夢現舎編『謎とき暗号解読パズル』
(ほるぷ書店)
『謎とき暗号解読パズル』
株式会社夢現舎編
(1989年に設立した編集制作会社。パズルやクイズを得意としており、たくさんの雑誌や書籍を制作している。制作した著書に『謎とき暗号解読パズル』(ぽるぷ出版)『バカウケなぞなぞ大全集』(主婦と生活社)などがある)
発行:ほるぷ書店
発売:2008年5月20日初版
定価:1300円(初版時)
19世紀のイギリス、古代のエジプト、戦国時代の日本、18世紀のカリブ海。時代も場所もまったくちがうところで起こる事件や冒険。物語の中で次つぎに出される暗号を、キミはすべて解読できるかな? さあ、「謎とき暗号解読パズル」に挑戦!
(折り返しより引用)
【もくじ】
第一章 怪盗を逮捕だ!
第二章 犯人を捕まえろ!
第三章 情報を持ち帰れ!
第四章 お宝を手に入れろ!
パズルやクイズを中心とした編集制作会社、夢現舎の作品。各章で10問ずつ、合計40問が収録されており、すべてが暗号となっている。
第一章は19世紀のロンドンが舞台で、怪盗ジャークが美術館から絵を盗むという挑戦状に、「アラン探偵事務所」の助手であるキース、マリア、ニックの少年探偵団が立ち向かう話。
第二章は古代エジプトが舞台で、父王の死に伴って新たに王となることが決まったキーファ王子と、エジプトを支配しようとする悪魔との戦いを書いた話。
第三章は戦国時代が舞台で、山中国を治める青山雪里の命で、戦国最強の忍者・佐助が徳永家長の城へ忍び込み、情報を探る話。
第四章は18世紀のカリブ海が舞台で、ザトウ海賊団のキング、ルーシィ、スミス達が入手した地図を基に宝を探す話。
いずれの章もストーリー仕立てとなっており、暗号を解きながら話が進んで大団円を迎えるという構成になっている。暗号の方も最初は優しく、ストーリーが進むにつれて難しくなっていくようになっている。
小学生を対象としている本ということもあり、難易度は易しめ。それでも小学生低学年にはちょっと難しいものもあるし、知識を必要とするものもある。ストーリー仕立てになっているから読むだけでもそれなりに面白いし、暗号が解ければさらに面白い。悪くない仕上がりになっている。
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