『推理クイズものしり百科』
著者:天地まもる
(クイズ作家。詳細は不明。)
発行:梧桐書院 新書版
発売:1975年?
定価:650円(1987年9月 第23刷時)
この本には、推理クイズをはじめとして、もの知りクイズ、いじわるクイズなどをあつめてみました。
なぜ、そうなるのか、いろいろ考えてから、答えてみてください。そのあとには、問題に関係のあることについてのコラムがあります。
つまり、クイズを楽しんだあとに、知識がえられるという、一石二鳥の本です。
もともと推理クイズとは、氷山みたいなものです。表面にあらわれていることは、ほんのわずかで、むしろかくされている部分のほうが多いわけです。
そのわずかにあらわれたことから、いろいろな可能性を考えて、判断をするのが推理というわけです。なかには、カンちがいしたり、まちがえたりするかもしれません。しかし、じっくりと考えて正しい答えをだしてください。
現代っ子は、あまり考える習慣がないといわれています。この本で、考える習慣をつけてくだされば幸いです。
【もくじ】
第1章 探偵クイズ
第2章 犯人さがしクイズ
第3章 ものしりクイズ
まえがきにもあるとおり、ものしりクイズ、いじわるクイズなどが混じった児童向け推理クイズ本。解答のあとにコラムがあるので、雑学的な知識を得ることは出来るが、出版当時のデータも多いため、出版から20年以上たったと思われる現在ではあまり参考にならないものも多い。
手がかりが100%示されているものもあるが、むしろ少ないヒントから想像力を駆使して答えを導き出すという方が多いように思われる。
小学生がリアルタイムで読む分には、充分面白い作品である。
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