パート2 | |
1980年5月17日(第1期グランプリシリーズ) | |
4週勝ち抜き、銅賞獲得。 第1回オープントーナメントサバイバルシリーズ第3位。 第2回オープントーナメントサバイバルシリーズ優勝。 第3回オープントーナメントサバイバルシリーズ準決勝進出。 | |
漫才。4コマ漫才で一世を風靡した。 | |
原勝也:本名前原勝也。1950年7月8日生。熊本県出身。 森健四郎:本名同じ。1952年10月13日生。兵庫県出身。 二人とも1973年に松竹芸能タレント養成所入所。1975年にトリオ漫才「ヤングにっぽんず」(森健四郎・原勝也・真田実)でデビュー。1979年に「ヤングにっぽんず」解散、「パート2」結成 。4コマ漫才を始めたのは1983年頃から。 | |
(普通の漫才の頃) もー勢いのみでした(^0^;) 1週目で「こんにちはー!!」っていう一番最初で“糸を引っ張ると髪の毛が動くかぶりもの”ってあるじゃないですか。 あそこで「いらっしゃ~~~い!」ってやったもんだから、最後に確か唄子師匠に「道具に頼るな」って言われてた覚えがあります。 さらに始まって30秒くらいなのに「ここで笑わんと笑うとこないですよ」って。 2週目もネタなんかたいして面白くないんですが、確かネコvsカラスだったのか、動物同士の戦いを漫才でやったんですが、もー勢いのみで、終わってから赤塚先生に「なんだか判らないけど凄い」って言われてたと思います。 まー結局は4コマ漫才にして正解でしたよね。 | |
(詳細は全く忘れたけど)女の子の名前を言って、気にいらなかったらハリセンで引っ叩くなんてネタを覚えてます。 女の子の名前を言って、気にいらなかったらハリセンで引っ叩くネタというのは、ブスたたきゲームというやつだったと思います。一人がもぐらたたきのもぐらのまねをして顔を出すときに女性の有名人の名前を言って、その人がブスだったらもう一人の方がハリセンで叩くというものです。あまり受けていませんでした。 | |
「4コマ漫才」のスタイルは以下。 二人が舞台に登場。手を叩きながら歌う。 勝也「今日のお越しを」 二人「ありがとう」 勝也「あ、よいしょ」 健四郎「岩おこし」 勝也「あ、そりゃ」 健四郎「粟おこし」 勝也「あ、どっこい」 健四郎「ようお越し」(礼) 勝也「何のこっちゃ」 二人「パート2、4コマ漫才!」 〈Aパターン〉 二人が左右に別れて行進、すぐにUターンして元の立ち位置に戻りながら、 二人「♪チャラ-ララララ-ラン、チャラ-ララララ-ラン」(ブリッジは「オクラホマミキサー」のリズム) (立ち位置に戻って) 勝也「○○○○」(タイトルをいう) 4コマ漫才(ショートコント)を披露後、再び〈Aパターン〉。 以後、その繰り返し。 最後。 二人が最初と同様手を叩きながら歌う。 勝也「またのお越しを」 二人「待ってます」 勝也「あ、よいしょ」 健四郎「岩おこし」 勝也「あ、そりゃ」 健四郎「粟おこし」 勝也「あ、どっこい」 健四郎「またお越し」(礼) 勝也「パート2でした」(礼) 〈Aパターン〉のブリッジは〈Bパターン〉もたまにある。 〈Bパターン〉 二人が左右に別れて行進、すぐにUターンして元の立ち位置に戻りながら、 二人「♪チャラ-ララララ-ラン、チャラ-ララララ-ラン」(「オクラホマミキサーのリズム」) (立ち位置に戻って) 二人「♪チャラ-チャチャチャラララ、チャランランラン」(「オクラホマミキサーのリズム)) と手を組んで踊る。 〈Aパターン〉のブリッジは〈Cパターン〉もある。主に最初のコントをやった後にする。 〈Cパターン〉 健四郎「ま、こういうもんですけれどね」 勝也「わろうても、わらわんでも、次いきます」 二人が左右に別れて行進、すぐにUターンして元の立ち位置に戻りながら、 二人「♪チャラ-ララララ-ラン、チャラ-ララララ-ラン」(「オクラホマミキサーのリズム」) | |
(第1回オープントーナメントサバイバルシリーズ2回戦Bブロック 88点○ No.202 1984年3月17日放送) (タイトル言わず) 歩いてきた勝也に、健四郎がナイフを突きつける。 健四郎「お兄ちゃん」 勝也「なんですか」 健四郎「財布を出せ」 勝也「持ってませんよ」 健四郎「これが目に入らないのかい(とナイフで頬を叩く)」 勝也「髭剃ってくれるんですか? 朝剃ってきたとこなんですよ」 健四郎「お前、なめとんのか。さっさと財布出さんかい。ほんとに刺すぞ。人が来たらどないすんだ」 勝也「財布は持ってませんよ」 健四郎「嘘言うな!」 勝也「(ポケットから手を出し)お金じゃだめですか?」 健四郎「えっ」 先生と生徒 勝也「先生!」 健四郎「なんだ」 勝也「昨日の夜、遅くまで遊んでたでしょ」 健四郎「人のこと心配するより、宿題はやったのか」 勝也「ちゃんとやりましたよ」 健四郎「本当か」 勝也「先生、昨日の夜、女の人とモーテル行ったでしょ」 健四郎「かー、お前のお母さんもおしゃべりだな」 勝也「え?」 散髪屋 勝也「(椅子に座る真似をする)」 健四郎「(ポケットから新聞を丸めた棒を取り出し、頭を三回叩く)」 勝也「有難うございました。