『続・こちら探偵クイズ局』
著者:木村研
(木村研:1949年鳥取県生まれ。漫画家。『捕物クイズ』(曙百科)、『家族クイズ遊び』(ひばり書房)など。「かめとおたまじゃくし」で第七回共同創作童話集入賞。「たんじょう日においで」で同九回入賞。他絵本などの著書あり)
発行:梧桐書院 新書版
発売:1979年8月
定価:580円(初版時)
「こちら探偵クイズ局」の二さつめが出ることになりました。みなさんのおかげです。
前回では推理の入門編を中心に、頭のトレーニング的な問題を多く出題しましたね(エッ、きみにはむずかしすぎたって……じゃあ、もう一度「こちら探偵クイズ局」で、勉強しなおしてからチャレンジしてください)。
「こちら探偵クイズ局PART・II」では、日間奈探偵長のアルバムをひもとき、思い出ぶかい事件を集めてみました。
また、これらの犯人は、きみたちの注意・観察・記憶を混らんさせるように、たくみなアリバイやトリックを考えて待ちかまえています。
それにまどわされないように、さあ、チャレンジしてください。
【もくじ】
第一章 トレーニング編
第二章 特訓編
第三章 挑戦編
第四章 名探偵編
他にミニコラムとして「名探偵を生んだ作家たち」と、探偵雑学コーナーが載っている。
『こちら探偵クイズ局』に続く第二弾。ということは前作は好評だったらしい。日間奈探偵長、助手のワシオ君、カミナリ警部といった登場人物は前作と一緒である。
問題数は全部で57問。収録されているクイズのほとんどは、他の推理クイズ本(特に藤原宰太郎)で見ることができる。クイズのトリックだけでなく、構成までもが一緒というのはどういうことだろうか。どこかに元ネタがあったのかもしれない。「チューリップの造花の花びらが五枚だった」なんて、絶対どこかに元ネタがあるはずだ。
小学生向けのクイズ本であり、かつもっと簡単に手に入りやすいクイズ本で見かけるクイズばかりであるので、面白みは少ない。
この本の問題点は、タイトルがバラバラなこと。背表紙は「こちら探偵クイズ局II」。表紙には「続 こちら探偵クイズ局 PART.II」。奥付は「続 こちら探偵クイズ局」。いったいどうなっているんだか。とりあえずここでは、奥付に合わせてあります。
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