『謎解きファイルズ 少女ルパンvs少年ホームズ 怪盗と探偵の推理決戦！』作：
（フリーライター、ゲームシナリオライター。編集プロダクションに勤務後独立。ムック製作などの記者系、推理クイズの製作やクロスワード作成などのクイズ系、ゲームシナリオのような創作系など幅広く活動。ゲーム「名探偵コナン 魔術師の挑戦状！」メインプロット、PS2ソフト「黄泉がえり〜リフレイン〜」シナリオ、携帯用恋愛アドベンチャーゲーム「クチュリエール」シナリオ等）
執筆協力：村上リコ、山内ススム
画：五臓六腑
（イラスト、漫画を中心に活動。他にドット絵、デザインなど。挿絵作品に『ザ・ソウルテイカー〜魂狩〜(2)瓶詰の悪魔編』（和智正喜著）などがある。）
発行：あかね書房
発売：2010年3月25日
定価：800円（税抜き 初版時）
推理クイズや暗号、パズルやミステリーのトリックまで、たっぷりの「謎解き」を物語とともに楽しめるシリーズ！
少年探偵、少女怪盗と謎解きに挑め！ 問題の難易度で、君の推理力をチェックできるぞ。推理小説の名探偵解説もあるので、ミステリー入門にも最適！
（折り返しより引用）
【目 次】
謎解きコミック ねらわれた女神
第1章 探偵学-修行編
第2章 トラベルミステリー編
第3章 暗号-宝探し編
第4章 歴史ミステリー編
第5章 アドベンチャー編
第6章 探偵学-終了編
第7章 組織謀略編
謎解きコミック 真の最終ミッション
最終章エピローグ 未来の勝利をつかむため
空野光太は明るく運動が得意な小学4年生。愛読書は『シャーロック・ホームズの冒険』。2代目ホームズを目指し、叔父である嬉内恭介の探偵事務所に弟子入りする。
月影ルナは小学4年生で優等生の図書委員。大好きな本は『怪盗紳士ルパン』。ふだんは地味だけれど、その実体は困っている人を助ける義賊怪盗の7代目。怪盗ネームは『ルパン』。母親は有名な推理作家月影ミカ。かつては世間を騒がしていた怪盗ミスト。考古学者で海外を飛び回る父親月影史夜も世界的な怪盗ファントム。
光太とルナはことあるごとにぶつかっているが、一緒に帰宅をする仲でもある。ある日ルパンが予告通りに盗みながらもすぐに返却した女神像の中に入っていた紙切れを狙い、犯罪組織レッドキャップがルナを、いやルパンを襲おうとする。光太の機転で難を逃れたルパン。後日、ルナがイギリスへ渡ることを聞いた光太は、ルナを守るため、一緒にイギリスへ行くことに。ルパンが盗んだ紙切れはどんな秘密が。
『少年探偵空野光太の推理修行』、『謎解きファイルズ 少女怪盗月影ルナの挑戦状』の続編。問題数は全部で43問。光太とルナを主人公としたストーリー仕立ての物語が途中で挟まれているため、クイズ以外の部分でも楽しめる。
クイズは過去2策よりもやや難易度が高い。その辺も続編らしさを保っているところか。それとも光太およびルナの成長に合わせたものか。
主人公や登場人物の設定からも、対象としているのは小学校高学年と思われる。クイズのパターンとしてのオリジナル度は低いが、ストーリーに合わせてクイズの内容が作られているので、読んでいても楽しい。クイズというものに興味を持ち始めた小学生には十分勧められる内容である。
月影ルナと空野光太のライバル関係は今後も続くような終わり方。果たして続編はあるのか。
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