| 第1回(2010年) | ||
|---|---|---|
| 大賞 | ドン・ウィンズロウ『犬の力』 | 1975年から2004年の約30年に及ぶラテンアメリカを中心とした麻薬戦争を克明に描いていることからとても長いし、展開がゆっくりとしているのだが、それでも読者を飽きさせない腕がすごい。それぞれが時には味方、時には敵といった感じでつながるのだが、心理描写も巧みだし、多数の人物の思いと怒りが文字間から浮かび上がってくるのは見事。時間はかかったが、いいものを読むことができた。 |
| 第2回(2011年) | ||
| 大賞 | ジェラルディン・ブルックス『古書の来歴』 | 未読 |
| 第3回(2012年) | ||
| 大賞 | ケイト・モートン『忘れられた花園』 | 未読 |
| 第4回(2013年) | ||
| 大賞 | スコット・トゥロー『無罪 INNOCENT』 | 未読 |
| 第5回(2014年) | ||
| 大賞 | スティーヴン・キング『11/22/63』 | 未読 |
| 第6回(2015年) | ||
| 大賞 | ケイト・モートン『秘密』 | |
| 第7回(2016年) | ||
| 大賞 | アーナルデュル・インドリダソン『声』 | 未読 |
| 第8回(2017年) | ||
| 大賞 | ジョー・ネスボ『その雪と血を』 | 未読 |
| 第9回(2018年) | ||
| 大賞 | R・D・ウィングフィールド『フロスト始末』 | 未読 |
| 第10回(2019年) | ||
| 大賞 | アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』 | 上巻の前半部は退屈だったが、人間模様が明るみになっていくにつれ面白くなっていく。そして下巻は逆にページをめくるのがもどかしくなるぐらい面白い。あまりにも懐かしい黄金時代の本格推理小説を堪能することができる。これは見事。古いけれど懐かしい味で、そのくせ現代の調理法も楽しむことができる。 |
| 第11回(2020年) | ||
| 大賞 | ルー・バーニー『11月に去りし者』 | 未読 |
| 第12回(2021年) | ||
| 大賞 | イーアン・ペアーズ『指差す標識の事例』 | 事件自体は単純な話。ところが手記を受け取った人物が、ということで事件そのものの様相がガラッと変わる趣向。これがなんとも巧みというか。人物や社会、世界情勢など、当時の状況に対する各人の立場からの見解が面白い。歴史って、別の角度から見たら全然違うんだよな、と思わせる。しかしこれって、歴史小説の面白さだよな、とは思ってしまった。傑作、大作であることは間違いない。 |
| 第13回(2022年) | ||
| 大賞 | 紀蔚然『台北プライベートアイ』 | 未読 |
| 第14回(2023年) | ||
| 大賞 | リチャード・ヤング『彼女は水曜日に死んだ』 | 未読 |
| 第15回(2024年) | ||
| 大賞 | ク・ビョンモ『破果』 | 未読 |