよくわからない。
 第5章は若干長めの問題。右京探偵も左近寺刑事も出てこない。結局こいつらはいったいなんだったんだ? 扱っているトリックは、これまたお馴染みのものばかり。
 推理クイズやミステリに縁のなかった人にとってはいいかも知れないが、それ以外の人にとってはつまらない一冊だろう。
 いわゆるコンビニ本。作者名が書かれていないのも、哀しいよね。

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