『名探偵コナン推理クイズブック2 ミステリー号殺人事件』
青山剛昌監修
編集・企画 キャラメル・ママ
小学館 少年サンデーグラフィック
発売:1997年1月10日初版
定価:680円(初版時 税込み)
ミステリーマニアの大富豪が作った、仕掛けいっぱいの豪華客船「ミステリー号」。
コナンたちも招待されたその処女航海で、連続殺人事件発生!!
この事件を解くのは、コナンと、そしてキミだ!
大好評の推理クイズ&パズル満載本、オリジナルストーリーで、さらにパワーアップして第二弾発進!!
【目 次】
第1章 優勝者は豪華客船にご招待! 米花市少年探偵大会
第2章 小さな依頼人
第3章 大阪・東京ふたつの事件
第4章 ようこそ名探偵の部屋へ
第5章 ミステリー号殺人事件
第6章 天国への航路
青山剛昌作『名探偵コナン』は「週刊少年サンデー」に永年連載されている人気推理コミック。高校生探偵として有名だった工藤新一が、悪人の手で子供の体にされてしまい、その後は小学1年生江戸川コナンとして活躍する。漫画は大ヒット、アニメ化・アニメ映画化もされてさらに人気は拡大した。
その他の設定は、他のサイトを見てもらうことにします。
『名探偵コナン推理クイズブック』がヒットしたからか、第二弾が早くも作られた。今回は豪華客船ミステリー号が中心となる。
序文では早くも怪しい過去の事件が、監修者である青山剛昌より推理クイズの形で紹介される。
第一章は米花市の少年探偵No.1を決定するための探偵大会。ここでは迷路やパズル、間違い探しなどが中心。
第二章はコナン宛に同じ小学校から通っている少女からの手紙が届く。ここではゲームブック形式になっており、途中でクイズが挟まれている。ここでのクイズもパズルや間違い探しが中心であるが、密室トリックも1問挟まれている。
第三章は東京でコナンが、大阪でライバルの平次が同時に起きた二つの事件をそれぞれ解くという趣向。ここではトリックが使われたクイズが中心。
第四章はミステリー号での推理大会。ここでもトリックが使われたクイズや、証言から犯人を捜し出すクイズが中心となっている。
第五章はミステリー号で起きた連続殺人事件の謎を解く。こちらも犯人のトリックを暴くクイズが中心。
第六章は序文で紹介されていた過去の事件の真実を探し出し、第五章の連続殺人事件の犯人を捜し出す。
今回はパズル系の問題よりも、トリックを見破ったり犯人を見つけたりするクイズのほうが多い。問題はそれなりに丁寧に書かれているので、問題をじっくり読んでコナンのヒントを手がかりにすれば、正解へ辿り着くことができると思われる。
他にも、クロスワードパズル、名探偵コナンカルトクイズが用意されている。またカバーをめくると、イラストロジックが二問用意されている。
オリジナルストーリーを中心にクイズが出題されていくため、クイズが解けなくてもストーリーの先を知りたくなるから、途中で放り出されずにすむ。まんがの名探偵が主人公だから、考え出された手法だろう。以後、このシリーズはオリジナルストーリーとクイズをミックスさせた本を続けて出すことになる。
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