『お笑いスター誕生!!』 名鑑【か】


 皆様からお寄せいただいた情報は、緑文字で表記しております。
 あtろのマニアック演芸より転記した情報は紫文字で表記します。
 芸人さん情報サイト geinin.jpより転記した情報は栗色文字で表記します。
 拙HP「お笑いスター誕生!!」掲示板より転記した情報は青色文字で表記します。
 新規に情報を追加した場合は、赤文字で表記します。

名 前
カージナルス
初出場
 1982年2月13日(第2期グランプリシリーズ)
実 績
 ストレートで8週勝ち抜き、金賞受賞。
 第3回ゴールデンルーキー賞特別敢闘賞。
 サバイバルシリーズ2回戦進出。
ジャンル
 コント。
プロフィール
 タカ:本名井口薫仁(たかひと)。1956年12月16日生。静岡県出身。
 ポポ:本名青木隆彦。1958年6月1日生。静岡県出身。
 二人は伊豆での幼馴染み。タカはかつてポポの姉と付き合っていた。
 タカは伊豆で板前をやっていた。調理師免許保有。ポポは東京で右翼団体に所属していたが、その後名古屋で勤めていた。
 タカは、伊豆で習っていた日本舞踊の先生が「ライムライト」という事務所の社長だったということで、芸能界に誘われた。1981年に上京したはいいが、月給料3万円というタコ部屋だった。そこで幼馴染みのポポを引っぱりこんで「カージナルス」結成となった。命名はセントルイス。大リーグのセントルイス・カージナルスから取った。テレビデビューは『テレビ演芸』だった。
 修行時代はタップダンスを習う金が無く、タップ教室の新規入門者として各教室をまわり見学時にステップを頭に叩き込んだそうです。
ネ タ
 ポポはいつもインディアンの格好で、スー族のインディアンという設定だった。
(1週目)
 タカ「ローハイド」のテーマでカッコ良く登場するはずが何故かインディアンのポポが「ハゥッ」という声の合いの手を入れその声がだんだん大きくなる。
タカ「ああっうるせえっ!」コケるポポ
タカ「インディアンにはインディアンの歌があるだろう」
ポポ「ああそうだった。インディアンの歌うたう。♪はー、踊り踊るなぁらチョイトインディアン音頭(と東京音頭をうたう)」コケるタカ。

ポポ「ワタシ白人許さない。インディアン嘘つかない。白人嘘つく。日本人餅つく」
ポポ「とにかくワタシココから動かない。命かけても土地守る」
タカ「そうか」たじろがず一歩前へ踏み出す。ポポおじけづき一言。
ポポ「土地かけても命守る」
(2週目)
 ギターを弾いて登場するカウボーイのタカ。そこへ後からこっそり登場したポポが弓でタカの頭を打つ。
タカ「痛いじゃねえかよ。何するんだよ」
ポポ「私。敵討ちに来た。先週やられたインディアンの弟だ。インディアン、話し合いしない。決着付ける」
 タカ、黙ってピストルを向けると、
ポポ「話し合いをしよう」
 こけるタカ。

ポポ「お前、丸腰の人間を撃つつもりか」
タカ「よし、わかった。ロシアンルーレットで勝負しよう」
 拳銃の弾を一発だけ残して抜き、リボルバーを回し、ポポに渡す。
 ポポ、拳銃をのぞき込む。思わずポポの頭を叩くタカ。
タカ「お前、それじゃロシアンルーレットにならないだろう」
 ポポ、仕方なく回す。回す。回す。回す。
タカ「いつまで叩いているんだよ。もういいだろ」
ポポ「よし、わかった。」
 二人とも耳を塞ぐ。ポポは頭に拳銃を向けるが、頭を引っ込め、引き金を引く。カチッ。
二人「おおー」
タカ「よし、次はオレだ」
 引き金を引くタカ。カチッ。
二人「おおー」
ポポ「次はー、オレだ」
 引き金を引くが、銃口はタカの方に向ける。カチッ。
二人「おおー」
 タカ、引き金を引こうとするといきなり、ポポが「ドーン!」 タカ、こける。
タカ「お前、脅かすなよ。オレは心臓病の持病があるんだ」
 タカ、引き金を引く。カチッ。
ポポ「よし、次はオレだ」
 再びタカの方に銃口を向けて引く。カチッ。そこで気がつくタカ。
タカ「お前、なにインチキやってんだよ」
ポポ「拳銃は卑怯だ。インディアンの勝負は素手で勝負だ」
タカ「何が卑怯だよ。そっちが卑怯じゃないか。よしわかった。素手で勝負しよう」
ポポ「男の勝負、ルールいらない」
タカ「オレは元ボクシングをやっていたんだぜ」
ポポ「やっぱりルール決めよう」
 音楽が流れ、スローモーションで素手の決闘。最後はタカがポポに卍固めを決める。
ポポ「どうだ、痛いだろう」
タカ「何が痛いだろうだよ。やられっぱなしじゃないかよ」
ポポ「インディアンの儀式、やるのを忘れていた。だからうまくいかない」
タカ「なんだよ、インディアンの儀式って」
ポポ、いきなり「石焼きーいもー」
タカ「冗談じゃないだろ」
二人「有り難うございました」
 そこでいきなり、ピストルがパンとなり、二人驚く。
(3週目)
 ウィリアム・テル(タカ)とインディアン(ポポ)のコント。タカがポポの頭にリンゴを載せ、矢で射ようとするが、危険を感じたポポが逃げまくる。
頭にリンゴを乗せて矢を射ようとするが、インディアンが躊躇う。
タカ「大丈夫、これが成功すればお前はスターだ」
ポポ「スターか!」
タカ「そう、リンゴスター」
ポポ「(こける)」
タカ「じゃぁ、お前はポールだ!」
ポポ「ポール!」
タカ「そうポール、ポール牧だ」
ポポ「ちょっと待て!失敗したら誰なんだ?」
タカ「ジョン・レノンじゃないか〜」
ポポ「(逃げる)」
(4週目)
 セーラーマン(タカ)とインディアン(ポポ)のコント。海の男として船に乗り込むタカが、ポポにセーラーマンの気構えを示す。
(5週目)
 海賊コント。タカが海賊の船長。ポポはなぜかインディアンの海賊。二人で航海に乗り出す。
 タカ「よし、敵が来ないかどうか上に登って見張ってくれ」
 ポポ「よし、わかった」梯子をのぼるパント。タカがどんどんしゃがんでいく。
 ポポ「あ、いけね、梯子下ってた」タカがこける。
(6週目 後にサバイバルシリーズ1回戦でも披露)
 タカの怪傑ゾロ。
 腰に剣、帽子にマント。顔を隠すアイマスク姿の怪傑ゾロに扮したタカとポポがギターを弾きながら、「怪傑ゾロのテーマ」を歌う。
 歌を歌い終わった後、ポーズを取り、

タカ「私の名前は」
二人「怪傑ゾロ」
ポポ「うっ、ゾロが二人」
タカ「どちらかが偽物だ」
ポポ「ということは、私が偽物だ」
 ずっこけるタカ。
ポポ「ちくしょー、どうして私が偽物だと分かった」
タカ「おまえ、自分で言いふらしているんじゃないか」
ポポ「言わなきゃ、わかんなかったか」
タカ「わかるよ、お前。何だ、その格好は。なんだこのマントは。今時、唐草模様の風呂敷なんてないぞ。それにその帽子、シャンプーハットじゃないか」
ポポ「大きなお世話だ。そういうお前こそ、偽物じゃないか」
タカ「私は、正真正銘、怪傑ゾロだ」
ポポ「ウソをつけ。ゾロは、クランク・ケーブルやアラン・ドロンみたいにいい男なんだ」
タカ「そうだ、私はいい男だ」
ポポ「だったら、マスクを外してみろ」
タカ「それは困る。ゾロの正体は、秘密なんだ」
ポポ「そんなこと言って。お前、顔に自信がないんだろう。私はある」
タカ「そこまで言うんだったら、顔を見せてみろ」
ポポ「ようし、驚くなよ」
 ポポ、アイマスクを外す。
ポポ「どうだ、口ほどにもないだろう」
タカ「何が口ほどにもないだ。本当に情けない顔だな」
ポポ「そんなことはない。私はいい男だ。スー族の火野正平といわれている」
タカ「お前、そればっかりだな」
ポポ「そういうお前はどうなんだ」
タカ「いや、ゾロは顔をさらしちゃいけないんだよ」
ポポ「やーい、やーい、見せられない顔なんだろう」
タカ「よし、わかった。見せてやる。(マスクを取り)どうだ」 ポポ「なんだ、その顔は。まるで宝塚じゃないか(タカは最初の週で、「宝塚みたいな顔」と京唄子に言われていた)」
タカ「ばかやろー、人を鳳蘭みたいに言うな」
ポポ「(いきなり鳳啓介の物まね)へえ、鳳、蘭でございます」
タカ「おまえ、全然違うだろう。よく本人の目の前でできるな。(うずくまりながら)せっかくここまで来たのに、あー駄目だ、もう落ちた」
ポポ「大丈夫だ。みんな、誰だかわからなかった」
タカ「わかるだろう」
ポポ「ところでおまえ、なぜこの町に来たんだ」
タカ「実は風の噂で、この町にすごい剣の達人がいると聞いたから、腕試しに来たんだ」
ポポ「そうか、実はその剣の達人を私、よく知ってる」
タカ「そうか、どんなやつなんだ」
ポポ「すごいやつだ」
タカ「いや、すごいやつというのは知っているから、どんなすごいやつなんだ」
ポポ「(悩んだ後、いきなり喉を押さえ)く、くるしいー」
タカ「わかんないのならやめろ。表現力がないなやつだな。もういい、一人で探す」(と、去ろうとする)
ポポ「わー待って、待って。ぞーろさん、ぞーろさん、おーはなが、長いわけないだろ(と自分で自分の頭に突っ込む)」
タカ「近寄るな。病気がうつる」
ポポ「(いきなり泣き出す)えーん、えーん」
タカ「わかった、わかった、一緒に連れて行くから」
ポポ「えへへへへへ」
タカ「気持ち悪いから、それやめろって」(お約束のギャグである)
タカ「さあ、剣の達人のところへ案内してくれ」
 いきなり座り、何かを始める。
タカ「おい、何をやっているんだ」
ポポ「吉備団子を作っているんだ」
タカ「馬鹿野郎。桃太郎の鬼退治じゃないんだ」
ポポ「しまった。鬼退治じゃないのか」
タカ「当たり前だ」
ポポ「もう、犬とキジを呼んでしまった」
タカ「どうして、そういうよけいなことをするんだよ。いいから早く案内しろ」
ポポ「わかった。こっちだ(と指を指す)」
タカ「よし、こっちだな。行くぞ」
と、タカは指を指した方を歩き出そうとするが、ポポは反対方向に歩き出したので、思いっきりこける。
タカ「おまえ、こっちを指さしていたじゃないか」
ポポ「こうやってましたー(指の先だけ反対側になっている)」
タカ「卑怯なやつだな。こっちだな」
ポポ「そうだ、こっちだ(と指を指す)」
タカ「よし、行くぞ」
と指を指した方に歩き出そうとするが、ポポは反対方向に歩き出したので、思いっきりこける。
ポポ「へへへへ、同じ手を二回もやるとは思わなかっただろ」
タカ「どっちなんだ、はっきりしろ」
ポポ「こっちの方が近道なんだ」
タカ「よし、わかった、行くぞ」