おいくらですか」 健四郎「一発千円で、三千円です」 勝也「(健四郎が持っていた棒を取り、頭を四回叩く)千円おつり」 健四郎「えっ!」 取り調べ 二人、舞台に用意してある椅子に、机を挟み対面で座る。健四郎は机の上に、「刑事」と書かれた札を立てる。 健四郎「おい、三浦。お前がやったんやろ、しゃべらんかい」 勝也「弁護士を通して言ってください」 健四郎「ホンマのこと言えんのか」 勝也「私の言うこと聞いてくれたら、何でもしゃべりますよ」 健四郎「おー、なんや、言うてみい」 勝也「聞いてくれますか(と立ち上がり、健四郎に迫る)。好みなんですよ」 健四郎「な、なんだ、おい」 勝也「(顔を撫でまわす)」 健四郎「おい、ちょっと待て。警察だぞ、お前」 勝也「いいでしょ」 健四郎「いいことあるか、お前」 勝也「好きやもん」 健四郎「何考えてんだ、お前は」 勝也「好きー(と絶叫)」 健四郎「ほんとー」 勝也「(健四郎を突き飛ばしながら)あほ」 キリスト神社 健四郎「(歩いている)」 勝也「(十字架を持ちながら)あなたは、神を信じますか」 健四郎「いやー、あのね、僕は最初から、神様はいると信じているんです」 勝也「私は信じません。なんみょーほーれんげーきょー」 銀行強盗 勝也、机の上に置いてあったナイフを取る。 健四郎「お前やめとき!」 勝也「何を言うとるんや」 健四郎「やめとき! あほ」 勝也「わしが生活困っとること、お前知っておるやろ」 健四郎「やめとき、やめとき」 勝也「銀行襲って、ぎょうさん金欲しいんや」 健四郎「やめとき、やめとき」 勝也「わしが生活苦しいの、お前が一番知っておるじゃろ」 健四郎「だけど、やめときよ、な」 勝也「はなせ!(と健四郎の手を振りほどき、銀行に行こうとする)」 健四郎「今日は第二土曜日やろ」 野球 勝也「監督!」 健四郎「なんだ」 勝也「どうして僕、一軍から落とされたんですか」 健四郎「はっきり言うけどな、お前は野球はもちろん、ピッチャーにも向いていないんだ」 勝也「今シーズンは一生懸命頑張ろうと思ってね、二十勝、三十勝、いや、五十勝はやってみせます」 健四郎「田舎帰って、百姓しろ」 野球その2 勝也「(柔軟体操をしている)」 健四郎「いいか、原。今年の野球はな、お前の二の腕に全てがかかっているんだ。いいか、三十勝しろ、三十勝。お前だったらできるぞ、がんばれ!」 勝也「そんな、たいそうな」 郵便局 勝也、椅子に座りながら机の上の札をひっくり返し、郵便局にする。 健四郎「(ポケットから封筒を取り出しながら)あのー、切手ください」 勝也「えっ?」 健四郎「切手ください」 勝也「はいはい(とはさみで封筒を切ってしまう)」 タバコ 二人、列車の席に座っている。健四郎は寝ている。 勝也「すみません、すみません(とたたき起こす)」 健四郎「なんすか」 勝也「タバコ、吸ってもいいですか」 健四郎「いいですよ、どうぞ(とまた目をつぶる)」 勝也「(健四郎の胸ポケットからタバコを取り出し、一本咥える」 健四郎「(思わず目を見張る)」 勝也「寝ててください」 健四郎「えっ!」 取り立て 勝也「(跪く)」 健四郎「おい、いつになったら返してくれるんだ」 勝也「待ってくれませんか」 健四郎「うちら、ボランティアで商売しとるんちゃうんぞ」 勝也「急にそんなこと言われても」 健四郎「急にじゃないやろ。今日は返してもらうまで(机をたたく)一歩もここを動かんぞ」 勝也「(後ろを見ながら)お前、今日、本当か。(健四郎の方を向き)やっと返せる段取りが付きました」 健四郎「ホンマか」 勝也「今すぐ、お持ちします(と立ち上がり、舞台脇へ走る)」 健四郎「ホンマか、本当に。逃げたらあかんぞ」 勝也「(置いてあったどんぶりを持ってきて)やっと食べ終わりました」 健四郎「どうも!」 お礼 勝也「(膝をついて、どんぶりを持ちながら)おありがとうございます。右や左の旦那様~」 健四郎「(歩いてきて、お金をどんぶりに入れる)ほれ」 勝也「お、お」 健四郎「お礼はいいから」 勝也「おかわり」 共同募金 健四郎「(机の札を取って「愛の手」を見せながら)ご通行中の皆様、愛の手ををお願いいたします。皆様の、愛の手をお待ちしております」 勝也「(健四郎の後ろを歩きながら)あ、よいっしょ」 健四郎「温かい、愛の手をお願いします」 勝也「あ、どっこい」 健四郎「皆様の愛の手を、お待ちしております」 勝也「あー、こりゃ」 健四郎「(勝也に向かって大きな声で)愛の手を、お願いします」 勝也「えんやーとっと、えんやーとっと」 健四郎「(頭を叩きながら)えーかげんにせえや」 | |
