コミックバンド

 演奏や歌、それらを絡めたコントなどで笑いを取るバンド。お笑いの一ジャンル。キャバレーや喫茶店、寄席などで1960年代~1970年代に全盛を迎える。元々ミュージシャンである人たちが集まっているので、音楽レベルが高いバンドが多いのも特徴である。
 かしまし娘や横山ホットブラザーズなどは音曲漫才、あきれたぼういず、川田義雄とミルクブラザース、玉川カルテットなどはボーイズとジャンル分けされ、コミックバンドとは内容がやや異なる。
 代表的なコミックバンドには、クレイジーキャッツ、ザ・ドリフターズ、ドンキーカルテット、ダディ竹千代&東京おとぼけCATS、ビジーフォー、おかげ様ブラザーズなどがある。演歌で大ヒットを飛ばしたぴんからトリオ(『おんなの道』等)、殿様キングス(『なみだの操』等)もコミックバンド出身である。

 『お笑いスター誕生!!』では、青山三丁目バンドが最初のコミックバンドである。その後、キモサベ社中笑パーティーが登場し、コミックバンドとコントの両方で活躍した。

 楽器の運搬、音響等の手間があるからか、近年はめったに見掛けない。笑パーティーのリーダーだったばんきんやが、バンバンGというコミックバンドで活動していた。