吉村一伸『7日間のクイズ狂』


吉村一伸 『7日間のクイズ狂』
(KKベストセラーズ ワニの本)




『7日間のクイズ狂』


 『7日間のクイズ狂』
  キミは発想に勝てるか

 著者:吉村一伸
 (1936年名古屋市生まれ。全国発明工夫コンクールで奨励賞受賞など。婦人雑誌・電気雑誌等に多くの記事を記載。パズル・クイズ問題にも取り組む。著書に『7日間のクイズ狂』『趣味の電子工作入門』などがある。)

 発行:KKベストセラーズ ワニの本

 発売:1980年3月5日初版

 定価:630円(1981年7月 第16版当時)




 パズル・クイズといえば、推理から科学、数学からマッチ棒に至るまで非常に幅が広い。クイズは見方を変えれば、すべて事実をもとにし、理論的に考えるということにほかならない。また、ひとつの原理、事実が文章の表現によって科学が怪奇になり、数学が探偵クイズになることさえある。
 本書では、これらのクイズをあらゆる分野からとりいれ、クイズ狂を自負する私の二千問のオリジナルから約百問を選び、読者と“発想の勝負”する形をとった。
 紹介するクイズの多くは、まず問題を想定し、あらゆる角度から見つめることによって、自分の持っている限られた知識から一つ一つを当てはめ、クイズ化したものである。問題の解明については私自身、容易であったもの、化学実験などによって証明に苦しんだものもある。しかし、問題を作る側に苦しみがあれば、解く側の楽しみもあるというものだろう。

(「著者自身の広告」より引用)

【もくじ】
 月曜日のボケ病退治    ●ひらめき一発、どんとやろう
 火曜日のなぜなぜ神経科  ●解けそうで解けないこの事情
 水曜日のタイムショック死 ●知的な時間と遊んでみよう
 木曜日の大混乱ゲーム   ●マッチとコインさえあれば
 金曜日の数字はペテン師  ●だまされる計算の魔術
 土曜日のいじわる科学館  ●知識をあざ笑う非科学テスト
 日曜日の大怪盗遊び    ●君はクリスティに勝てるか


 さまざまな分野のクイズを集めた本。ジャンル分けするとこうなるだろうか。

 月曜日:頭の体操クイズ
 火曜日:同上
 水曜日:時間、時計クイズが主
 木曜日:マッチ棒、コインクイズ
 金曜日:数学、図形クイズ
 土曜日:科学クイズ
 日曜日:推理クイズ

 ここでは、日曜日に収録されている14問の推理クイズについてみてみたいと思う。
 「著者自身の広告」ではすべてオリジナルとのことだが、どうやらほぼオリジナルと見ていいだろう。ただ推理クイズといっても、一般的な科学知識を用いて解く問題が多く、ミステリで出てくるようなトリックを用いたものはほとんどない。がっかりする向きがあるかもしれないが、これが本当の“推理”クイズといっていいのかもしれない。

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