(第1回オープントーナメントサバイバルシリーズ準決勝Bブロック 91点○ No.205 1984年4月7日放送) ふたりとも駆けている。 「あんたもロスオリンピックを目指して、マラソンの練習ですか?」 勝也「白バイに追われてます」 健四郎「えっ?」 勝也「わろうても、わらわんでも、次行きます」 譲り合い 勝也「あの、席空きましたよ、どうぞ座って下さい」 健四郎「どうぞ、あなた座って下さい」 勝也「いや、私次の駅で降りるんですよ」 健四郎「僕も次で降りるんですよ」 勝也「じゃあ、こうしましょうか。5秒で交代して座りましょうか」 健四郎「5秒ごとにね」 勝也「まず私から座ります。1、2、3、4、5」 健四郎「あ、どうも。1、2、3、4、5、はいどうぞ」 勝也「1、2、3、4、5、はいどうぞ」 健四郎「あ、どうも。1、2、3、4、5」 勝也「これだったら、立っている方が楽ですね」 健四郎「そうですね」 落とし物 勝也「お巡りさん。こんなものがあの、路上に落ちていたんです」 健四郎「なんだおい。これはもしかしたら、麻薬じゃないか」 勝也「えー」 健四郎「よく届けてくれたな。大変なことになるところだった」 勝也「そうですか」 健四郎「これ、お礼の1割だ」 勝也「えっ?」 上を向いて 健四郎「UFOでも飛んでいるんですか」 勝也「いやいや」 健四郎「鶏でも飛んでいるんですか」 勝也「いやいや」 健四郎「じゃあ、どうして上向いているんですか」 勝也「下向くと、鼻血が出ますねん」 下を向いて 勝也「いやあ、まいったな、えらいこっちゃ」 健四郎「おじいちゃん、どうしたの。財布でも落としたの」 勝也「むち打ちで首があがらんねん」 健四郎「まぎらわしいことするな(と頭を叩く)」 勝也「あ、直った(と首をぐりぐり回す)」 面接 健四郎「(椅子に座りながら)はい、次の方どうぞ」 勝也「(舞台の袖で)あのー、日本高等……」 健四郎「君、君、こっちだ」 勝也「ああ、ああ、はじめまして」 健四郎「君ね、だいぶあがってるんじゃない?」 勝也「いいえ、そんなことありません」 健四郎「そう、じゃあ君ここに座って」 勝也「はい、すみませんでした(机の上に座ってしまう)」 健四郎「だいぶ上がっているね」 勝也「はい」 怖い話 健四郎「怖いわ、ここの道」 勝也「この前な、この道一人で歩いていたらな、前から髪をパサーっと垂らした人が」 健四郎「やめてや」 勝也「顔見たらな、右耳一つしかあらへん」 健四郎「嘘言うな、そんな人おるか」 勝也「もう一度じっと見たらな、左耳も一つしかあらへん」 二人「うわぁー!」 健四郎「次行くよ」 イングリッシュ 勝也「アイラブユー!」 健四郎「ユー、ウーメン?orオカマ?」 勝也「シャラップ! ウーメン」 健四郎「ホントに? ユーノーバスト」 勝也「ノーバスト、でもウーメン」 健四郎「でも? ユーアドレス?」 勝也「新宿二丁目」 健四郎「オカマ、オカマ」 勝也「ノー、ウーメン」 健四郎「ホントにウーメン?」 勝也「イエス、わたし子供が産めん」 心霊写真 健四郎がピースをしている後ろで勝也が横から顔を出すだけ。 選挙運動 健四郎「(選挙カーの上から)このたび、杉並区から立候補いたしました三浦でございます。車の上からではございますが、よろしくお願いいたします」 勝也「(車を運転し、腕時計を見ながら)会社、間に合わないじゃないか」 健四郎「私が~」 勝也「もっと急いで走れや。(クラクションを鳴らす)ブッブー」 健四郎「お車の中からのご声援、有り難うございます」 それは秘密です 勝也「(音楽が流れる)人は苦しいこと、悲しいこと、辛いことが数多くあるものです。人間の秘められた過去、それは秘密です。今日は生き別れになった妹さんを、二十年間捜し求めたお兄さんをお迎えしております。それでは秘密さんの登場です。どうぞー」 健四郎「どうも、有り難うございました、本当に有り難うございました」 勝也「二十年間、苦労したね」 健四郎「はい」 勝也「辛かったね」 健四郎「はい」 勝也「あちこち、探したんだってね」 健四郎「はい」 勝也「タンスの中、机の中、探したんだってね」 健四郎「はい」 勝也「ところでね、その妹さんがこの会場に来てらっしゃいますよ」 健四郎「どうも有り難うございました」 勝也「よかったねー、本当に良かった」 健四郎「有り難うございます」 勝也「ところで、どうして妹さんと生き別れになったの?」 健四郎「それは秘密です」 | |
(第1回オープントーナメントサバイバルシリーズ決勝 88点第3位 No.206 1984年4月14日放送) 割り込み 勝也「おい、どけや」 健四郎「もしもし」 勝也「なんや」 健四郎「ちゃんと並んでくださいよ。みんな並んでるんですから」 勝也「(顔を掴みながら)なんや」 健四郎「並んでくださいよって言ってるんです。第一、危ないですよ」 勝也「何が危ないんや」 健四郎「ここは線路ですよ」 勝也「えっ」 コロンブス 勝也「(望遠鏡をのぞきながら)おい、島が見えるぞ」 健四郎「どの辺だ!」 勝也「あっ、コロンブス船長」 健四郎「なんだ」 勝也「島が見えます」 健四郎「ほんとか」 勝也「はい」 健四郎「ようし、地図に載ってる島かどうか、調べるんだ」 勝也「はい(と机から地図を取り出す)」 健四郎「これでまた新大陸の発見だ」 勝也「船長!」 健四郎「なんだ」 勝也「この地図には島が載っていません」 健四郎「ほんとか! 埼玉県地図。ん!」 