『少年探偵スパイ教室』
著者:あさのりじ
(1939年生まれ。東京学芸大美術部卒。在学中より児童雑誌を主に漫画、漫文、科学記事などを発表。以来、漫画家、イラストレーター、プランナー、ライター、デザイナーを兼業している。漫画の著作に『光速エスパー』『発明ソン太』が、クイズ本に『いじわるクイズ教室』(曙出版)など)
発行:曙出版 あけぼの入門百科 クイズなぞなぞシリーズ
発売:1979年?
定価:550円(1979年当時)
『先ずれば人を制す』という格言を知っていますか? 強弱にかかわらず、生存競争に生き残るには、少しでも先に相手のようすを相手にさとられずに知ることがたいせつなのです。
ライオンは、こっそりシマウマに近より、飛びかかれる距離まで、相手にさとられなければ、獲物を手に入れることができますが、シマウマが先にこれに気づけば、逃げのびるというわけです。
つまり、スパイすることは、勝つための鉄則なのです。
【もくじ】
第1章 スパイ予備知識
第2章 きみにもできるスパイのテクニック
第3章 暗号を解け!
第4章 その情報をつかめ!
第5章 ピンチを脱出しろ!
第6章 トリックを見やぶれ!
第7章 死体のナゾを解け!
第8章 手口をあばけ!
第1章〜第5章は主にスパイのテクニックや技術に関連したクイズ。第6章〜第8章は推理クイズである。スパイクイズものは、スパイ技術の知識を問題にしたものが多いので、クイズというにはやや不適当かも知れない。推理クイズは、他のクイズ本やミステリで見られたトリックを使ったものが多いが、一部はオリジナルと思われるものも含まれている。
途中まではスパイものを中心とし、途中から探偵ものとして事件を解決するクイズが出されているのだが、両者はあまり結びついておらず、唐突に流れが変わった印象を与える。
クイズという形式で子供たちの知識を深めようという狙いの本の一冊である。
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