(「紙魚の手帖(18) 日本探偵小説全集」より引用)
第1回配本(第2巻)から最終回配本(第11巻)まで11年。しかも第11回配本から最終回配本まで7年も間が空き、新聞ネタにまでなるという経緯を辿った全集。『黒岩涙香 小酒井不木 甲賀三郎集』 |
黒岩涙香「無惨」「血の文字」 小酒井不木「痴人の復讐」「恋愛曲線」「愚人の毒」「闘争」 甲賀三郎「琥珀のパイプ」『支倉事件』「蜘蛛」「黄鳥の嘆き」「青服の男」 |
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『江戸川乱歩集』 |
「二銭銅貨」「心理試験」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「鏡地獄」「パノラマ島奇談」「陰獣」「芋虫」「押絵と旅する男」「目羅博士」『化人幻戯』「堀越捜査一課長殿」 解説:中井英夫 |
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『大下宇陀児 角田喜久雄集』 |
大下宇陀児「情獄」「凧」「悪女」「悪党元一」『虚像』 角田喜久雄「発狂」「死体昇天」「怪奇を抱く壁」『高木家の惨劇』「沼垂の女」「悪魔のような女」「笛吹けば人が死ぬ」 |
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『夢野久作集』 | 「瓶詰の地獄」「氷の涯」『ドグラ・マグラ』 | ||
『浜尾史郎集』 | 「彼が殺したか」「悪魔の弟子」「死者の権利」「夢の殺人」「殺された天一坊」「彼は誰を殺したか」「途上の犯人」『殺人鬼』 | ||
『小栗虫太郎集』 | 「完全犯罪」「後光殺人事件」「聖アレキセイ寺院の惨劇」『黒死館殺人事件』「オフェリヤ殺し」 | ||
『木々高太郎集』 | 「網膜脈視症」「睡り人形」「就眠儀式」「柳桜集」(「緑色の目」「文学少女」「柳桜集跋」ならびに「「文学少女」を読む」江戸川乱歩)『折蘆』「永遠の女囚」「新月」「月蝕」『わが女学生時代の罪』「バラのトゲ」 | ||
『久生十蘭集』 | 「湖畔」『顎十郎捕物帖』(「捨公方」「紙凧」「稲荷の使」「都鳥」「遠島船」「鎌いたち」「氷献上」「日高川」「御代参の乗物」「三人目」「丹頂の鶴」「ねずみ」「野伏大名」「蕃拉布」「咸臨丸受取」「菊香水」「初春狸合戦」「猫目の男」「永代経」「かごやの客」「両国の大鯨」「金鳳釵」「小はだの鮨」「蠑蜩」)「昆虫図」『平賀源内捕物帖』(「萩寺の女」「山王際の大象」「長崎ものがたり」)「ハムレット」「水草」「骨仏」 | ||
『横溝正史集』 | 「鬼火」「探偵小説」『本陣殺人事件』「百日紅の下にて」『獄門島』「車井戸はなぜ軋る」 | ||
『坂口安吾集』 | 「風博士」『不連続殺人事件』「アンゴウ」『明治開化 安吾捕物帖』(「読者への口上」「舞踏会殺人事件」「密室大犯罪」「ああ無情」「時計館の秘密」「覆面屋敷」「冷笑鬼」「狼大明神」「乞食男爵」「トンビ男」)「選挙殺人事件」「心霊殺人事件」 | ||
『名作集1』 |
岡本綺堂「お文の魂」「かむろ蛇」 羽志主水「監獄部屋」 谷崎潤一郎「途上」「私」 菊池寛「ある抗議書」 山本禾太郎『小笛事件』 芥川龍之介「藪の中」 佐藤春夫「「オカアサン」」 海野十三「振動魔」「俘囚」「人間灰」 牧逸馬「上海された男」「舞馬」 渡辺啓助「偽眼のマドンナ」「決闘記」 渡辺温「父を失う話」「可哀想な姉」「兵隊の死」 水谷準「空で唄う男の話」「お・それ・みお」「胡桃園の青白き番人」 城昌幸「憂愁の人」「スタイリスト」「ママゴト」 地味井平造「魔」 |
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『名作集2』 |
葛山二郎「赤いペンキを買った女」 大阪圭吉「とむらい機関車」「三狂人」「寒の夜晴れ」「三の字旅行会」 蒼井雄『船富家の惨劇』「霧しぶく山」 中島河太郎「日本探偵小説史」 |