テレビ 勝也「(座り込みながら)ねえ、あなた」 健四郎「(同じく、胡坐をかきながら)なんだ」 勝也「テレビでも見ましょうよ」 健四郎「そうだな」 勝也「(しばらくじっとする)あまり面白くないわね」 健四郎「面白くないな、スイッチを入れないと」 クイズ・だいぶショック 健四郎「1分間で百万円のチャンス。果たして超人的なあなたはこのチャンスをものにできるか。何番をお選びですか」 勝也「(椅子に座って)4番をお願いします」 健四郎「4番。クイズ、だーいぶショック。あなたの奥さんは今浮気をしています」 勝也「えっ」 健四郎「あなたのお母さんは、本当のお母さんではありません」 勝也「そんな~」 健四郎「あなたの本名は三浦和義です(ロス疑惑の中心人物)」 勝也「あ~(と倒れ込む)」 健四郎「3問で気絶。クイズだいぶショックでした」 落とし物 健四郎「(椅子に座り、机の上に「交番」と書かれた札を立てる)」 勝也「お巡りさん~。あのね、昨日家の近所で、1万円を拾ったんです」 健四郎「そうか」 勝也「すぐに届けようと思ったんですが」 健四郎「ほう」 勝也「ごまかそうなんて思ってませんよ」 健四郎「何も言ってないじゃないか。今日、届けてくれたんだろ」 勝也「それはもう」 健四郎「それだったらいいんだよ」 勝也「ところが持ってくる途中、落としたんです」 健四郎「えっ」 満員電車 勝也が前向きに、健四郎が後ろ向きに立って吊革につかまっている。 勝也「(女性声で)ねえ、ちょっと~、やめてよ~」 健四郎「ん~」 勝也「大きな声出すわよ~」 健四郎「出してもいいですよ」 勝也「はぁ~~~~」 ラジオ番組 二人、椅子に座る。健四郎、机の札をマイクの絵に変える。 勝也「はい、お待たせいたしました。お葉書の紹介のコーナーです。今日もたくさんのお葉書二通いただきました。それでは早速、はがきの紹介です(と葉書を健四郎に渡す)」 健四郎「縦14.8cm、横10cm、定価は40円です」 勝也「葉書の紹介でした」 探検 健四郎「おい、行き止まりだぞ」 勝也「どうしよう」 健四郎「出口を探すんだ」 二人、壁のパントマイムの要領で出口を探す。 勝也「おい」 健四郎「どこにも出口がないぞ!」 勝也「どうしよう、出れないぞ」 健四郎「仕方ない、入り口から出よう」 勝也「えっ?」 犯人 机の札を「七曲署」に変える。「太陽にほえろのテーマ」が流れる。 勝也「おい、山さん!」 健四郎「どうだった」 勝也「いやあ」 健四郎「あの女、白か、黒か」 勝也「花柄でした」 健四郎「は?」 夫婦 勝也「(座りながら)ねえ、あなた」 健四郎「(胡坐をかきながら)なんだ」 勝也「できちゃったの」 健四郎「なに、ニキビでもできたのか」 勝也「違うわよ、できたのよ」 健四郎「おできでもできたんだろう」 勝也「違うって言ってるでしょ。できたの」 健四郎「おい、赤ちゃんができたのか!」 勝也「男ができたの」 健四郎「なに! 男の赤ちゃんか」 勝也「え?」 甲子園 勝也「先輩、なぜなんですか。今までやったことは何なんです」 健四郎「あきらめろ」 勝也「そんなこと言ったって、先輩」 健四郎「(泣きながら)仕方ないじゃないか、そんなこと言ったって」 勝也「甲子園を目指して、毎朝毎晩、球を追い続けてきたんですよ」 健四郎「あきらめろ。卓球では甲子園に行けないんだ」 二人、卓球のラケットを振る真似。 結婚式 勝也「(椅子に座る)」 健四郎「本日はご両家の皆様、誠におめでとうございます。それではこれよりお二人の門出を祝しまして、原様より乾杯の音頭をお願いいたします」 勝也「(立ち上がる)ええ、ただいま紹介にあずかりました原です。それでは僭越ではありますが、私が乾杯の音頭を取らせていただきます。(持っていたコップに、胸ポケットから取り出した体温計を入れる)ええ、36度5分」 | |
A「君、このネタを表に出したらどうなるかわかっていますよね」 B「どうすればいいんだ」 A「そうだな。10万円出してもらおう」 B「頼む。これで黙っていてくれ」 A「よーし、黙っていよう」 B「ちょっと待った。これは実はおとり捜査なんだ。最近、恐喝者がいるというので張っていたんだ」 A「頼む。ここに20万円ある。これで見逃してくれ」 B「よーしわかった。今回は見逃してやろう」 A「ちょっと待った。最近、強請を働く刑事がいるというので、公安から来ていたんだ」 B「しまったー。頼む。30万円で黙っていてくれ」 A「30万。よーしわかった。今回だけは見逃してやろう。二度とするなよ」 B「ちょっと待った。最近、強請を働く公安刑事がいるというので、おとりにはいっていたんだ」 A「しまったー。頼む。50万円で黙っていてくれ」 B「50万。よーしわかった。今回だけは見逃してやろう。二度とするなよ」 A「ちょっと待った」 いつまで続くねん。 | |
