『そして、死刑は執行された』の続編。前著発表後、宮城刑務所、法務省矯正局による一方的な抗議、そして前著に寄せられた様々な反響、読者の声に対する回答の書。
前著では宮城刑務所の出来事がほとんどであったが、本書では著者が犯した強盗殺人事件から始まり、裁判中の東京拘置所での出来事、そして宮城刑務所での出来事、仮釈放後の話までが書かれている。
どちらかといえば、前著の補足版。宮城刑務所の部分も十分真に迫ってくるが、やはり巣鴨の東京拘置所での死刑囚とのエピソードが面白く、そして切実に迫ってくる。前著と二冊セットで読むことをお薦めする。
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