
(木村研:1949年鳥取県生まれ。漫画家。『捕物クイズ』(曙百科)、『家族クイズ遊び』(ひばり書房)など。「かめとおたまじゃくし」で第七回共同創作童話集入賞。「たんじょう日においで」で同九回入賞。他絵本などの著書あり)
カバーデザイン・イラスト:デザインスタジオ・オータニ 島田耕志
発行:永岡書店 ナガオカパンチブックス
発売:1979年10月15日初版
定価:350円(初版時)
クイズは全部で60問。他にミニコラムで「世界の名探偵」が計19人紹介されている。またミニコラム「名探偵になるための豆知識」で変装術などが紹介されている。
探偵役は漫画屋探偵長。推理漫画家で、取材中にある事件に巻き込まれ、そのナゾを解決して以来、探偵としての手腕をいかんなく発揮するようになったとのこと。例によって「世界の名探偵」の最初に紹介されているのはどうかと思う。
クイズは小学生向けの優しいもの。イラストをよく見ればわかるものが中心であり、学習雑誌かどこかで連載していたものをまとめたのかもしれない。
ただこの頃の推理クイズは、どの作家でも大体似たようなものである。硬い物で殴られて殺された人のそばに血の付いたこんにゃくが置いてあったとか、雨でぬれたテニスコートにあった死体のそばには去る時の靴跡しかなかったとか、写真の影の向きから犯人の家の玄関はどちら向きだとか、江戸時代の蕎麦屋に「一○文」と書かれているのがおかしいとかである。作家が違ってもクイズの内容がほとんど変わらないとなると、編集者が名前だけ借りて勝手にまとめたんじゃないかと疑いたくもなる。事実、藤原宰太郎のインタビューでも似たようなことが書かれていたし。まあ、木村研は漫画家でもあるから、クイズの中身はともかく、自分で書いているのだろうが。
当時よくあった易しい推理クイズ本としか言いようがなく、目新しい点は何もないので、木村研のコレクターでもなければ無理して探すほどのものではない。