(第2回オープントーナメントサバイバルシリーズ決勝戦 96点優勝 No.219 1984年7月14日放送) ある結婚式 森「花婿側の司会者です」 原「花嫁側の司会者です」 森「それではこれより、花婿の友人を代表いたしまして、花婿の前の恋人よりスピーチを頂きます」 原「続きまして、花嫁側の親戚を代表いたしまして、花嫁の前の旦那より乾杯の音頭です」 森「続きまして、花婿の水子の霊をまつってあるお寺の住職よりお言葉を頂きます」 原「続きまして、花嫁の隠し子達より花束の贈呈です」 二人「末永く、お幸せに」 神様その1 原「あなたは神を信じますか?」 森「信じます」 原「本当に、信じますか?」 森「本当に、信じます」 原「何か、証拠はありますか?」 森、黙って左腕の時計を見せる。 原「おお、10時か(十字架)」 神様その2 原、椅子に上がっている。 森「神様、もうすぐ子供が産まれるんです。大丈夫でしょうか」 原「願いましては、1円なり、2円なり、3円なり、4円なり、5円では?」 森「15円」 原「正解です」 森「いったい何なんですか?」 原「暗算(安産)です」 | |
(五周年記念特別企画 傑作・名作特集パート3 No.259 1985年4月27日放送) 先生と生徒 勝也「先生!」 健四郎「なんだ」 勝也「昨日の夜、遅くまで遊んでたでしょ」 健四郎「人のこと心配するより、宿題はやったのか」 勝也「ちゃんとやりましたよ」 健四郎「本当か」 勝也「先生、昨日の夜、女の人とモーテル行ったでしょ」 健四郎「かー、お前のお母さんもおしゃべりだな」 勝也「え?」 カード 健四郎「Do you know me? 出かけるときは、忘れずに(当時のCM)」 勝也「Do you know me? 忘れたときは、出かけずに」 銀行強盗 健四郎「お前やめとき!」 勝也「こうなったらな」 健四郎「やめとき! あほ」 勝也「銀行襲って、ぎょうさん金儲けしたるんや」 健四郎「たかし、やめとき」 勝也「お前、わしが生活苦しいの一番知っておるじゃろ」 健四郎「だけど、やめときよ、な」 勝也「はなせ!」 健四郎「今日は第二土曜日やろ」 名付け親 勝也「先輩!」 健四郎「どうした!」 勝也「今度僕、子供ができまして」 健四郎「そうか。おめでとう」 勝也「しかも女の子で、五つ子なんですよ」 健四郎「五人も」 勝也「名前を付けるのに困っているんです」 健四郎「そりゃそうだろうな」 勝也「いい名前ないですか」 健四郎「じゃあ、こういうのどうだ。春美、夏美、秋美、冬美というのはどうだ、いいだろ」 勝也「四人しかいませんよ」 健四郎「おお、そうか。じゃあどうだ、春夏秋冬を取って、四季ちゃんというのはどうだ」 勝也「四季ちゃんねえ」 健四郎「かわいい名前じゃないか」 勝也「うちの名字にあいますかね?」 健四郎「お前の名字、何だった?」 勝也「荻野です」 健四郎「オギノ式!」 神様その1 勝也「あなたは、神様を信じていますか?」 健四郎「もちろん、信じております」 勝也「何か、証拠はありますか?」 健四郎「ほら!(と左腕を差し出す)」 勝也「(左腕を取りながら)おお、10時か!」 神様その2 健四郎「神様、お願いがあります。明日、僕に子供が生まれます。どうか無事に生まれますように、僕の願いを聞いてください」 勝也「願いましては、3円なり、5円なり、8円では?」 健四郎「16円。何の関係があるんですか?」 勝也「暗算(安産)です」 しつけ 健四郎「あらあらあら、こんなところにお金が落ちてる。もうけもんやな」 勝也「お前というやつは!(と頬を殴る)」 健四郎「(倒れこみながら)ななな」 勝也「お前をそんな風に育てた覚えはないぞ」 健四郎「なんだお前は。お前なんか、赤の他人じゃないか」 勝也「赤の他人だから、育てた覚えなんかないんだ」 刑事 勝也「どうですか、旦那。いい子、いてますよ、女子大生。三千円ぽっきり」 健四郎「いや、いいよ」 勝也「入ってください」 健四郎「君! こういうもんだ」 勝也「おまわりさん!」 健四郎「なんだ、君は!」 勝也「すみません」 健四郎「風営法を知らないのか?」 勝也「初めてなもんで」 健四郎「現行犯で逮捕する」 勝也「そんなこと言わないで」 健四郎「署まで来るんだ!」 勝也「10万円ありますから」 健四郎「10万円!」 勝也「これで見逃してください」 健四郎「買収する気か」 勝也「二度としませんから」 健四郎「じゃあ、もらっておくから」 勝也「すみません」 健四郎「二度とするなよ! わかったな(と立ち去ろうとする)」 勝也「待てい! こう見えても私は特捜の人間だ」 健四郎「嘘!」 勝也「刑事の中に一人悪い奴がいると聞いて、見張っていたんだ!」 健四郎「ちょっと待ってください。何で警察が客引きするんですか」 勝也「それが常識だ」 健四郎「ちょっと待ってください。20万円あるんです。これで内密にお願いします、どうか」 勝也「こういうことは二度とするなよ」 健四郎「もうしませんから」 勝也「気を付けるようにな(と立ち去ろうとする)」 健四郎「待てい! ここらに悪い刑事がいると聞いて、見張っていたんだ。お前か」 勝也「もうすぐ定年なんです」 健四郎「それがどうした」 勝也「家には寝たきりの母がいるんです」 健四郎「そんなことで許せると思っているのか。早く署に来い!」 