ぐるっと回って

ポポ「ここだ」
タカ「おー、そうか」
ポポ「ここが郵便局だ」
タカ「(こけながら)何の用があるんだよ、一体」
ポポ「ここが目印なんだ」
タカ「それを早く言え」
ポポ「ここから3キロだ」
二人で一歩ずつ歩きながら、「1,2,3キロ」
ポポ「この家だ」
タカ「よし、わかった。おーい」
ポポ「なっかむら、くん」
二人「(手を振りながら)ちゃんかちゃんか、ちゃんか、ちゃんか」
 タカ、踊りを止め、ポポの頭を叩く。
タカ「何が中村君だ。見ろ(と客席を指さしながら)、静かになっちゃったじゃないか」
ポポ「いや、本当に中村君と言うんだ、その剣の達人は」
タカ「そうか、おーい、中村」
ポポ「(いきなりタカの目の前に出て)そうです、私が中村です」
タカ「なんだ、おまえが剣の達人か」
ポポ「そうだ」
タカ「俺、帰る(と、その場を去ろうとする)」
ポポ「(タカと反対方向に逃げたあと、)ま、待て。逃げるのか、卑怯者」
タカ「どっちが卑怯者だよ。言っていることとやっていることが一致しないな」
ポポ「勝負するのか?」
タカ「わかった、わかった、勝負するから」
 二人離れて、剣を向けあう。
タカ「よし、行くぞ」
 剣を交わそうとしたが、ポポ、剣を持ったまま、タカの周りをステップを踏みながら一周する。
ポポ「(ボーっと立ったままのタカをみて)だいぶ動揺しているようだな」
タカ「呆れているんだよ、よし行くぞ」
 剣が交わり、一進一退の攻防。
ポポ「(タカの後ろを指さし)あっ」
タカ「(ポポと同じように指を指し)あっ」
 ポポ、後ろを振り向き、タカに頭を叩かれる。
ポポ「くそー。(地面を指さしながら)あ、百円」
タカ「三百円」
ポポ「どこどこ」
タカ「さがすな」
 ポポ、またもタカに頭を叩かれる。
ポポ「ちくしょー、卑怯な手を使いやがって」
タカ「そっちが先に使ったんじゃないか。勝負だ、行くぞ」
 二人、再び剣が交わるが、タカがポポの剣を払い落とす。
ポポ「(落ちた剣を見ながら)どうやら剣では勝負が付かないようだな」
タカ「どう見たって俺の勝ちじゃないか。覚悟はできているか」
ポポ「よーし、許してくれ」
タカ「違うだろ、お前。覚悟はいいか」
ポポ「助けてくれ」
タカ「駄目だ」
ポポ「もうしません」
タカ「ダメだ」
ポポ「これほど頼んでもダメとは、おかしなヤツだ」
タカ「訳わからないこと言うな。インディアンだから、いさぎよくしろ」
ポポ「よし、わかった。俺もスー族の一員だだ。覚悟を決めた。ただ、最後に一つ頼みがある」
タカ「なんだ」
ポポ「命だけは助けてくれ」
タカ「いい加減にしろ」
(7週目)
 二人でベビー服を着て、立膝で中尾ミエの「可愛いベイビー」にのり、ダンスを披露。ところがベビー服を脱ぐとなぜか囚人服姿。二人は脱獄したばかり。タカは有名な大泥棒、ポポはけちな泥棒だが、足が鎖でつながれているため、いっしょに脱獄した。
ポポ「ようよう、そんな有名な泥棒なら、有名人知ってるか」
タカ「おう、知っているぞ。ピンクパンサー、アル・カポネ」
ポポ「おー」
タカ「特にルパン三世は友人だ」
ポポ「ルパン三世?」
タカ「そうだとも。よお」
 といきなり、山田康夫に挨拶する。
(8週目)
タカ:ミュージカルを目指す若者
ポポ:ミュージカルを目指す若者インディアン

 タカが座長を務めるミュージカルに インディアン(ポポ)が入団を志願する。
 ミュージカル風に歌って踊るコントをしていた。

タカ「お前、本当にミュージカルが好きなのか?じゃあどんなミュージカルに影響を受けてこの世界を目指しにきたんだ?」
ポポ「ああミュージカル大好きだよ。一番影響を受けたのは“王様とたわし”だ!!」
タカ「“王様とたわし!?”それを言うなら“王様と私”だろうが……。なんで王様がたわし持って掃除しなけりゃならないんだ!!」
タカ「お前、歌とか踊りとかできるのか?」
ポポ「あったり前だよぉ〜。見てて、1番、スー族ポポ」
といいつつ「伊豆地方の大漁節のような民謡」を歌い、タカすかさず「ズルッ」とコケる。
タカ「うちのミュージカルは海外向けなんだよ!! それじゃあジン・ケリーの「雨に歌えば」とか、この傘とタップダンスを交えて歌って踊れるのかい?」
ポポ「あったり前だよぉ〜」
タカ「(タップダンスをしながら)ダッシ〜〜〜ンギン'、イン・ザ・レイーーン。シ〜〜〜ンギン'、イン・ザ・レイーーン」とタカが見本を見せてる最中に……。
ポポ「雨にぃ〜濡れながぁ〜らぁ〜〜、佇ぅ〜〜む人がいるぅ〜〜〜」と三善英二の「雨」を熱唱。タカこける。
 ポポはなんちゃっての格好をして「許してくでェ〜〜〜」というギャグをしていた。
 最後に僕たち2人のミュージカルが成功しますようにという意味を込めた歌「チャンス」という歌を披露する。
 ところが、最後に2人で「チャ〜〜〜ンス」といって手を広げるのだが、ポポはタカのほっぺた目掛けてひっぱたく。そこでタカ「いい加減にしろ!!」といって締める。

 8週目でマジック・タップダンス等の今まで見せていなかった物を出したので審査員から「まだ何か隠し持っていそうな可能性を秘めている」と絶賛され、ネタ的にも短かったので「もっと見たかった」と言われてました。
 オチが弱かったのと、被っていた帽子(発泡スチロール?)でポポの頭を叩いたタカの帽子が割れたり。相変わらず力加減に気合が入り過ぎたネタでしたね。
(9週目不合格)
 ギャングコント。タカが殺し屋、ポポが手伝いのインディアン。ポポが馬の人形に入って登場。
タカ「手を挙げろ」
ポポ「手は挙げられないが、足なら挙げられる」
タカ「馬に乗ったままでやれるのか」
 ポポは馬の人形をつけたまま逆立ちをする。
(第3回ゴールデンルーキー賞)
巌流島の決闘コント

タカ「待ちかねたぞ!武蔵〜」
ポポ「待ちかねられたぞ!小次郎〜」
タカ「待ちかねたぞ!武蔵〜」
ポポ「ハッハッハ……ごめんねェ〜」
タカ、素直にポポが謝ったのでコケる。
ポポ「その前に正眼……ア〜〜ア〜〜ア」
中段の構えと見せかけ、手足をバタバタさせ、目は白目・口は半開きにして、タカに襲いかかる。

 最後は刀での決闘。両足で真剣白羽取りをやったはいいが、力を入れて股間に当たり「ギャー」。第3回ゴールデンルーキー賞では最高得点の48点を取る。
(第3回ゴールデンルーキー賞決勝)
 和太鼓を叩くコント。二人とも最後の方は諸肌を見せて真面目に和太鼓を叩き、正月らしく盛り上げていました。
(No.177 爆笑オンステージ)

 最初の挨拶では、ビートたけしの野球チームのユニフォームを着て登場。
 毎度のインディアンコント。ポポはまた馬に乗って登場。さらに普通の人はぜったやらないものまねをやると言って、ロバの物まねをやって少し受ける。今日こそ決着をつけると、ロシアンルーレットで勝負。
(サバイバルシリーズ準決勝)
武蔵と小次郎ネタ改訂版。
佐々木小次郎:タカ
宮本武蔵:ポポ

