『5分間ミステリー トリックを見破れ』
作者:ケン・ウェバー
(元はカナダ・トロント大学教育学の教授。クイズ・マニアを自称し、クイズを書き続ける。『5分間ミステリー』で1989年度「ゲームズ・マガジン」最優秀パズル・ブック賞を受賞。1996年5月に退官。新作クイズに取り組むとともにテレビ番組などにもレギュラー出演。)
訳者:上條ひろみ
扶桑社ミステリー文庫
発売:2005年7月30日初版
定価:619円(初版時 税抜き)
『5分間ミステリー』『新5分間ミステリー』『新5分間ミステリー』『5分間ミステリー 名探偵登場』『5分間ミステリー 真犯人を探せ』『5分間ミステリー 難事件を解け』に続く第七弾。原題は“THE ARMCHAIR DETECTIVE #3”で2005年刊行。本国ではまだ出版されておらず、世界に先駆けて日本で発売された。作者もサービスがよいものである(苦笑)。
本書は37問のクイズが収録されている。問題の答は、次の問題文の後に書かれている。この形式は、はっきり言って読みにくい。やはり答は、問題文の後に、ページを分けて書いてほしいものだ。
本作も問題によって★による難易度が示されている。★5つが最高である。
例によって事件現場の状況と容疑者の発言の矛盾点を探したりする“間違い探し”が多いが、読者の知識を要求するものも多くなってきている。○○の国の首都とかはちょっと難しい。それにしても、英単語の矛盾点を日本語で表現されたって、解くのは難しいだろうに(笑)。
あとこのシリーズで気になるのは、解答の後に触れる蘊蓄ネタが徐々に増えてきたことか。こういうのもまた、クイズの楽しみの一つだろう。
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