タモリ

 1945年、福岡市生まれ。早稲田大学除籍後、郷里の福岡へ戻って就職。赤塚不二夫に認められ、芸能界入り。「ハナモゲラ語」「イグアナ」「4カ国親善麻雀」などの芸で人気を得る。『笑っていいとも!』で一世を風靡、お笑い界のBIG3の一人と呼ばれるようになる。
 『お笑いスター誕生!!』では、1980年4月の第1回から1981年末の第2回ゴールデンルーキー賞まで審査員を務める。1982年から東八郎に替わったが、降番の挨拶は特になかった。
 個人的には辛口の審査が多かったと思う。タモリは当時、芸能界に入って4、5年目。自分より芸歴長い人を審査し、偉そうなことを言っていたと後日語っている。演出の赤尾健一は、上り調子で勢いがあったことと、ネタも意表を突いたものが多くて、ちょっと面白いキャスティングをしたかったと語っている。
 審査員時代のエピソードには以下がある。
 酒井くにお・とおるに「華がない、ネタに中身がない」と酷評し、くにおが「あんたに言われたくないわ!」と舞台でキレたらしい。ただしこれもネタという話もある。
 当時アイドル漫才として売り出していた海原さおり・しおりをひいきしていた。