琴の音色にのせて小次郎が登場。扇子を持って、舞い踊る。
小次郎「私の名は佐々木小次郎。今日私は巌流島において、生涯の宿敵、宮本武蔵と勝負することになった。しかし武蔵は来ない。武蔵はまだか〜」
 「大江戸出世小唄」(高田浩吉)が流れる。武蔵、扇子を持って踊りながら登場。
武蔵「武蔵だぞ〜」
小次郎「おい」
武蔵「おお、桃太郎」
小次郎「誰が桃太郎だ。私は小次郎だ。遅い、待ちかねたぞ」
武蔵「はっはっはっは。ごめんね」
小次郎「おのれ、ばかにしよって」
小次郎、苦労しながら背中の刀を抜き取って襲いかかる。
小次郎「いくぞ」
武蔵「まあ、待て。そんなに死に急ぐこともあるまい」
小次郎「ええい、問答無用」
小次郎、刀を持って降りかかるが、武蔵、余裕で刀を押さえる。
武蔵「だいぶ焦っているようだな。まだまだ若い(と、相手を突き飛ばす)。私は老けてる」
小次郎「武蔵、よく聞け。私はお前を倒すために新しい技を編み出した。冥土のみやげだ。見せてやろう。秘剣、ツバメ返しだ」
小次郎、こけながら刀を振り回す。
小次郎「どうだ」
武蔵「恐ろしい技だ。しかし、私の技には敵うまい。(両手を二本の刀にかけながら)諸刃流、正眼、(両手を降りながら〜)だあ〜」
小次郎「わあ〜。何をするんだ、お前は。何が正眼流だ。単なる顔面崩しじゃないか」
武蔵「だいぶ動揺しているようだな。とにかくお前の剣なら、私が刀を抜くまでもあるまい」
小次郎「ほざいたな。小次郎の刺し、見事受けてみるか。たぁ〜」
小次郎、刀を振り下ろす。武蔵、刀を白羽取りで受けようとするが、失敗し、刀が頭に当たる。
武蔵「真剣額取り」
小次郎「そんなものあるか。完全に切れているじゃないか」
武蔵「来るなら来ると言え」
小次郎「行くと言って、来いと言ったじゃないか」
武蔵「うるさい」
小次郎「行くぞ。たぁ〜」
武蔵、見事白羽取りを決める。そして相手の刀を奪い取る。
武蔵「驚くのはまだ早い」
武蔵、刀を口に当て飲み込もうとするが、失敗して吐き出す。
続いて手のひらで刀をなでた後、手のひらを見せ、血が出ていないことをアピール。
小次郎「待てや、お前は」
小次郎、刀を取り返す。
武蔵「とにかく、お前には私は倒せん」
小次郎「ふん、面白い。なれば勝負よ」
小次郎、鞘を捨てる。
武蔵「小次郎破れたり」
小次郎「何」
武蔵「鞘を捨てたということは、勝ったら、勝ったで……また……鞘……、さあ来い」
小次郎「何を言いたいんだ。行くぞ。秘剣、ツバメ返し」
小次郎、刀を構える。
武蔵、二本の刀を取ろうとするが、引っかかってなかなか抜けない。ようやく抜けて、二本の刀を構える。
武蔵「北辰一刀流」
小次郎「ウソをつけ、己は。二本使って、どこが一刀流なんだよ」
武蔵「(左手の刀を振りながら)こちらはポーズだ。本物はこっち(右手)で、こっち(左手)は、とぉ〜」
いきなり左手の刀で小次郎を突き刺そうとするが、小次郎は振り払う。
武蔵「かからなかったか〜」
小次郎「卑怯なことばかりしおって。行くぞ〜」
刀での斬り合いをする。小次郎の振り下ろす刀を武蔵は刀で受けようとするが、4回とも失敗し、すべて頭で受ける。
武蔵「危ないところだった〜」
小次郎「危ないとか、そういう問題を過ぎているだろう。刀ががっつんがっつん当たっているぞ」
武蔵「頭で受けたんだ」
小次郎「できるか、そんなことが」
武蔵「私は石頭だ」
小次郎「うるさい」
再び勝負。見事小次郎が武蔵を斬る。
武蔵「うわぁ〜。峰打ちじゃ」
小次郎「勝手に決めるな、馬鹿野郎。ちゃんと今刃の方で斬ったぞ」
武蔵「まぐれだよ。戯れ言はそれまでじゃ」
小次郎「お前が一人でやっているんだよ。いくぞ〜」
見合って互いに右へ動く。続いて左へ動く。小次郎、右へ動き出し、武蔵も右へ動こうとしたら、小次郎左へ動き、武蔵、ずっこける。
小次郎「かかったな」
再び斬り合う。刀が当たり、向かい合った瞬間、武蔵、いきなり唾を吐き掛ける。
小次郎「わぁ、きたねえ。汚いことをするな」
武蔵「うるさい。勝負に汚いも卑怯も付き物だ」
小次郎「勝手に決めるなよ」
再び斬り合う。激しい勝負の結果、小次郎が武蔵を斬る。
小次郎「勝った。私が武蔵に勝ったぞ〜」
武蔵「小次郎〜」
武蔵、苦しみながら小次郎の袖をつかむと、袖が取れる。
小次郎「あっ」
武蔵「小次郎〜。(破れた袖をかざしながら)破れたり」
小次郎「いい加減にしろ」
エピソード
 『テレビ演芸』では2週勝ち抜き。お笑いスタ誕での活躍が嘘のようでした。あまり、ウケていなかった。客層が違うのかな。
 当時事務所の社長とギャグ・メッセンジャーズの須間一露が仲良かったため、カージナルスのコントに色々な動きを付けてくれた。ネタ的には古かったので、二人の意向ではなかったが、それがお笑いスタ誕ではとんとん受けてしまったため、結局インディアンネタを続けた。
(文化放送『大竹まことゴールデンラジオ』2010年2月23日 つまみ枝豆ゲストの回より)
 カージナルスがグランプリシリーズをミュージカル風のネタで勝ち進んでいったときのコメントで「踊りは同じ事務所の人に教わってます」といってました。これって当時同じライムライトにいたあらんどろん、つまり南流石から習ってたってことでしょうね。
 ゴールデンルーキー賞、1回目のカージナルスネタです。同じネタがやれると言うので、大筋は1週目のネタで9週目の落ちたネタをミックスしたものでした。いつものようにインディアンと勝負のネタで、背中を合わせて1・2・3歩で打ち合うというのを、タカと同じ方に歩いていき振り向いたところをオノで思いっきり頭を殴った時に事故は起こりました。「頭割れたらどうするんだよ!」と言うタカに間髪入れずに「アッ、ホントに割れてる!」と驚くインディアン。テレビからはそれほど解りませんでしたが、コント後下手にはけるタカ。汗もあり血が多く見え、会場は心配だったようでした。笑いが少なかったのは、観客も笑っている場合でない雰囲気だったのでしょう。審査の後半にタカは現れましたが、かなり注意されていました。ゴールデンルーキー賞前半で上位にいなかったのはこの流血の件がコンビの息の良さに、影響がでた事が原因だと思いました。
 ツーツーレロレロと一緒に歌合戦に出て「竹田の子守歌」をうたったときはたけし軍団としてでてました。
感 想
 リズム感溢れるコントでとても面白かったです。当時、若手コメディアンの有望株でした。絶対売れると思っていたんですが。
受賞歴
(すべてたけし軍団として)
 1985年 第13回日本放送演芸大賞ホープ賞受賞(最優秀ホープ賞は小堺一機)
 1985年 第5回花王名人大賞最優秀新人賞受賞
 1986年 第15回日本放送演芸大賞優秀ホープ賞受賞(最優秀ホープ賞はコント山口君と竹田君
 1986年 第6回花王名人大賞名人賞受賞(最優秀名人賞は太平サブロー・シロー)
著 書
(たけし軍団名義は除く)
 ガダルカナル・タカ、つまみ枝豆 『湯ヶ島キッド』(太田出版,1988)
 つまみ枝豆『戦慄「たけし軍団」の霊界秘話』(主婦と生活社,1990)
 ガダルカナル・タカ『フェアウェイの罠―ゴルフトーナメント殺人事件』(太田出版,1991)
 つまみ枝豆『つまみ枝豆の今だから話せるぼくの恐怖生体験』(竹書房文庫,1999)
 つまみ枝豆『あなたのうしろに霊がいる!』(竹書房文庫,2000)
その後・現在
 色々営業活動。人気はあったのだが事務所「ライムライト」が左前。最後の勝負ということで台湾で海外公演。ポスターに「ドリフターズ来たる!」とあったら彼らがニセドリフターズだった。台湾で人気者になって東京に帰ってきたら、事務所は潰れていて、ギャラは踏み倒されていた。
 社長の友人(資金源)が新宿の場所を提供してくれたので、スナック『ポプラ』を開く。最初は黒字が出ていたが、「たけし軍団」の東や大森、ダンカン、松尾たちが来るようになってから、店は左前に。軍団全員が来ては金を踏み倒し、おまけに店に来ている女の子に抱きついたり口説いたりすれば、客が逃げるのも当然。最後はたけしも来るようになってもう騒ぎまくり。さらに客は減っていく。たけしも悪いことをしたのかと思い、「一緒に仕事しない?」と誘い、二人は店を閉め、1984年頃にたけし軍団入りをした。軍団入り後、名前を「ガダルカナル・タカ」「つまみ枝豆」に改名し、カージナルスは自然消滅。
 以前、『怪傑えみちゃんねる』でタカがゲストで出たとき、お笑いスタ誕以降の苦労話をしていました。
 人気が出ていた頃、あるプロデューサーから大手事務所への移籍話が来たのですが、二人はすでに今の事務所に入っているということで断ったところ、すっかり干されてしまったとのことです(これが「ライムライト」が左前になった理由では?)。
 また、再結成というかどうかは分かりませんが、『スーパージョッキー』でかつて「前説ショー」というオープニングコーナーがあり(松村邦洋やダチョウ倶楽部、浅草キッドらが週代わりで出ていた)、思い出した頃にタカと枝豆が「カージナルス」の名で出ていました。彼らがやった内容は、タカが白衣、枝豆が農夫(?)の格好で、その日のゲストの歌う曲の歌詞を解説しながらいじるというものでした。
 1986年、東・大森・タカ・枝豆の4人で“たけし軍団count down”を結成。たけし軍団の中で歌のうまい人ということで大森、タカ、枝豆がすんなり決定。最後に東がおまけで滑り込んだ。デビュー曲「BON BON BON」はオリコン30何位かまでランクイン、『ザ・ベストテン』の「今週のスポットライト」にも出演、アイドル的存在にまでなった。
 2016年現在、タカは軍団の「親分」として活躍、たけしの右腕的存在。ピンでも様々なテレビ、映画、Vシネマなどに出演。
 枝豆もピンで様々なテレビ、映画、Vシネマ、舞台などに出演。その一方でパシフィック・フォーミュラー選手権への挑戦や、霊界ネタの本を出版なども。
 二人の情報は、所属するOFFICE KITANO WEB SITEにあります。
 ガダルカナル・タカ公式ブログがあります。
 つまみ枝豆は2006年から「劇団まめや」というコメディ劇団を主宰していた。2007年に解散。
 とりあえず枝豆オフィシャルブログがあります。
 2018年3月25日、水道橋博士のトークショー「ザ・フランス座 6」にてガダルカナル・タカとつまみ枝豆がゲストで出演し、久しぶりにカージナルスのコントを披露。博士が書いたネタで、カージナルスと博士とゾマホンが登場。タカはガンマンで、枝豆は懐かしの馬の人形(?)にのって登場。
<登場者リストに戻る>

