青山剛昌原作『名探偵コナンワンダークイズブック』


青山剛昌原作『名探偵コナンワンダークイズブック』
(小学館ワンダーランドブックス)




『名探偵コナンワンダークイズブック』 『名探偵コナンワンダークイズブック』

 原作:青山剛昌
 絵:松田辰彦

 小学館ワンダーランドブックス

 発売:2004年5月20日初版

 定価:650円(初版時 税抜き)





 探偵は、いつも注意深くなくてはならない。まんがの1コマ1コマにかくされたヒントを、じっくり、だまされてないように見つけていこう! そして、大切なのが「ヒラメキ」。ふとした発見から、ずばり、犯人をすいりするのだ!

(折り返しより)



 青山剛昌作『名探偵コナン』は「週刊少年サンデー」に永年連載されている人気推理コミック。高校生探偵として有名だった工藤新一が、悪人の手で子供の体にされてしまい、その後は小学1年生江戸川コナンとして活躍する。漫画は大ヒット、アニメ化・アニメ映画化もされてさらに人気は拡大した。
 その他の設定は、他のサイトを見てもらうことにします。

 『名探偵コナン』の推理クイズ本は、『名探偵コナン推理クイズブック』を筆頭に数多く出版されているが、本書もそのうちの一つ。編集担当の中に、「小学二年生」編集部が混じっていることから、「小学二年生」で掲載されていたと思われる。特につながりはないが、本の形式から考えると、『名探偵コナンミステリークイズブック』の続編という位置づけか。
 19本のまんががあり、1本のまんがの中に、クイズが3〜4つ入っているという構成になっているのは前作と同様。収録されているクイズは、間違い探しや暗号、迷路、パズルが中心であり、犯人当てなどの推理クイズはほとんどないのも前作と同様。むしろ、まんがのストーリーそのもののほうが事件及び推理による謎解きが描かれているため、誰が犯人かなどを考えるのも一興だろう。
 掲載誌?の関係か、問題の多くで、コナンを含む少年探偵団が主人公となって事件解決に当たっている。やはり自分と同年代の仲間が事件を解くというスタイルのほうが、読者に受けられやすいだろう。
 続編なので、前作と全く同じ感想にしかならない(苦笑)。

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