勝也「ここに30万円ありますから、これでどうか」 健四郎「仕方ないな!」 勝也「二度としませんから!」 健四郎「本当にするなよ!(と立ち去ろうとする)」 勝也「待てい! 飽きたな」 健四郎「じゃあ、次行こうか」 朝風呂 健四郎「ガラガラガラ」 勝也「はい、いらっしゃい」 健四郎「朝の6時。朝風呂に入ると気持ちがいいな。こんな近くに朝風呂があるとは知らなかった。チャポン。うわあ、大将! 湯、少ないで!」 勝也「浅風呂!」 デート 健四郎「見てごらん」 勝也「ええ」 健四郎「きれいな夜空だよ」 勝也「そうね。あの、健四郎さん」 健四郎「はい」 勝也「腕を組んでもいいかしら」 健四郎「まいったな、どうぞ」 健四郎は右腕を差し出すが、勝也は腕組みをする。 ある結婚式 健四郎「花婿側の司会者です」 勝也「花嫁側の司会者です」 健四郎「それではこれより、花婿の友人を代表いたしまして、花婿の前の恋人よりスピーチを頂きます」 勝也「続きまして、花嫁側の親戚を代表いたしまして、花嫁の前の旦那より乾杯の音頭です」 健四郎「続きまして、花婿の水子の霊をまつってあるお寺の住職よりお言葉を頂きます」 勝也「続きまして、花嫁の隠し子達より花束の贈呈です」 二人「末永く、お幸せに」 | |
(サバイバルスペシャル No.295 1986年1月25日放送) 名前 原「あらー、森さんの奥さんじゃない」 森「あら、お久しぶりじゃない、お元気」 原「そういえば、お子さんできたって」 森「そうなのよ、女の子なの」 原「あらー、いいわね、どういうお名前つけたの」 森「あのね、正月に生まれたから、正子ってつけたの」 原「正月に生まれたから、正子。可愛いわね」 森「ありがとー」 原「実はうちも、女の子ができたの」 森「あらー、よかったじゃない。お名前は」 原「水曜日に生まれたから、水子(みずこ)ってつけたの」 いたずら電話 原「あほ、ボケ、カス」 森「どちらさんでしょうか」 原「いやらしいこと、言ったろうか」 森「は?」 原「大屋政子のうなじ。小錦の太もも」 森「毎日毎日いたずら電話かけてきおって」 原「へへへへ」 森「しまいにはどつくぞ」 原「これは電話だぞ。どうやってどつけるんだ。やれるものなかやってみい」 森「くそー」といって、隣の原をたたく。 原「あ、痛」 CM 森「あのーすみません」 原「はい」 森「あの、ここでうんこをしてくれませんか」 原「こんなところでうんこですか」 森「はい」 原、うんこをする。森、それを拾う。 森「ほらー、こんなに出てきましたよ」 原「朝、してきたんですけれどねえ」 (当時のCMのパロディ) 山びこ 森「長野八ヶ岳の場合。やっほー」 原「やっほーづら」 森「青森八甲田山の場合。やっほー」 原「やっほーだべえ」 森「京都比叡山の場合。やっほー」 原「やっほーどす」 森「ヒマラヤの場合。やっほー」 原「やっほー……」 予約電話 森「最近はどの産業もサービス時代。とうとううちも電話で予約を受け付けるようになったぞ」 原「大変だ」 森「リンリン。もしもし」 原「消防署ですか」 森「はい、そうです」 原「今、うちが火事です」 森「今予約しますと、来月の3日になりますが」 原「ええ」 デート 森「見てごらん」 原「ええ」 森「きれいな夜空だよ」 原「そうね」 原「あの、健四郎さん」 森「はい」 原「腕を組んでもいいかしら」 森「まいったな、どうぞ」 森は右腕を差し出すが、原は腕組みをする。 ある結婚式 森「花婿側の司会者です」 原「花嫁側の司会者です」 森「それではこれより花婿の友人を代表いたしまして、花婿の前の恋人よりスピーチをいただきます」 原「続きまして花嫁側の親せきを代表いたしまして、花嫁の前の旦那様より乾杯の音頭です」 森「続きまして花婿の水子の霊を祭っております寺の住職からの挨拶です」 原「続きまして花嫁の隠し子たちから花束の贈呈です」 二人「末永くお幸せに」 ヒーローインタビュー 森「さて、本日のヒーローインタビューは、阪神の掛布選手に来ていただいております」 走り回っている掛布(原)を追いかけ、インタビューする森。 森「続きまして、今年の目標は何ですか」 原「チームの優勝です」 腕立て伏せを続ける掛布と、なぜか一緒に腕立て伏せをする森。 森「去年に引き続いて、V2を目指してくださいね。ところで、個人記録のほうはどうですか」 うさぎ跳びを行う原と、それをうさぎ跳びで追いかける森。 原「やっぱりですね、ホームランを量産して」 森「できれば、三冠王を目指してくださいね」 原と森、倒れ込む。 原「はー、疲れた」 森「これで、疲労インタビューを終わります」 休憩 二人、息を整えるだけ。 共同募金 森「ご通行中の皆様、ぜひ愛の手ををお願いいたします。温かい、愛の手をお待ちしております」 なぜか、森の後ろを付け回す原。 原「あ、よいっしょ」 森「心から、愛の手をお願いいたします」 原「あー、こりゃこりゃ」 森「どうか、皆様の愛の手をお願いします」 原「あー、どっこい」 森「えーかげんにせえや」 | |
