前坂俊之『新聞記者の冤罪/死刑追及の旅』(22世紀アート)
発行:2018.1.4
【目次】
第一章 ついに解明した「世紀の犯罪」八海事件の全真相
第二章 忘れられている死刑囚
第三章 死刑執行まで
第四章 誰が死刑囚になるのか
第五章 誤って殺される人たち
第六章 閉ざされる道
第七章 死刑廃止は是か非か
第八章 一人の生命は全地球より重し
第九章 世界の死刑白書
第十章 死刑の廃止へ 世界と日本の死刑事情(一九九〇年代)
参考文献
あとがき
作者の前坂俊之は毎日新聞記者時代の1972年12月17日、「八海事件」の無期懲役判決で服役し、仮出所した吉岡晃に初めて会い、以後親しく接するようになる。1976年5月、吉岡は呉市内で殺人未遂事件を引き起こす。裁判中の1977年7月11日、胆のう炎で亡くなった。49歳没。遺されたのは、35冊の告白ノートだった。
「八海事件」を追求し、死刑事件の冤罪と死刑反対を掲げた『日本死刑白書』(三一書房,1982年)、『冤罪と誤判』(田端書店,1982年)、『誤った死刑』(三一書房,1984年)の三部作を発表。以後、国家犯罪とメディアの関係に視点を絞り、多数の著書を出版。1993年、静岡県立大学国際関係学部教授、現在同名誉教授。
本書は、作者が新聞記者、フリーライター生活半世紀を総括し、三部作を再構成して「冤罪・死刑追及の旅」三部作として、『日本死刑白書』に適宜編集を加え、加筆修正の上、電子書籍した一冊である。
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