名 前
怪物ランド
初出場
 1983年2月26日(第3期グランプリシリーズ)
実 績
 ストレートで10週勝ち抜き、グランプリ受賞。9組目。
ジャンル
 コント。
プロフィール
 平光琢也(リーダー):本名同じ。1955年1月13日生。岐阜県出身。
 赤星昇一郎:本名同じ。1955年11月25日生。熊本県出身。
 郷田ほづみ:本名合田穂積。1957年8月22日生。神奈川県出身。
 元々は平光琢也が日大在学中に結成した劇団魔天楼出身。その後3人で怪物ランドを結成。郷田ほづみは劇団にいたときから声優としても活躍していた。日本放送のアマチュア声優コンテストでグランプリ獲得。お笑いスタ誕出場中に『装甲騎兵ボトムズ』で主役のキリコ役をやったのは有名。
ネ タ
「怪物ランド」配役表です。「」は新聞のテレビ欄に載っていたタイトルです。

第一週 怪物くんコントPART1「大魔人ネタ」(怪物くん・・・平光 ドラキュラ・・・郷田 オオカミ男・・・赤星)
第二週 英語劇「英語劇」(マフィア1・・・郷田 マフィア2・・・赤星 情婦・・・平光)
第三週 ネズミの軍隊「ねずみの軍隊」(少佐・・・赤星 大佐・・・郷田 殿下・・平光)
第四週 E・T(板垣退助)「E・T」    (母・・・郷田 息子・・・平光 E・T・・・赤星)
第五週 怪物くんコントPART2「珍狼男」(怪物くん・・・平光 ドラキュラ・・・郷田 オオカミ男・・・赤星)
第六週 新撰組「変態新撰組ネタ」(沖田総司・・・平光 近藤勇・・・赤星 土方歳三・・・郷田)
第七週 ゲゲゲの鬼太郎「鬼太郎vs怪物くん」(鬼太郎・・・平光 子泣きじじい・・・赤星 ネズミ男・・・郷田)
第八週 迷信家族「迷信親子ネタ」(父・・・赤星 母・・・郷田 息子・・・平光)
第九週 ロボットストーリー「鉄腕アトムネタ」(博士・・・郷田 助手・・・赤星 ロボット・・・平光)
第十週 仮名手本忍者村「爆笑忍法ネタ」(一刀斎・・・郷田 でんべえ・・・赤星 サスケ・・・平光)
参考資料:「怪物ランドの生涯」より)
(2週目のネタ)
 英語劇「トキオパープル」「江戸むらさき」終了後審査員の京唄子が「新しい試みだと思っているけど、ドンキーカルテットが昔やってました」とコメント。
(3週目のネタ)
 ねずみの軍隊。「沢田研二ショー」で見たネタですが、クイズに答える訓練で「所ジョージのヒット曲は」という問題に、誰も答えられないというネタ。(所がゲストでした)
 3週目のネズミの軍隊ネタは、仲間がみんなネコにやられて残った3人の中にスパイがいる疑惑を検証するために、いろんな物の名前を順番に言っていく、というネタでした。花の名前で赤星さんがカリフラワーといってしまい言い訳すると「八百屋に売っている」と突っ込まれて「春菊も売っている」と返したり、ほかほか弁当の種類では「三色弁」「二色弁」「一色弁」(オチ)、「けん弁(けんちん汁弁当の略)」という風に赤星さんが落としていました。最後はネコに鈴をつける役目を平光さんの殿下がやるはずが、やっぱり赤星さんになって、しかもかさ地蔵になっておしまい。
(4週目のネタ)
 ETネタ。ET(赤星)と通信販売好きの少年(平光)と母親(郷田)のからみです。母親のキャラに後の知恵袋おばさんの原形が。ETを助ける代わりにせしめるお礼が通信販売グッズ(背が3メートル高くなる靴、家紋入レオタード)。最後は3人で自転車をこいで機動隊から逃げて、空にとんだら機動隊もとんでおわり。
(5週目のネタ)
怪物くんコント(藤子不二雄の代表的なアニメの実写版コント)
         平光琢也・・・・・怪物くん役
         郷田ほづみ・・・ドラキュラ役
         赤星昇一郎・・・オオカミ男
 まさに3人ともはまり役であった。

 たしかドラキュラ(郷田)が 「にんにく」 や 「十字架」 に弱いところなどを怪物くん(平光)がドラキュラをからかって上手くコントにしていた。
怪物くん  「あっ もう10時か・・・」
ドラキュラ 「10時か・・・10じか・・・十字架・・・怖いぃ〜〜〜!!」とか

ドラキュラ 「坊ちゃん 昨日は何を食べたのですか?」
怪物くん  「餃子とレバニラ炒め」
ドラキュラ 「にんにく!!・・・・こっ 怖いぃ〜〜〜!!」とか

 あと極めつけが着ぐるみを着たオオカミ男(赤星)が夜から朝になって人間の姿(スキンヘッド)に戻ったまではいいが着ぐるみを取って頭が光ったからドラキュラが「太陽光線」と勘違いして
ドラキュラ 「やめてくれ〜〜!!直射日光は〜〜〜!!」

・・・・・などと叫ぶギャグをやっていた。
 5週目の怪物くんパート2は狼男が恋煩いになっていろいろアドバイスをするねたでした。なぜか中華料理のメニューを言っても気持ちが伝わらなければならない、となって「好きだ」のつもりで「チャーハン」と言ったら「とても」を入れないとだめとなって「五目チャーハン」など。最後は恋の相手がパンダのホアンホアンだったというオチで、しめは「もう今日は飲茶!」「今週はこれでおシュウマイ」
(6週目のネタ)
 3人組が「なんだこの扉は?」と扉を開けると審査結果の回転台で「チャッチャカ、スチャラカ…」と不合格の音楽で3人がパントマイムで半回転したり、「池田屋」突入のはずがポテトチップスまみれで「湖池屋」と間違えたがオチまで、物凄いテンポで会場を一気に笑わし倒してました。
(8週目のネタ 迷信家族)
平光琢也 :一郎
赤星昇一郎:父
郷田ほづみ:母

