金田一少年の事件簿特捜班『金田一少年の事件簿 謎ときファイル』


金田一少年の事件簿特捜班『金田一少年の事件簿 謎ときファイル』
(講談社 マガジンコミックススペシャル)




『金田一少年の事件簿 謎ときファイル』


 金田一少年の事件簿特捜班『金田一少年の事件簿 謎ときファイル』

 著者:金田一少年の事件簿特捜班

 構成:児玉淳
 クイズ製作:菫工房(西尾徹也・吉村知之・円田洋一)
       郷内邦義、林泰夫、三輪良孝、津内口真之、早稲田ミステリー研究会

 発行:講談社 マガジンコミックススペシャル

 発売:1996年6月5日

 定価:720円(初版時)




 今、推理ミステリーが大人気。ブームを巻き起こしている。
 そのブームの立て役者は、なんといっても
 週刊少年マガジン連載中の「金田一少年の事件簿」だ。
 難解な事件に立ちむかい、かくされた真相をときあかす、
 金田一少年の姿は、ぼくたちを魅了し深い感動をあたえてくれる。
 もちろんヒューマン・ドラマとしての金田一ファンも多い。しかし、
 いちばんの人気の秘密は、トリックをとくおもしろさにあるようだ。
 トリックがとけるようになりたい。もっといろんなトリックを
 といてみたい! ファンの声は、日増しに大きくなっている。
 その要望にこたえたのが、この「金田一少年の事件簿・謎ときファイル」。
 トリックのとき方がおぼえられる、オリジナル推理クイズ集だ。
 やさしい初級クイズから、頭をかきむしる上級クイズまで全45問。
 密室トリック、凶器さがし、アリバイくずし、暗号、ダイイング・
 メッセージなど、推理モノに登場するアイテムはすべてそろっている。
 たとえ、あまりとけなくても、気にすることはない。
 最後まで読みすすむだけで、トリックをとくコツが自然に身につく。
 そうすれば、これからの「金田一少年の事件簿」をはじめとする
 推理ミステリーの世界が、さらに楽しくなることうけあいだ。
 キミの観察力、記憶力、洞察力を総動員させて、
 45の謎に挑戦しよう!

(「はじめに」より引用)

 ミステリマンガブームを引き起こした『金田一少年の事件簿』。その人気に乗じて様々な関連本が出版されたが、予想通り推理クイズも出版された。マンガに使われたイラストを流用。クイズの方もマンガの登場人物がほとんど登場と、金田一ファンにとってはたまらないかもしれないが、そういう点を除けば普通の推理クイズと変わらない。どちらかといえば、写真を利用したクイズが多いところが特徴か。
 問題そのものは既存の推理クイズやミステリのトリックを流用したものが多いが、アレンジで読ませるタイプの本か。ただ難易度上級のクイズは結構手こずるだろう。「金田一〜」というフィルターさえ外せば、推理クイズ本として楽しめる一冊。

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