『推理クイズ 金田一少年の事件簿2』
構成・編集/大崎怫造
協力/笠崎メイ・甲斐真・宮内悠介・曽根寛樹・日野水邦之
発行:講談社 ボンボンコミックススペシャル
発売:1999年8月6日
定価:780円(初版時)
「金田一、俺の作った問題が解けるかな?」
と、いつきは一を挑発した。
ことの発端は、あるテレビ局が、推理クイズの特別番組を企画したことだった。その番組のプロデューサーは、親交のあったフリーライターのいつき陽介に、番組の構成と問題作成を依頼した。数ヶ月を費やして問題を完成させたいつきは、番組収録前の最後のテストとして、一にそれらの問題を解かせることにしたのである。
かくして、テレビ局にやってきた一は、スタジオ内に用意された数々の推理クイズに挑戦することになったのだった……。
【もくじ】
ROUND1 いつきvs.金田一
ROUND2 美雪vs.金田一
ROUND3 明智vs.金田一
ROUND4 ミスターXvs.金田一
前作『推理クイズ 金田一少年の事件簿』が好評だったらしく、早くも第二弾が製作された。今回はテレビ局の推理クイズ特別番組という設定で、スタジオ内にセットされた各問題を金田一と人気アイドル速水玲香が解く形になっている。いくら特別番組とはいえ、53問も用意するのだろうかというツッコミはヤボというものだろう。
表紙はアニメから取ったものだが、本文に使われているイラストは、いずれもマンガからの引用である。
各クイズには難易度が☆で示されており、☆5つがもっとも難しい。
金田一少年ものらしいやり取りも一部含まれており、マンガを読んだことがない読者からしたらちょっと首を捻る部分があるかもしれないが、そういう部分さえ我慢できれば、結構面白い推理クイズ本だといえよう。単純な引用ばかりでなく、少々ひねっている問題もあるから、手こずる問題があるかもしれない。
前作に続き本作でも「単なる知識の問題」があるが、それも毎度のことなのであまり気にならない。金田一が苦しんでいる横で玲香が簡単に解いてしまう問題があるなど、読者を飽きさせない工夫もされている。
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