マーヴィン・ミラー『5分間ミステリー 裁くのはきみだ』(扶桑社ミステリー文庫)



『5分間ミステリー 裁くのはきみだ』

『5分間ミステリー 裁くのはきみだ』

 作者:マーヴィン・ミラー
(青少年向けのミステリー小説やノンフィクションなどを上梓。本書のような裁判クイズのほかに、探偵クイズなども発表している)
 本文イラストレーション:ロブ・ロバ―
 訳者:高橋知子

 扶桑社ミステリー文庫

 発売:2022年9月10日初版

 定価:935円(初版時 本体+税10%)




 裁判を開廷します! あなたは、陪審員として正しい判決をくださなければなりません。火事や事故といった民事訴訟もあれば、強盗や誘拐といった重大な犯罪もあります。まずは、法廷で繰りひろげられる、原告側と被告側の論戦を注意深く聞いてください。そのうえで、提出された証拠物件を検討し、事件の真相を見きわめるのです。双方の言いぶんは真っ向から対立するでしょう――。しかし、真実はひとつです。まどわされることなく評決をくだし、法の正義を執行してください。裁くのは、あなたです!(粗筋紹介より引用)

 『5分間ミステリー あなたが陪審員』に続く第二弾。原題は"You Be the Jury(VOL.2)"で、1990年にアメリカで出版されている。
 裁判で原告(訴訟を起こした人)と被告(訴えられた人)の主張が語られる。そして、証拠物件A、B、Cの三つの証拠が提示される。読者である陪審員は、原告と被告の発言、そして証拠物件から、被告が有罪か無罪かを判断する。
 収録されているクイズは20問。いずれのクイズも、原告、もしくは被告の発言と証拠物件の間に、何らかの矛盾がある。ほとんどのクイズでは、証拠物件のどれか一つと、どちらかの発言との間に矛盾があるので、それを見つければよい。証拠物件のほとんどはイラストになっている。
 クイズの方は適当な難易度。特殊な知識がなくても、解くことは可能である。基本的に一つの証拠物件でどちらが正しいかわかるのだが、どの証拠物件が鍵を握っているのかも考えなければならないので、読んでいて面白い。クイズを解こうという気持ちにさせられる。

 と前回書いたものと全く同じ感想になる。これだけほぼ同じトーンでクイズを作れるのは大したものだ。
 イラストがもう少しわかりやすいといいんだけどな。

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