ユリアン・プレス『ラクリッツ探偵団』


ユリアン・プレス 『ラクリッツ探偵団 イエロー・ドラゴンのなぞ』
(講談社 YA!ENTERTAINMENT)




『ラクリッツ探偵団』
 『ラクリッツ探偵団 イエロー・ドラゴンのなぞ』

 著者:ユリアン・プレス
(1960年、ドイツ生まれ。作家、グラフィックデザイナー。ハンブルグの専門大学でグラフィックアートとイラストを学ぶ。児童文学出版社での見習いや広告代理店勤務を経て、さまざまな若者向けの雑誌作りにたずさわる。若いころから子ども向けの物語や絵を創作する。ブリュッセルに長く滞在した後、現在は妻とハンブルクに暮らす)

 訳者:荒川みひ

 発行:講談社

 発売:2006年3月20日

 定価:1200円(税別 初版時)



 フィリップ、フロー、カーローの大こうぶつは、ちょっとふしぎな味のする黒いグミ、ラクリッツ。学校へ行くとちゅう、レオさんのラクリッツ屋に立ちよるのが3人のお決まりのコースだ。これまたラクリッツが大すきなラース刑事も、レオさんの店によくやってくる。
 なかよし3人、ラース刑事、そして店長レオさんの5人には、じつは、ラクリッツよりもすきなものがあった。それはじけんだ!
 そこで、5人は探偵団をけっせいした。その名も、「ラクリッツ探偵団」!
 しかも、ラクリッツ屋の2階に探偵じむしょまでつくってしまった。じむしょが、鳩通りにあることから、「鳩の巣」とよぶことにした。
 さあ、このラクリッツ探偵団、はたしてどんなかつやくを見せてくれるのかな?

(「はじめに」より)


【もくじ】
 おもな登場人物
 じけん1 古城のひみつ
 じけん2 イエロー・ドラゴンのなぞ
 じけん3 はくぶつ館がねらわれた!
 じけん4 おばあさんのたからものを取りもどせ!
 じけん5 島見物はじけんの予感
 じけん6 ひげもじゃ男にご用心
 じけん7 競馬場にはきけんがいっぱい!
 じけん8 スパイを追え!


 作者は、『くろて団は名探偵』等を書いたハンス・ユルゲン・プレスの息子。本の造りも、『くろて団は名探偵』とほぼ同じ。見開きの左側に前問の答えと問題の文章、右側に1〜3枚のイラストが描かれている。問題の答えはいずれも絵の中にそのまま隠されており、クイズというよりは絵探しに近い。ただ、『くろて団は名探偵』ほどストーリー性が無いのは残念。子どもの注意力を鍛錬するには、ちょうどいいかもしれない。

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