 ちゃぶ台持って母が登場。

母「一郎、ごはんよお。すき焼きの鍋持っておいで」
 学生服姿の一郎、すき焼きの鍋を持って(いるふりをして)、登場。
一郎「熱い、熱い、熱い」
 母、一郎といっしょにすき焼きの鍋を掴むが
母、一郎「熱い、熱い、熱い。お父さん!」
 お父さん登場。
父「なんだい」
母、一郎「早くこっち来て」
 二人、鍋をちゃぶ台に置いて父の耳を掴む。
母、一郎「あー、熱かった」
父「人の耳を使うんじゃない」
 父、鍋をのぞき込みながら
父「今日はすき焼きか」
母「春休みで、一郎が東京の大学から帰ってきたからね」
一郎「お父さん、ただいま」
母「早く座って、座って。さあ、早く食べましょう」
(なぜか自宅なのに割り箸を割って)
三人「いっただきまーす」
 三人、箸を取って食べようとするが、お父さんが止める。
父「(客席を見ながら)母さん、なんだか人に見られている気がするな」
一郎「そういえば、そうだね」
母「人の家の食卓を覗く人なんかいないわね」
三人「いっただきまーす」
 箸を鍋に向けるが、箸が交錯する。一度箸を引っ込め、再び鍋に向けるが、やはり交錯する。
父「お母さん」
母「お父さんこそ」
父「私、しらたきで境界線を作りますからね。ここが父の陣地」
一郎「じゃあ、ここが僕ね」
母「お母さん、ここね」
三人「いっただきまーす」
 黙々と食べる三人。
父「一郎、大学の方はどうだ」
一郎「まあまあだよ。お父さん、会社の方はどう」
父「まあまあだな」
 父、一郎の陣地に箸を突っ込む。
一郎「お父さん」
父「何した?」
一郎「何したじゃないよ。今、不可侵条約結んだばかりでしょう」
父「いつお前の陣地に入ったっていうんだ?」
一郎「今、入ったじゃない」
父「証拠があるのか」
一郎「しらたきが切れているじゃない」
父「お前、そんなみみっちいことを」
一郎「じゃあ、これもらうよ」
父「それ、肉でかいぞ」
一郎「何言ってるんだよ」
父「じゃあこれ」
一郎「じゃあ」
母「待ちなさい。もう、局地戦はやめなさい」
一郎「じゃあ、○○○(飛行機の名前)、エンタープライズから飛び立って、肉をもらった」
父「ああ(泣)」
母「仲良く食べなさい。すき焼きなんか、閏年にいっぺんなんだから」
父「そうだ、仲良くね」
一郎「じゃあ、父さんにこの肉をあげるよ」
母「あら、一郎。いい子ねえ」(頭をなでる)
一郎「だって、父さんは会社で働いてるし、栄養付けてもらわないとね」
 一郎、肉を箸でつまんで父に渡そうとするが、
父「それはうれしいけれどな。一郎、肉を一度下に置きなさい」
一郎「どうして」
父「箸と箸でものを渡しちゃいかんのだ」
一郎「すぐ食べるからいいじゃない」
父「いや、いいから置きなさい」
一郎「じゃあ、俺の肉は喰えないってのか」
父「縁起が悪い」
一郎「縁起って何の」
母「お父さんの演技が下手ってこと」
父「母さん」
一郎「父さん、僕は寝る」
 一郎、そこにふて寝する。
父「一郎、起きろ。いいから起きろ」
 父、無理矢理一郎を起こす。
一郎「何でだよ」
父「牛になる。物を食べて寝ると牛になる」
一郎「いい加減にしてよ、もう」
父「“もう”。“もう”って言ったな。牛になった!」
一郎「お父さん、何言ってるの。いいから、お父さん。人間が牛に化けるわけないでしょ」
父「本当に牛になってしまうんですよ。ねえ、お母さん」
母「たまにわね」
一郎「お母さん」
母「嘘、嘘」
父「嘘じゃないでしょ」
母「嘘でしょう」
父「母さん? シャツの上から二つ目のボタンが外れてませんか。あなたは恋人募集中!」
母「馬鹿なことを言ってないで座りなさい。迷信に科学的根拠なんてないでしょう」
父「あるんですよ。科学的根拠が。例えば、ミミズにおしっこをかけるとおちんちんが腫れるとか」
母「それは嘘でしょう」
父「私の親友のハレ山君」
母「ハレ山!」
父「あいつは見事なぐらい腫れた。凄かった」
母「じゃあ、お父さん。なんで若いときにミミズにおしっこかけなかったの!」
 父、呆然とした顔。
一郎「言われてやんの、言われてやんの」
母「第二ボタンぐらい、外してやるわよ」
一郎「(父に向かって)やーい、やーい」
父「くそ。待ちなさい」
一郎「へへん、怖くないもんね」
母「一郎、夜口笛吹くと、蛇が出てくるのよ」
一郎「わ、いいことを聞いた。お父さん、蛇嫌いだもんね」
母「じゃ、吹いてやりなさい」
 口笛を吹こうとする一郎。父、必死に口を押さえるが、その前を母が口笛を吹いて通り過ぎる。
父「母さん。蛇が出ますよ。(下を向いて)ああー!」
一郎「ネクタイでしょ」
父「(後ろを振り向いて)わー」
一郎「○○でしょう」
 一郎、壇上に飛んだ紙テープを見せる。父、驚く。
一郎「テープでしょ」
父「(泣きながら)母さん、私駄目ですよ。蛇は出てくるし、一郎は牛になるし」
一郎「もういい、帰る。東京へ帰る」
母「一郎、夏休みじゃないの」
一郎「こんなうるさい親父がいる家にいられるか」
父「一郎、迷信をバカにするんじゃない。迷信は当たるんだ」
一郎「迷信なんて当たらない。東京に帰って、大学に戻る」
 帰ろうとする二人を母が止める。
母「待ちなさい。わ、わかりました。だけど帰る前に、これだけは聞いて。お父さん、知らないでしょうけれど、私と結婚してから20年間、毎日北枕で寝ているのよ」
父「わ、私はちゃんと東を向いて寝ていますよ」
母「だと思うでしょうが、ところがぎっちょん。夜中寝静まった頃を見計らって、磁石で計って90度、北もまた北、真北。」
父「な、な、な、何てことを、お母さん。北枕というのはね。頭のてっぺんからつま先まで、霊魂がズコーッて抜けて死んでしまう」
二人「生きているじゃない。ズコーッと生きているじゃない」
一郎「だからお父さん、迷信なんて全部嘘」
母「いやいや、全部が嘘と言うこともないのよ」
一郎「なに、お母さん」
母「一郎、あなたはなぜこんなに背が小さいかわかる」
一郎「母さん。どうでもいいでしょう、そんなこと」
母「いやいや、あなたは小さい頃、ザルをかぶって遊んでばかりいた。だからそんなに小さいのよ」
一郎「母さん。わかっていたのなら、どうして止めてくれなかったの」
父「うーん、やはり迷信って怖いな」
母「わかったでしょう。迷信は全部嘘、全部本当ってことじゃないの。ほどほどにつきあえばいいの」
父「そうだな」
一郎「うん、わかったよ、母さん。ごめんね、父さん」
父「いや、わしも悪かったよ」
母「そう、二人で喧嘩ばかりしているから、すき焼き、母さんが全部食べちゃった。これが本当の漁夫の利。あ、これは迷信じゃなくてことわざか」
父、一郎「いいかげんにしろ」
三人「怪物ランド、今週はこれにておしまい」
(9週目のネタ)
平光 琢也:鉄腕アトム2号
赤星昇一郎:助手だけど(普通に白衣を着ているが)ウランちゃん
郷田ほづみ:お茶の水博士

 お茶の水博士が鉄腕アトム2号を開発。このアトム、エネルギーがなくなると“ぱ”行言葉でしかしゃべれなくなる。
 エネルギーはゼンマイだが、ウランちゃん、アトムを懲らしめようとゼンマイをとりあげ、頭にはりつけ(吸盤になっている)逃げまくる。
 そのうち、ウランちゃんは“ぱ”行言葉しかしゃべれなくなる。しかも、満月を見ると変身してしまう。
 最後、博士が“は”行言葉しかしゃべれなくなる。
博士「はんは、はらだふぁへんは(なんかからだが変だ)」
二人「は行言葉だ。博士もロボットだったのか」
博士「腹が減っただけだ」

補足

 赤星さん(ウランちゃん役)の頭にはりつけ(吸盤のようなもの)というのはトイレのラバーカップ(通称スッポン)です。平光さんは9週目のネタがほぼ完成段階に入り、赤星さんの頭に何をつけるか最後まで悩んでいたそうです。その都度、平光さんはいろいろな物を赤星さんの頭につけては「違う違う」の繰り返し。そんな時トイレのラバーカップが思い浮かんだそうです。ネタもウケたけれども、それよりラバーカップが思い浮かんだことがとても嬉しかったと平光さんはコメントしていました。(赤星昇一郎新年会より)
……そんな事より実験台にされていた赤星さんは可愛そうだ!!
(10週目 グランプリ獲得)
 一刀斉が息子のでんべえと孫のサスケを呼び寄せる。お城の御前試合にどちらかを出そうとしたのだ。立候補する二人。ところが相手は戸塚ヨットの介。オールで相手を殴るのが得意技。後込みする二人だが、サスケの忍法“走れメロス”でお城へ走り出すでんべえ。
 そしていよいよ御前試合。でんべえ、戸塚ヨットの介の攻撃を避け、海の中へ逃げる。
 平光と郷田は海を模した幕を張り、「でんべえ、海の中をひたすら泳ぐ、泳ぐ」
「おおっと、これは」と張った幕から赤星が頭だけ出して「初日の出」
 続いて「大魔人」
 続いて「大波が来てサーフィン」
 さらに「シンクロナイズドスイミング」
(グランプリコーナー 形而上コント 変身病棟)
(博士=郷田 婦長=赤星 看護婦=平光)

