金田一少年の事件簿特捜班『金田一少年の事件簿 謎ときファイル2』
著者:金田一少年の事件簿特捜班
構成:オフィス303
クイズ製作:菫工房(西尾徹也・杉本幸夫)
津内口真之、工藤圭、京大ミステリー研究会
早稲田ミステリークラブ、慶応推理小説同好会、謎宮会
執筆:工藤圭
発行:講談社 マガジンコミックススペシャル
発売:1998年7月24日
定価:760円(初版時)
おれの活躍する、週刊少年マガジン連載中の「金田一少年の事件簿」は相変わらず大人気。次から次へと降りかかる難事件を、ひとつひとつ解決していくのはほんとうにたいへんだけど、それでもジッチャンの名を汚さないようにがんばっている。
さて、じつをいうと、マンガには描かれていない事件っていうのもたくさんあって、その中には、俺や明智さんはもちろん、いつもは俺の名推理を聞いてばかりいる、剣持のオッサンや美雪、そしてフミが解決した事件もふくまれているんだぜ。
この本では、それらの事件をクイズ形式にして特別に公開することにしたよ。
フミでも解決できるようなやさしい問題から、俺や明智さんが知恵をふりしぼって、ようやく解決できた難しい問題まで、その数、なんと50問。半端な数じゃないから覚悟してくれよ。
問題の中には、ありとあらゆる謎がつめこまれているし、その謎を解明することのできる手がかりも全部出してある。
さあ、今から紙とペンを用意してくれ。そして問題を読んだら、キミがクイズの答えをそこに書いてほしい。答えがわからないからといって、すぐに解答を見ちゃダメだぜ。
キミの観察力、記憶力、洞察力を総動員させて、俺や明智警視たちと推理合戦といこう!
ミステリマンガブームを引き起こした『金田一少年の事件簿』。金田一少年の事件簿 謎ときファイルに続いて出された第2弾。前作と同様、マンガの中の登場人物が総出演しているし、マンガの中のカットを引用している部分も多い。
本作の大きな特徴は、大学のミステリークラブ等にクイズ制作を一部依頼したことか。そのせいか、通常の推理クイズ本に比べると、オリジナル度は高い。また既存のトリックを使ったモノでもうまくアレンジされており、読者はかなり苦労するのではないだろうか。お薦めの推理クイズ本。
クイズ制作者には謎宮会の名前もあるが、これはさすがに“創元”の名前を使えなかったため、こういう処置になったもの。3問が採用されているが、いずれも作ったのはG氏である。
途中では今までの「金田一少年の事件簿」の犯人一覧などもあるので、原作をこれから読もうと思う人にとっては、注意する必要がある。
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