ミステリー文学資料館編『江戸川乱歩の推理教室』

　光文社文庫

　発売：2008年9月20日初版

　定価：648円＋税（初版時）





【目　次】

タイトル	作者	初出
文字クイズ「探偵小説」	江戸川乱歩	『週刊新潮』（新潮社）1956年8月27日号
まえがき	江戸川乱歩	『推理教室』（河出書房）
影なき射手	楠田匡介	『推理教室』（河出書房）
月夜の時計	仁木悦子	『推理教室』（河出書房）
飯場の殺人	飛鳥高	『週刊スリラー』（森脇文庫）1960年1月22日号（解決篇は2月12日号）
不完全犯罪	鮎川哲也	『推理教室』（河出書房）
四人の同級生	永瀬三吾	『推理教室』（河出書房）
語らぬ沼	千代有三	『週刊スリラー』（森脇文庫）1960年3月11日号（解決篇は4月1日号）
土曜日に死んだ女	佐野洋	『推理教室』（河出書房）
消えた井原老人	宮原龍雄	『推理教室』（河出書房）
毒コーヒーの謎	岡田鯱彦	『週刊スリラー』（森脇文庫）1960年4月1日号（解決篇は4月22日号）
眠れない夜	多岐川恭	『推理教室』（河出書房）
ガラスの眼	鷲尾三郎	『推理教室』（河出書房）
にわか雨	飛鳥高	『週刊スリラー』（森脇文庫）1960年2月26日号（解決篇は3月18日号）
貨車引込線	樹下太郎	『推理教室』（河出書房）
サーカス殺人事件	大河内常平	『推理教室』（河出書房）
死の超特急	鷲尾三郎	『週刊スリラー』（森脇文庫）1960年1月8・15日号（解決篇は2月5日号）
孔雀夫人の誕生日	山村正夫	『推理教室』（河出書房）
無口な車掌	飛鳥高	『推理教室』（河出書房）
自殺狂夫人	永瀬三吾	『週刊スリラー』（森脇文庫）掲載誌不明
見えない手	土屋隆夫	『推理教室』（河出書房）
諸君は名探偵になれますか？	江戸川乱歩	「手がかりの巻」「アリバイの巻」「指紋の巻」の3編。「少年」に掲載。
宝石商殺人事件	出題：木々高太郎、解答：江戸川乱歩、水谷準	『キング』1947年9月号
江戸川乱歩の頭の体操	江戸川乱歩	(1)、(2)、(3)の3問収録。「夕刊朝日新聞」1950年3月21日、4月7日、6月2日掲載。

　江戸川乱歩が1959年に編集した『推理教室』（河出書房）に収録されている25編に、『週刊スリラー』（森脇文庫）1959年11月27日号〜1960年6月3日号まで計26回掲載された江戸川乱歩監修「10万円があなたに当る！　短篇ミステリー・クイズ」から精選された10編を加えて、再編集したものである。それに加え、江戸川乱歩が雑誌等に掲載した推理クイズなどを収録。
　『推理教室』に収録された作品の面白さについては、今更何も言うことはない。新たに収録された作品についても、新保博久が選んだだけあって、さすがと思えるものばかりである。どうせならこんな編集をせずに、『週刊スリラー』掲載作品全てを一冊にまとめてくれればよかったのにと思うばかりである。
　続きは『江戸川乱歩の推理試験』にまとめられている。

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