(看護婦がけたたましく登場) 看護婦「たたたたた、大変です。テープなんか投げている場合じゃありません。みなさん、聞いてください。伝 染病です。(ここで客席から可愛いの声)可愛いじゃないわよ。伝染病です。恐ろしい伝染病がこの辺一帯に発生しました。特に、女性の方ははすぐストッキングをぬいで下さい。デンセンします。婦長さん、婦長さん」
(下手から婦長登場)
婦長「リボンちゃん、リボンちゃん、どうしたの。何バカなこと言ってんのよ、リボンちゃん。さっさと消毒しなさい」
看護婦「(婦長に向かって)汚いものには消毒シュッシュ、醜いものにもシュッシュ、不気味なものにもシュッシュ」
(中央から博士登場)
博士「どうだ、消毒は終わったか?」
婦長・看護婦「終わりました」
博士「うん、ごくろーさん。私は何でもかんでも消毒してしまう、オキシフル博士です。(脇の下を)消毒、シュッシュ」
婦長「博士、ところで、この伝染病はどんな病気なんですか?」
博士「じつに変わった病気だ。なんとな、(客席に向かって)笑い事ではない。人間が動物に変身してしまうという恐ろしい病気だ」
婦長「えっ、動物に変身するんですか」
看護婦「みなさん、聞きました?いったいどんな動物に変身するんですか」
博士「それがな、人それぞれ違うんだ。どうもな、自分がいちばん憧れている動物に変身してしまうらしい」
看護婦「じゃあ、リボンは変身したら虎になっちゃうわ」
博士「リボンちゃん、君は虎が好きなのか」
リボン「小さい頃、タイガーマスクに憧れたの」
博士「リボンちゃん、君はみなしごだったのか」
リボン「わかる?」
博士「わかるとも」
リボン「博士は?」
博士「私はライオンに憧れていた」
看護婦「みなし子だったのね」
博士「関係ないだろう。いや、私は虚弱体質だったんだ」
看護婦「婦長さんは?」
婦長「私。(すました顔、遠い眼で)兎」
看護婦「兎?」
婦長「なんか文句あるの?
看護婦「婦長さんは病気になっちゃったほうがじゃないですか」
婦長「博士、私は感染したら、兎になれるんですね」
博士「それがなれないんだ。それがこの病気の大事な特徴だ。髪の毛がない人、つまりはげている人がこの病気にかかってしまうと、一番キライな動物になってしまうんだ」
婦長「それってただの意地悪じゃないですか」
看護婦「博士、これが日本版エイズですね」
博士「エイズではない、ボーズだ」
看護婦「それじゃ婦長さんはタコになっちゃうのね」
博士「そうか、婦長くんはタコがきらいなのか?」
看護婦「わー、婦長さん、肩にもう吸盤が……」
博士「わー、もうタコに変わりつつある」
婦長「これはBCGの痕」
博士「これ、これを見ろ。しかし、ここに今まで感染した人のリストがある。何かの参考になるかもしれん(と言って、メモ用紙を出す)。これを見ると、まず、まず最初に感染していたのは中曽根さんだ。中曽根首相がタカに変わってしまった」
看護婦「やっぱり好きだったのね
婦長「わかるような気がするわ」
博士「それからどんどん感染が広まって数え切れない……」
看護婦「博士、恐ろしいわ。見てみて、これ全部しりとりで感染している」
博士「そんな馬鹿な。メダカ、カラス、スズメ、メジロ、ロバ、バク、クマ、マングース……おー、何という一貫性だ。馬鹿馬鹿しいようだが、これは重大なことだ」
看護婦「先生!! 今、いったい何という動物で終わってるの?」
博士「えーと、今はサメまでいっているわっている」
看護婦「と言うことは、次に変身する人はメで始まる動物に変身するってことね。私はトラになるんだから、私は違うわ」
博士「私もライオンだから私の順番ではないな」
看護婦「じゃあ、婦長さんだ」
婦長「いいえ、メがつくタコはいないわ」
博士・看護婦「メガネタコ」
婦長「いないわよ」
博士・看護婦「メキシコダコ」
婦長「いるわけないでしょ」
博士・看護婦「メンターコ」
婦長「ない、ない、ない!!」
博士・看護婦「メデブ」
婦長「なにそれ」
博士「メがつく動物に感染した人がいるんじゃないか」
看護婦「(客席を見て)あそこにメガネザルよ」
博士「ばかもの」
看護婦「博士!!」
博士「どうした?リボンちゃん」
看護婦「(思いっきり体を震わせながら)なんか、体が変」
博士「なんか、いやらしいな。宇野浩一郎の世界にするな。わかった。これが第一症状だ」
看護婦「私、虎になっちゃうの。(と言って、スカートをめくると、パンツがトラのパンツに変わっている)ギャ〜〜〜!!」
博士「リボンちゃん!!
婦長「大変、リボンちゃんがもうトラに変わってる。あれ? でも博士、次に変身する人はメで始まるんじゃないんですか?」
博士「リボンちゃんは女だった。だから」
博士・婦長「メストラ」
婦長「そんなのありですか?と言うことは、今度はラで始まる動物ね」
看護婦「博士、私、すごい事発見したわ。つまり、しりとりで感染してるわけだから、「ン」で終わる動物で伝染はストップするはずよ」
博士「なるほど、しりとりの盲点だ。お手つきをしてしまえば、この伝染病は終わってしまうわけだ」
婦長「と言うことは、今、リボンちゃんのメストラで終わってるんだから、ラで始まってンで終わる動物に変わればいいわけね」
博士「ラで始まってンで終わる動物? ラ……ン? ライ……なあんだ」
看護婦「博士じゃない」
博士「そうか、そうだったのか。私がこの病気にかかってしまえば……体が変」
婦長「第一症状だわ」
博士「きた、きた。あ、変身しそう(と言って白衣を脱ぎ出すと、背中にコブが二つついているラクダのTシャツに、ラクダのももひき)。どうだ、これで」
婦長「背中にこぶがふたつ。先生、このコブは何ですか? このももひきは」
博士「あれ……、忘れてた。私、ラクダも好きだったのね」
婦長「馬鹿じゃない」
博士・看護婦「ら・く・だ、終わらないじゃない」
看護婦「だれか、だで始まって、んで終わる……(客席に向かって)あのひと、足の方がダではじまって、ンで終わる」
三人「だいこん」
博士・婦長「ちがう(とどつく)」
看護婦「あなたがダで始まってンで終わるものになるのよ」
婦長「ダがつくタコはないわよ」
博士「もうタコなんてどうでもいい。なんか変身してくい止めるのだ」
婦長「ダで始まって、ンで終わるもの」
三人「だ ○ ○ ○ ○ ん あるじゃないか」
婦長「先生、私がんばるわ」
博士「わしはこの格好でいるのがいやで」
(看護婦、そでからあれを持ってくる)
婦長「来たわ。変。体が変」
博士「お待たせしました」
(音楽流れる。看護婦、いつものあれをかぶせる)
博士・看護婦「大魔人、復活」
(顔の前で手をクロスさせる) 看護婦「これで、伝染病は食い止められました。さようなら」
エピソード
 オーディション時は「モンスターファミリー」という名前でしたが、PDに改名されました。
 改名の理由は新聞の字数制限です。確か10文字以上が制限に引っかかるんだと思いました。
 怪物ランドがお笑いスタ誕に出ることになったいきさつ。

 劇団魔天楼解散後、現・怪物ランドメンバーで、ショーパブ「バナナ・パワー」のバイトをしていた所を日テレのスタッフに勧められて…というのがきっかけです。10週勝ち抜き後、一回解散していますが、平光さんの友人の紹介で田辺エージェンシーに行ったところ、行ったその日にうちに入れ、といわれ、社長にすぐに秋から30分の新番組をやるから自分たちでディレクター、番組タイトル、台本、全部半年でやれ、と言われて作ったのが「ウソップランド」だそうです。
(この辺りは過去のStudio Voice「怪物ウソップ物語」に詳しいです)
 ステージに出る数日前に、日テレのリハーサル室でいわゆる「ネタ見せ会」が行われてました。
 この「ネタ見せ会」は、番組の演出をしていた赤尾さん(制作会社「日企」の偉い人)に、次の収録でやるネタを見てもらい、アドバイスをうけるというもの。その時点で勝ち残っている出場者はもちろん、これから出場しようという者も含めて全員が立ち会うのでかなり緊張した空気が漂ってました。もちろん、本番時の勝ち負けは審査員の判断が全て。デキ・レースっぽい所は一切ありませんでした。

 (「平光琢也公認 IN THE M'OOD」内「石塚千明が語る怪物ランドサーガ その3」より転載させていただきました)
 「お笑いスター誕生!!」で、他のグループは2〜3本ネタを考えたらすぐにオンエアに挑めたのに、怪物ランドだけはプロデューサーに10本もネタを求められたそうです(結局8本ほどしかネタが完成しなかった)。番組側からの怪物ランドへの期待の現れだったのでしょう。
 ネタ見せ会、かなり緊張した雰囲気だったようで、スタッフの皆さん、シーンとしてみていて、面白くなかったのかなー?と思えば
「いや、面白かったよ、すごく。」
と真顔で言われるような、すごくやりにくい雰囲気だったとか^^;

 (「平光琢也公認 IN THE M'OOD」内「KAIBUTSU AT THEATER」『LadyDay プロデューススペシャルライブ』のレポートより転載させていただきました。
 怪物ランドの初挑戦の時に演技が終わった後の審査員の講評で、京唄子師匠が狼男のメイク(といっても、顔の周りに狼の毛のような輪ッかをかぶっていただけですが)をしていた赤星さんに、「私、最初面かぶってでてきたおもてたんよ」と言ったらネタ以上に会場の大爆笑をとっていました。
 10週目のステージは、昔の劇団仲間たちとタレ幕などを用意して見に行ったので、僕もよく覚えています。この時の「仮名手本忍者村」は、まったく新しく作ったネタ。歌舞伎で使う波幕を使ったものすごくテンポの早いコントで、一気にオチの大魔神まで畳みかけます。コントが終わった瞬間、会場から沸き上がった盛大な拍手喝采は30秒ぐらい鳴り止みませんでした。どんなにシビアな審査員でも、これは合格にせざるを得ない熱気に会場全体が包まれていたのです。

 (「平光琢也公認 IN THE M'OOD」内「石塚千明が語る怪物ランドサーガ その3」より転載させていただきました。この回は、怪物ランド結成、お笑いスタ誕出演前後の事が、今回転載した部分以外にも詳細に書かれております)
 解散に関しては、当時、平光さんはすでに「演劇集団『円』」のメンバーでしたし、本人たちは「お笑い集団」ではなく、「役者」という意識で「お笑いスタ誕」に出場していたから、もともと「お笑い」は怪物ランドの形態の一つ、という捉え方と、周りの人々との考え方のギャップなんかもあったのではないでしょうかね?
 第6週のネタだった「新撰組」、これを原作で「タイゾー倶楽部」という劇団が池袋・シアターグリーンで上演したことがあります。マチ蔵が観にいった回、かなり前の席で、「かぶりつき状態」で、平光さんが見ていました。
(「タイゾー倶楽部」について)
 どうやら87’4月・・・(旗揚げ公演)「爆風幕末ゲーム」だったらしいです。そして現在、タイゾー倶楽部は名前を変え、「遊牧民 NOMADE」と名乗っています。現在はちょっとわからないですが、過去はよくある小劇場(大手ではない)でした。

