『続5分間ミステリー』
作者:ケン・ウェバー
(本業はカナダ・トロント大学教育学の教授。クイズ・マニアを自称し、クイズを書き続ける。『5分間ミステリー』で1989年度「ゲームズ・マガジン」最優秀パズル・ブック賞を受賞)
訳者:片岡しのぶ他
扶桑社ミステリー文庫
発売:1995年3月30日初版
定価:505円(初版時 税抜き)
『5分間ミステリー』に続く第二弾。原題は“More Five-Minute Mysteries”で1991年刊行。ここでいう「ミステリー」はなぞなぞくらいの意味。本書は34問のクイズが収録されている。問題の答は、次の問題文の後に書かれている。この形式は、はっきり言って読みにくい。やはり答は、問題文の後に、ページを分けて書いてほしいものだ。
問題は、供述や行動から矛盾を見つけだすもの、幾何学的なパズル、幾つかの証言から犯人当てをするものなど、ミステリークイズとしてはよくあるものばかりである。雑学的知識を問うものも多いので、クイズとしては少々難しい、というより米国人の知識に会わせてあるので日本人が解くにはちょっと大変なものもある。本書はこの雑学的知識を問うものが増えているので、問題の後にすぐ答を見るタイプの人ならいざ知らず、真面目にクイズに取り組もうとする人には意地悪な部分もあると思う。
同じようなパターンの問題が続くとさすがに飽きるというか。半年〜1年に一冊というペースぐらいで十分と思われる。
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