パート2に4コマ漫才のヒントを出したのは追っかけの女の子。 お笑いスター誕生で優勝した時もらった賞金100万円を事務所に出し「これは、私たちを売り出すお金の足しにしてください」と直訴した珍話(奇話)は有名。 4コマ漫才のネタを探すため、当時は雑誌や新聞などの4コマ漫画を読みあさっていた。 | |
原かつや(パート2)『ほとんど病気の恋ぐらし』(1983) | |
『コント100連発~笑撃のマシン』(VHSビデオ ハピネット 1995.10) | |
新しい事にチャレンジしようとしてましたが、ネタの出来に左右されやすく、たまたま出来の良くないのを見たのでしょうが、あまり面白く思えませんでした。売れ始めの頃は、小説現代で特集をくんだり(写真漫画みたいな構成でした)、こんなところでネタを公開して営業は大丈夫かなあと思いました。また、ビデオも出していてた記憶があります。 | |
今考えてみると、ショートコントの先取りでしたね、4コマ漫才は。時代が早かったのか、運が悪かったのか。この手のネタは関東の笑いにあっていると思う。 | |
1984年 第13回上方お笑い大賞銀賞受賞 1986年 第21回上方漫才大賞新人賞受賞 | |
松竹芸能に所属し、関西で頑張っていましたが、2000年7月に解散。残念です。 | |
ボケ役の勝也さんが最近、400万円もの車上荒らしにあった記事が、被害額面のわりにはひっそりとスポーツ紙を飾っていました。 解散後、ツッコミの健四郎さんは、「小僧寿し」系統の寿司屋で雇われ店長をしているらしいです。ちなみに奥さんは元漫才の「ミヤ蝶代・花代」の現在の「町野あかり」と違う方の人です。 | |
先日のテレビ東京『徳光和夫の情報スピリッツ』において、健四郎さん一家が報じられていました。内容は、『苦労する妻』みたいな内容で、以前こちらにも書きましたが、住み込み(家主は40過ぎの女性)で、現在寿司屋の雇われ店長で生計を立てている健四郎さんですが、実は、自宅にも月に1~2度しか帰らないそうで、たまに戻っても、酒を煽り奥さん(ミヤ蝶代・花代の花代さん)に「芸人とは酒飲んで…女…」と、当り散らしている、普段(以前、ネタを書かせていただいたとき)の温厚さとは180度異なるシュートな場面が放送されました。 なかでも必見は、そういう私生活に健四郎さん本人もあせっていたらしく、相談に出向いた先がこれまた現在、スナックで雇われ店長の元相方・勝也さん。勝也さんのアドバイスも「せめて、週3日くらいは、家に帰ってあげなアカンで」と、答えになってるのかなってないのか微妙なもので、熊本訛りと時折見せるカメラ目線が何とも言えぬ“味わい”を醸し出していました。 さらに注目は、花代さんの発言で、「お笑いスタ誕」以降、関西を中心に4コマ漫才が世間に浸透し出したころ、「東京進出」を掲げるも、「もう少しは地盤固めや」と、大阪に残った挙句、現在の状態になってしまったことに、「ウッチャンナンチャンさえいなかったらアノ人は売れていた…今でもウンナンを見ると…」と、当たり所のない悔しさを吐露していました。 このような健四郎一家が報じられたあと、スタジオコメンテーターの宮川花子さんが「漫才もしてないのに、芸人がどうのこうのって…アホか!」と一喝(ミヤコ蝶々の叱咤芸は着々と受け継がれています)、司会の徳光さんも頷いたままそのままCMへと、最悪の展開がお茶の間に放送されてしまいました。 次にテレビで彼らと会えるのはいつの日か?…そう遠くはないと思います。それは…『愛の貧乏脱出大作戦!!』(♪またのお越しを待ってます~…) | |
先日、『徳光和夫の情報スピリッツ』でとんでもない最新情報を伝えてくれたパート2健四郎さん夫妻でしたが、なんと…!! 先日、シンデレラエキスプレスさんのライブを見に行った際、シンプレ(の低い方、ボクシングの畑山に似てる方)渡辺さんの話によると、ビッグニュース!、 現在、密かに、誰に知られることも無く「パート2」はコンビ復活してとのことです。(祝) 今回は松竹芸能所属ではなく、元松竹社員が独立して興した事務所の所属で、同所属タレントにはホープ・ユタカ(浪花の鶴太郎として『11PM』の末期に活躍、ほんの…)など。 しかし今回、元社員(こう書くと、別に横領とか犯罪起こしたんと違いますよ、いわゆる独立です)の興したいわゆる傍系に近い事務所ではあるが、なんでも松竹には無断での復帰ということで、松竹とこの事務所がちょっとした抗争まがいの騒ぎを起こすという上方演芸界には近年稀に見るホットな復活劇で、本当に歌って笑ってホットな… | |
その後、ケーエープロダクションに所属しました。 (2003年1月の情報) ケーエープロダクションも辞めておられます。 「完全に足を洗った」とケーエーの社長さんがおっしゃっておられました。 松竹+ケーエーを敵に回した以上、再度、復帰するなら吉本以外では難しいと思います。 ま、吉本も拾うとも思えませんが… | |