 平光さんが観にいっていたのは、「原作:平光琢也」と、その時の「ぴあ」にあった(それを偶然見て、観にいったのがマチ蔵)ので、単に劇団から「原作として使ってもいいか?」というお伺い(ここで著作権使用料を払います。これは原作者と応相談なので、タダの場合もあれば、横溝正史作品のように、1本100万円!って事もあります)が平光さんに行って、招待券でも送られたのではないでしょうか? 単にそういう関係だと思います。
 10週ストレート勝ち抜きという偉業を達成しながら、あまりにも番組としてのバックアップがなかったのでアンコールコーナーに一度出たっきり番組とは切れてしまいました。まあ、そのころは漫才ブームもとっくに終わってましたから、そうしたほうが賢明だったのかもしれません。番組&日本テレビとしてのバックアップがあったのはおぼん・こぼんくらいまででしたし。
 平光さんの書くほうの才能はすごく評価されてたので、当時から本の依頼は多かったときいてました。
感 想
 劇団出身らしい達者な芝居と、センスのある笑いでした。とはいえ、メジャーというより、マイナー向きだなと思っていましたが。
CM
 怪物ランドはリクルートの雑誌のCMに出ていましたね。
 怪物ランド出演CMは、あとは「バポナ殺虫プレート」があります。平光さんが少年の格好、赤星さん、郷田さんが虫(ハチ?)の格好をしているものです。
その後・現在
 番組出場後、田辺エージェンシーに所属。プロとしての活動を始める。テレビ朝日の深夜番組『ウソップランド』でカルトな人気を得る。1989年に独立、テレビ、芝居上演等で活躍。
 現在は「怪物ランド」としての活動を一時休止。別々の会社に所属し、個々で活躍中。
 怪物ランドの三人揃った番組が「HUNTER×HUNTER」です。郷田さん、赤星さんは声優で、平光さんは音響監督です。(ちなみにミュージカル「HUNTER×HUNTER」では、平光さんは演出をやってらっしゃいます。まだ決定ではないようですが、ミュージカルは夏に再演の予定で、全国の何都市かを回る予定です。生・郷田ほづみを観るチャ〜ンス!)他に平光さんが音響監督をやっている番組は、12CHの「Dr.リンに聞いてみて!」と、「遊戯王」があります。アニメ関係のお仕事は現在、これだけのはずです。
 「平光琢也公認 IN THE M'OOD」は、平光琢也さん公認のホームページです。平光琢也さんの最新情報等を発信しています。目玉は「石塚千明が語る摩天楼サーガ」。怪物ランド結成以前、「劇団魔天楼」のお話です。
 赤星昇一郎は現在ワンダープロ所属。俳優として活動中。
 郷田ほづみは現在尾木プロ THE NEXT所属。声優、俳優として活動中。
(赤星昇一郎さんの新年会)

 まず、最初からご来場の方々には赤星さん手製のきりたんぽ&からしれんこんが配られたらしい(ついでに言うなら奥様とお嬢様もお手伝いでいらっしゃっていたらしいです)。
 0時くらいまではゲストの方々のコーナーや、開場巻き込んでのカラオケ大会という感じでかなり雑然としていたのですが、0時過ぎに郷田さんが到着してからは、Shinさんと生「ストリートウルフ」(番組中、「外苑東通りの狼」のテーマとして歌われていた曲です)怪物ランド三人揃ってのトークと盛りだくさんでした。
 開場に散らばっていたグループ(になってしまっていた)を三人がそれぞれ訪問(?)して仕事についてなどを丁寧に教えてくれるありがたい場面もありました。
 赤星さん談によれば、「いつかはまだわからないけど、必ず又、三人でなにかやるので安心して待ってろ!」との事。本当に楽しみです。
 怪物ランド結成20周年記念本 「YOU MAY MEAL ZONE!」。漂泊が書いたお笑いスタ誕9、10週目のネタも収録されています。

 (「平光琢也公認 IN THE M'OOD」から「同人誌申し込みフォーム」へどうぞ。
<登場者リストに戻る>

名 前
かまどたつお
初出場
 1982年2月27日(第2期グランプリシリーズ)
実 績
 2週勝ち抜き。
ジャンル
 腹話術師。相棒はコンちゃん。
プロフィール
(かまどたつおさんからのコメントです)
 当時わたしは、「東洋プロダクション」に所属しており、マネージャーは金子さん(現在キャッツ企画社長)でした。この番組の最初の頃だったと思いますが、「この番組はアマチュアの方たちのための番組だから」ということで、わたしは対象外でした。ところが、出演者が少なくなって「東洋プロ」にも出演以来があり、金子さんから出るようにという指示でした。その後多くのプロが出るようになりましたが、最初はそんな話が流布されていたと思います。わたしには、4週で一回お休みというような話でしたので、かなりアバウトなネタで登場しました。いつもいろんな所でやっていたお得意のネタは使わなかったのです。その後、審査員だった赤塚先生に自宅にくるようにと指示を受け、週に2〜3日は赤塚先生のところで過ごす生活を半年ぐらい続けました。その後、週に1日づつお訪ねしていました。
 また、当時のわたしは牧師ではありません。東京神学大学大学院学生でした。この大学は牧師を養成する単科大学で、当時の学生総数が140名ぐらいだったとと思います。学部の学生だったときには出演しないで、大学院に合格したので出演したのです。面接の時に、バレたらヤバイと思っていましたが、教授会は知っていたようですね。テロップで、「東京神学大学大学院学生」と出ていたはずです。日本大学農獣医学部農学科を卒業し、東京神学大学に学士入学をしたのです。
 わたしの師匠は「春風イチロー(はるかぜいちろう)」。先代の春風亭柳橋の弟子です。わたしは孫弟子に当たります。イチロー師匠がプロを引退した1981年から「いっこく堂一座」が出てくるまで、日本唯一のプロ腹話術師と言うことになっていたはずです。テレビに出る機会は大変少なかったのですが、年間60ステージぐらいをコンスタントにつとめ、ずっと、プロとして活動してきました。今でもプロとして活動しています。1975年6月10日がわたしがイチロー師匠に弟子入りした日でした。今年で25年になります。
 
ネ タ
○「パパっていうとき、口が開くね」
 「こうすればわからないよ」
 と人形の手で口を隠す。
○「コンちゃん」(人形)初めてお客様とお会いするんだから挨拶しなさい……
 「よお」
 「よおじゃないでしょう。こんにちはでしょ」
……ごめんなさい。断片的にしか覚えていません。
エピソード
 「笑っている場合ですよ」ゲスト出演。
 たしか番組では「法律家のたまご、梅介に続いて牧師のたまごの登場だ」紹介されていましたね。

 その前に「笑ってる場合ですよ」にゲストとして出てたのもみましたが、初めて生で見たのが笹塚の21というスーパーのイベント広場。沢田冨美子の新曲発表会の司会のときでした。もう笹塚に住んで20年になるのですが、思い起こせばそこのイベントの司会は青空一歩・三歩、青空きんし・ぎんし(いまでもやってる!)など東洋プロの芸人がおおかったですね。
 沢田冨美子が「乗馬が趣味!」というと「痔にならない?」などとアイドルにきいてはいけないようなことを尋ねてしまったところが印象に残っています。
 彼女も「ちょっと春風」で売れそうだったのに、水泳大会のポロリで消えていきました。。。
 お笑いスタ誕では、3週で落ちた後も会場でみかけました。当時勝ち抜いてたツーレロの東が「お、おれはかまどたつおの人形か?」これには笑いました。

 その後、江古田のマーキーだったと思いますが、ちらしに「かまどたつおwithコンちゃん」と載ってたのをみたことがあります。それがかまどさんの名前をみた最後でした。
感 想
 普通の腹話術師でした。子供は喜ぶかも知れないけれど、お笑いとしてみると今ひとつの感がありました。
その後・現在
 『ツービートの笑ってごまかせ』 ザッツエンターギャグメントコーナーに出演。コンちゃんの家族紹介、じいさんのオンナがいる。とか、犬という名の猫がいる。
 3年前(2000年頃)まで北日本放送ラジオで『能登だより』のレギュラーを持っていた。
 テレビに出る機会は大変少なかったのですが、年間60ステージぐらいをコンスタントにつとめ、ずっと、プロとして活動してきました。今でもプロとして活動しています。1975年6月10日がわたしがイチロー師匠に弟子入りした日でした。今年で25年になります。ただ、スーパー腹話術に対して、「ふつうの腹話術」と称しています。おっしゃるとおりです。人形の動きを重視して、テクニックばかり磨いていましたから、ネタとしてはおもしろくありませんでしたね。もし、今のステージを見ていただけるチャンスがあれば、あのときとはかなり変わったなぁと評価していただけるかもしれません。芸風は、かなり変わったように思います。
 「その後」ですが、
 確かに牧師です。肩書きを羅列すると次のようになります。
現  在
         宗教法人日本基督教団七尾教会代表役員・牧師
         学校法人七尾幼稚園理事長・園長
         学校法人羽咋白百合幼稚園理事・園長

役職現在
         日本基督教団能登圏委員会委員長
         日本基督教団総会議員
         日本基督教団中部教区石川地区会長
         日本基督教団中部教区幼稚園問題委員会委員長
         石川県宗教連盟副理事長
         社団法人キリスト教保育連盟北陸部会書記
         社会福祉法人坂ノ下保育園理事
 (10月)21日には七尾幼稚園のオープンハウスがあって、七尾幼稚園にお子供達のお家のみなさんや、幼稚園に入園を考えている子供達のお家の方をお招きして、一緒に過ごす会をするのですが、今年初めて「園長先生のオンステージ!」をする事になりました。「芸能生活25周年」ということで、他の幼稚園・保育園ではやっているのに、何故七尾幼稚園ではしないの!」というお母さま方に押し切られました。自分が園長をしている園では初めてのことです。自分が責任を持つ幼稚園では、純粋に幼稚園の園長として過ごしておりました。知っている人は知っているけれども、知らない人はまるで知らないし、見たこともない人が多かったのです。それが、ここしばらくの内 に知られるようになってしまって・・・。別に隠していたわけではないのですが。
 公式HP、かまどたつおのホームページですがあります。若いときの写真もあります。懐かしいです。
<登場者リストに戻る>

名 前
カム&トシ
初出場
 1983年4月16日(第3期グランプリシリーズ)
実 績
 6週勝ち抜き、銀賞獲得。
 第1回オープントーナメントサバイバルシリーズ準決勝進出。
 第4回オープントーナメントサバイバルシリーズ2回戦進出。
ジャンル
 アクロバットコント。
プロフィール
 カム有田:本名有田誠。1951年12月生。島根県出身。
 トシ:不明
 もともとは新宿にあるスポーツ用品をレンタルする会社の芸能部にあったトランポリンチームで芸人デビュー。5人組くらいのチームで、キャバレーを回って仕事をしており、芸能部の仕事がないときは、会社の仕事をしていた。(カムが20歳のころ)
 カムが26歳の頃に芸能部が会社から抜けて独立したため、カムも会社を辞めて、トランポリンチームでキャバレーでショーをやっていた。
 カムが30歳の頃、トランポリンチームを辞めてトシと二人組で活動を始めた。
ネ タ
(1週目) カム:囚人 トシ:刑務所看守

