暗闇の毒殺


【問題】

 あるレストランの出来事であった。
 19時30分ごろ、集まった三人の男が一緒にビールを飲んでいた時、突然停電となり店内は真っ暗になった。
 二、三分経ったころ、ボーイが火の付いたろうそくを持ってきた。これも一興と、三人はビールを飲み始めた。
 するとその直後、一人が苦しみもがいてテーブルにうずくまり、それっきり息が絶えてしまったのである。
 すぐに駆け付けた警察が調べたところ、男が飲んでいたビールに毒が入っていた。それは皮膚に触れただけでもただれてしまうほどの恐ろしい液状の毒薬で、時には死に至ることもあるという恐ろしいものであった。致死量はわずか1ccであった。
 C刑事の報告を受けたD警部は、Cに尋ねた。
「その停電は偶然だったのか」
「いえ、数日前から付近一帯に予告の張り紙が貼ってありました。ただ作業の関係で、具体的な時間までは書かれておらず、19時から20時の間としかありませんでした」
「では犯人は最初から計画して毒殺を行ったんだな。そして停電になった瞬間に、素早く被害者のグラスに毒薬を入れたのだろう。そのとき、店には大勢の客がいたのか」
「いたことはいましたが、三人の席の周りは予約席で、まだ誰も来ていませんでした」
「念のため聞くが、レストランに殺された男の知り合いはいたのか?」
「いえ、誰もいませんでした。男たちも評判を聞いて、初めてそのレストランに来たとのことです」
「じゃあ、一緒にいた二人のうちの一人が犯人に違いない。何かに毒を入れて用意していたのだろう。二人の所持品は調べたのか」
「はい、こちらになります」
容疑者A:タバコ、マッチ、腕時計、カプセル入り風邪薬、定期券、財布(現金8,000円)」
容疑者B:腕時計、ハンカチ、チューインガム、手帳、万年筆、財布(現金10,000円)」
「被害者の所持品や店内も捜したが、それらしい容器はなかったです。腕時計が改造されていたみたいな不審物もありませんでした。店のボーイによると、二人は事件後も一歩も席を立たず、また何かを投げるような不審な動きもなかったとのことです」
「飲み込んで隠したのかな」
「鑑識にも確認しましたが、微量でも猛毒ですので、それは有り得ないとのことでした。なので、毒の容器がわからないので、どちらが犯人かわからないままです。」
「となると、容器になりそうなのはこれしかない。犯人はこいつだよ」
 さて、犯人はどちらか。そして毒の入っていた容器は何か。

【解答】

 【解答はこちら】

【覚書】

 これは藤原宰太郎のオリジナルじゃないだろうか。今の人なら知らないかな、これは。


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