『5分で解くミステリー』
探偵養成プロジェクト
発行：株式会社アントレックス
発売：2008年5月（？）
定価：500円（税込み 初版時）
本書に集められたのは、34の難事件・珍事件をまとめた未解決ファイル。どの事件も調査が難航し、このままでは迷宮入りになってしまうものばかりだ。事件の謎を解くカギは全てこの中に散らばっているはずなのだが、そうしても突破口を見出せない……。
そこであなたの出番だ。事件の担当者たちはみんな、あなたの協力を待っている。ぜひ、その明晰な頭脳で、事件解決への糸口を見つけてほしい。
ただし、あなたに与えられた時間は5分。時間がない。急いでページをめくってほしい。
（「はじめに」より）
【目 次】
第1章 トリックの謎
第2章 事件現場の謎
第3章 証言の謎
第4章 アリバイの謎
第5章 犯人の謎
クイズが全部で34問。ほかに「名探偵養成クイズ」という名のついたミニクイズが10問、鑑識にまつわるコラムが6本。
最初に事件関係者、日時、場所、天気等の情報が提供され、クイズが出題される。内容については、事件現場の状況と証言の内容から矛盾を見いだし、解決するものが多い。ケン・ウェバーなどがよく使っている手法であり、かつ難易度は低い。いくつかはトリックを使ったクイズもあるが、そのトリックはいずれも有名なものをわずかにアレンジしたものばかりである。
お手軽な構成だが、コンビニオリジナル本ということで、適当な難易度のクイズを用意しましたという感じで作られたのだろう。こんな本がありますよ、程度のクイズである。「探偵養成プロジェクト」とは名ばかりであるが、仕方のないところか。
株式会社アントレックスは、雑貨やインテリアなどを数多く扱っている会社。コンビニエンス・ストアで販売されるHOW TO本なども制作している。本書はそのうちの一冊。本の発行日が書かれていないというのは、ちょっと問題だと思う。
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