 最近、囚人と看守との間で仲が悪いとの噂が広まっている(カム「事実じゃないですか」とツッコミが入る)。仲が良いところを見せるために、椅子(学校で座るようなパイプ椅子)を使っていっしょに器械体操をする。
 カムが椅子を使って体操をしようとするとトシが椅子を取って説明を始める。
カム:(怒りながら)「独房に帰らせていただきます」
トシ:「そういうなよ、仲の良いところを見せなければならないんだからさ」
カム:「だって、一人でやった方が楽しいですもん」
トシ:「そういわずに頼むよ」
 その後、数回見事な体操とスカシ、そしてこのやり取りを繰り返す。最後は“世界一周”と称し、立っているトシの体全体をカムが飛び回る芸を披露。
 面白かったが、鳳啓助に「動きは見事だし、面白いけれど、こんなにたくさん見せると今に飽きが来るよ。どうせだったら体操のネタは一本に絞り、そこに持っていくまでの笑いを考えた方がいい」と言われる。
(2週目)
 CIAの捜査官(カム)と新米刑事(トシ)のコント。
 新米刑事を訓練する捜査官。拳銃の腕を見せた後、格闘術を披露。

 第1回オープントーナメントサバイバルシリーズ1回戦でも焼き直して使用。
(3週目)
 剣道八段の道場師範(カム)と弟子(トシ)のコント。竹刀のやり取りは面白かったが、コントとしては今ひとつ。
(4週目 プロレスネタ)
カム:タイガーマスク
トシ:新人プロレスラー

トシ「ついに俺もプロレスラーだ。有名なレスラーと戦いたいなあ」
 そこでタイガーマスクのテーマとともにタイガーマスクが登場。
トシ「あっ、タイガーマスクだ」
 二人で勝負するも、簡単にタイガーマスクが勝つ。
カム「さらばじゃ」
トシ「待って下さい。私を弟子にしてください」
カム「ワシは弟子をとらない」
トシ「あなたのような立派なプロレスラーになりたいんです」
カム「わかった。弟子にしてやろう」
トシ「ずいぶん簡単な……」
カム「プロレスラーには受け身の稽古が大事だ。やってみろ」
 受け身の稽古。その後トシがブリッジをするも、カムが踏んで押しつぶす。
カム「そんなことでは強くなれないぞ」
トシ「僕は空中殺法を教わりたいんです」
カム「わかった。私の空中殺法を伝授しよう」
 カム、トシをロープに振りドロップキック。何回もやるが、トシにダメージはない。疲れたカム、
カム「わかった、ドロップキックはやるほうが疲れる技なんだ」
 そのまま立ち去ろうとする。
トシ「先生、一人では出来ません」
カム「人がいると思って、勝手にやれ。疲れた」
トシ「できませんよ」
 そこから二人の戦いが始まる。ウラカン・ラナ、アトミックドロップ、エアプレーンスピン、etc. 途中でカムのマスクが脱げ、トシがマスクを被る。するとなぜかトシの方が強くなる。最後はトシが勝つ。
カム「おい」
トシ「なんだ」
カム「タイガー、弟子にしてくれ」

 第1回オープントーナメントサバイバルシリーズ準決勝でも焼き直して使用。
(5週目)
 分校で体育の授業。カムが生徒、トシが教師。トランポリンを使ったコントを披露。動きは抜群だったが、笑いは今ひとつ。
(6週目 カンフー対柔道)
トシ:カンフーの使い手
カム:柔道の黒帯

 ブルース・リーの音楽にのり、トシが登場。華麗(?)なヌンチャク捌きを見せる。
トシ「世界で一番強い格闘技。それがカンフーだ」
カム「いや、それは違う」
 「柔」にのり、柔道黒帯のカムが登場。
カム「世界でいちばん強い格闘技、それは日本の柔道です」
トシ「カンフーだ」
カム「柔道だ」
トシ「よし、勝負だ」
 二人、向かい合う。トシ、いきなりヌンチャクでカムの頭を叩く。
カム「待て、卑怯者。そっちは武器を持っているが、こっちは素手だ」
トシ「そんなことを言ったって、よしわかった。素手で勝負だ」と、ヌンチャクを後に放り出す。
カム「お前が使わないのなら、俺が使う」とヌンチャクを拾う。
トシ「なんて卑怯な……」
 二人の戦い、トシがあっさりとヌンチャクを奪い返し、叩きのめす。
トシ「どうだ、まいったか」
カム「まて、卑怯者」
トシ「どっちが卑怯なんだ、一体」
カム「そっちが武器を持つのなら、こっちも武器を持つ」と、脇からやかんを持ってくる。
 再び戦い。カム、やかんでヌンチャクをたたき落とすが、同時にトシにやかんを奪われ、頭をコツン。
カム「くそ、卑怯者。武器を間違えた」と鍋を取り出す。
 再び戦い。結局カムがやられる。
トシ「我々は柔術家だ。正々堂々と、素手で勝負しようじゃないか」
カム「よし、わかった」
トシ「さあ、来い」
カム「ちょっと待て。危ないから」と、やかんや紙テープなどを片付け始める。
トシ「用意はいいか」
 再び二人の戦い。いい勝負になるが、結局カムがやられる。
トシ「口ほどにもない」
カム「まて、まだ勝負はこれからだ」と舞台袖から大きなハリセンをもってくる。
トシ「なんと卑怯な」
カム「うるさい。いくぞ」
 ハリセンで相手を叩こうとするが、あっさりと奪われ、はり倒される。
トシ「もういいだろ。負けを認めろ」
カム「まだまだ」と、舞台袖からさらに大きなハリセンを持ってくる。
トシ「な、なんだそれは」
カム「うるさい、いくぞ」
 カム、巨大ハリセンでトシを叩きのめす。トシ、ダウン。
カム「はあ、はあ、はあ。これが柔道だ」
トシ「そんなこと、ないだろ」

 いつもは、アクロバットな動きで観客を沸かせていたが、この週は純粋に笑いで楽しめた。

 第1回オープントーナメントサバイバルシリーズ2回戦でも焼き直して使用。
(7週目不合格)
 なにかのショーで二人が華麗に登場。様々なアクロバット体操を披露し、観客から拍手喝采。そして楽屋裏に引っ込む。
カム「おい、なんだ、今日の出来は。あれじゃ今に怪我するじゃないか」
トシ「申し訳ありません」
カム「ちょっと練習するぞ」
 再びアクロバットを披露。
カム「ここでもっと腕を伸ばせ」
トシ「こうですか?」
カム「そうだ。よし、降りるぞ」
 カム、トシの顔を踏みながら降りる。
トシ「痛いじゃないですか」
カム「疲れたから、椅子を持ってこい」
トシ「はい、わかりました」
 トシ、舞台袖から椅子を持ってきて広げる。カム、座ろうとするが、トシが奪い取り、逆に座る。こけるカム。カム、起きあがって、トシをどつく。
カム「おい、古典的なギャグをやるなよ」
トシ「だって、私だって疲れているんですよ」
カム「いいから、タオルを持ってこい」
トシ「はい、わかりました」
 トシ、舞台袖から綺麗なタオルとボロ雑巾を持ってくる。そしてカムにボロ雑巾を渡し、床に座り込んでタオルで顔を拭く。同じく顔を拭くカム。
カム「いやあ、疲れたなあ……って、おい。なんだ、これは。雑巾じゃないか」
トシ「だって、一つしかなかったんですもの」
カム「普通、先輩に綺麗なタオルを渡すだろう。もういい。俺は着替えてくる。次のステージの準備をしておけ」
 舞台袖に引っ込むカム。トシ、椅子に座り、タオルで体を拭きながらぼやく。
トシ「俺、いつまでこんな肉体労働やらなきゃいけないんだろうなあ。疲れるよなあ。たまには普通のコント、やりたいよなあ。だけど俺、喋り下手だからなあ。仕方ない。肉体労働を続けるしかないのか」
 (次のステージを告げる声)
トシ「やばい。早く着替えないと」
 そして服を脱ぎ、トランポリンを用意。そして二人がステージに登場。華麗なトランポリン演技を披露して終わり。
 フォークをくわえて、なげたミカンをキャッチ。成功後、こんどは逆にやってみようとミカンをくわえさせてフォークをなげようとする。
感 想
 動きの点では驚くのですが、笑いという点では今ひとつでした。もっとも、6週目合格のネタは面白かったです。
その後・現在
 1984年ごろに解散。カム有田はメンバーも代えて三人組のファンキー3を結成。テレビ・イベント等、多数出演する。しかし、1988年10月、昭和天皇の容態が悪化して、一斉にイベント関係の仕事が自粛されたため、仕事にならず、そのまま解散。以後は、単独で活動。
 現在はアクロバット芸人として、大道芸などで活躍中。必見は風呂桶を一個ずつ足で蹴り上げ、頭にくくりつけたヘルメットでキャッチするユニークなオリジナル風呂桶芸。その他、ローラーボーラーや、トランポリンを使った輪くぐりなどを披露。チャップリン芸のたび彦と組んで「チョコ摩訶サーカス」というユニットも披露している。
 解散後、カム有田さんがアクロバットチームを率いて花王名人劇場に出演してました。そのメンバーのなかに当時コンビを解消していたゆーとぴあのピースがいて、人間ピラミッドの土台をやってました。カムさんは風呂の手桶を頭に重ねる芸でときどきTVで見ますね。
 トシの方は不明。一般人に戻ったらしい。
<登場者リストに戻る>