雅 孝司『おもしろ犯人あてパズル』


雅 孝司 『おもしろ犯人あてパズル』
(日本文芸社)




『おもしろ犯人あてパズル』


 『おもしろ犯人あてパズル』
 ハイテク機器を駆使した犯行手口を見破れるか?

 著者:雅孝司(みや・こうじ)

雅孝司:三重県生まれ。心理学を学び、マーケティングリサーチャーを経て、現在は国内ただ1人のプロパズル作家。また、作詞家、キャプテンシステム個人IP第1号でもある。著書に『数学パズル珍問奇問105題』『もっと自由にワープロを』など。パソコン、ファミコンのゲームデザイナーでもあり、著ソフトに『プロンティス』『アンジェラス』などがある。他に小説「カズの魔法使い」などもある。

 発行:日本文芸社

 発売:1991年10月22日初版

 定価:757円(ただし初版時)


【もくじ】
第1章 くずせ! アリバイトリック
第2章 見抜け! 密室トリック
第3章 盗め! プロたちのトリック
第4章 探せ! 真犯人
第5章 活かせ! ハイテクトリック
第6章 挑め! ユニークトリック
第7章 目指せ! 名探偵

 古典作品から引用したトリックを用いたクイズもあるが、ハイテク機器を利用したトリックも考え出されており、当時としては目新しい推理クイズも多かった。またパズル作家というだけあってか、名作本格ミステリの抜粋みたいな推理クイズは存在せず、一応自分なりに考えて答えを出すことができる問題を、短い文章と絵で分かりやすく取りそろえており、その点では好感が持てる。逆に本格ミステリファンから見たら、問題が易しすぎると思うかも知れない。その辺のかねあいが推理クイズの難しいところと言える。
 推理クイズ本はこれ1冊だけのようだが、もう数冊読んでみたかった気もする。


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