若井ぼんが理事長として2003年1月に結成したNPO法人「笑集会」に集まったプロやアマチュアのメンバーで、原勝也は新殺陣コミックコントをやる5人組グループ武士 Samuraiを2003年に結成した。メンバーは原勝也、ダンサーの玉川哲也、大道芸の寺井敏幸、ピエロの雪丸博紀、アマチュアの島田りさ。約1年半後の2004年に解散。 原勝也は、関西で流れる「日本フルハップ」のCMに工事作業員役で出演していた。 | |
現在の活動状況は不明。 原勝也だが、大阪市のカラオケ喫茶でアルバイトをしているとの情報を見つけました(ただし、2012年情報)。 | |
2015年7月26日(日)、道頓堀角座で開かれた故若井はやとの弟子が集まる『第2回お笑いHAYATOの会』に森健四郎がゲストとして登場(出演予定にはなかったので、シークレットか)。4コマ漫才を披露したらしいが、相手がいたのか、個人で行ったのかは不明。 | |
2021年7月9日、森健四郎がニュースサイト「よろず~」のインタビューに登場。"4コマ漫才"についてのインタビューを受けていました。すでに芸人は引退とのこと。 |
ハイヒール | |
1984年1月28日(第1回オープントーナメントサバイバルシリーズ) | |
第1回オープントーナメントサバイバルシリーズ準決勝進出。 第2回オープントーナメントサバイバルシリーズ準優勝。 第4回オープントーナメントサバイバルシリーズ準優勝。 | |
漫才。 | |
リンゴ:本名西村美紀(現姓美村)。1961年8月9日生。大阪府出身。 モモコ:本名松井さとり(現姓小林)。1964年2月21日生。大阪府出身。 吉本総合芸能学院出身(NSC第1期生)。1982年11月結成。デビュー当時、リンゴは女子大生。 | |
モモコ「うちのおかんがこうやってふくろに顔うずめてな」 リンゴ「あっ。シンナー遊び」 モモコ「こうやって、お菓子の屑集めて食べるんや。めっちゃ美味いで」 | |
(第1回オープントーナメントサバイバルシリーズ2回戦Cブロック 84点○ No.201 1984年3月10日放送) リンゴ「ハイヒールのリンゴです」 モモコ「モモコです。どうぞよろしく。大阪から来ましたからね、東京の人は全然知らないと思います」 リンゴ「知らないと思います」 モモコ「でも、大坂ではこれは爆発人気」 リンゴ「いや、そこまで言ったら言い過ぎだけど」 モモコ「言い過ぎか」 リンゴ「でもね、最近道歩いていたら、テレビで見たよ、がんばってね、って同世代の女の子からね、声がかかるようになりました」 モモコ「あんた、女の子に声かけられてうれしいの」 リンゴ「うれしいやんか」 モモコ「私なんかちがうよ。中年の男性から声がかかる」 リンゴ「中年の男性?」 モモコ「(だみ声で)ようよう、ねえちゃん、来い来い来い」 リンゴ「意味が違うやないの」 モモコ「めっちゃうれしいやないの」 リンゴ「そうかな」 モモコ「それで東京でも声かけてもらいたいから」 リンゴ「声かけてほしい」 モモコ「覚えてほしいから、自己PR」 リンゴ「自己紹介をしよう」 モモコ「そうそうそう、(自己紹介をしようとするが、リンゴにさえぎられる)」 リンゴ「私はね、リンゴ言いまして。覚えやすいんですよ」 モモコ「覚えやすい」 リンゴ「ようさんいてはる女の漫才師の中で」 モモコ「女の漫才師がまた、増えてきました」 リンゴ「一人だけ、私だけ、現役の女子大生」 モモコ「これはホントなんです」 リンゴ「インテリなんですよ。大学ではね、マネージメント、つまり経営学ですね。それを」 モモコ「ちょっとちょっとちょっと、なに寝ぼけたこと言ってるの」 リンゴ「こう言ってるって」 モモコ「最近女子大生なんか珍しいも何もないでしょうが」 リンゴ「そんなことないでしょ」 モモコ「掃いて捨てるほどいるやないの」 リンゴ「そんなことない」 モモコ「どこでもいてますやね。そこのノーパン喫茶もいてるし、そこの覗きもいてるし」 リンゴ「まちいや。なんでそういう産業の人間と私が一緒やねん」 モモコ「女子大生って一緒やないの」 リンゴ「違う違う。やっぱりね、大学って言ってもそんじょそこらの大学とは違うの。名前が通ってる、全国的な大学」 モモコ「どこの大学?」 リンゴ「知ってるでしょ、京都産業大学」 モモコ「そんなもん、お笑い界の堀越学園やないの」 リンゴ「そんなことない。やっぱりね、卒業生でも各界で活躍なさってる人が多い」 モモコ「各界って、笑福亭鶴瓶とあのねのねしかおらんじゃないの」 リンゴ「そんなことないって」 モモコ「わかった。漫才師なろうと思って、京都産大いったんとちゃうかい?」 リンゴ「誰が漫才師なろうと思って学校行くねん」 モモコ「ちゃうんかい」 リンゴ「やっぱりね。大学とかは大事やねん」 モモコ「大事かい?」 リンゴ「学歴はもう、ファッションの時代やからね」 モモコ「何を言うとんねん。学歴なんか関係ないですよね。学歴なんかね、ましてお笑い界で。私を見てみいや。立派な高校中退の普通のスケバンやないの」 リンゴ「どこが普通なの。あんたしっかり道外れてるやないの。人の道外れているの、全然わかってない」 モモコ「いいやないの」 リンゴ「人の道外れているって。全然わかってへんとちゃうか」 モモコ「せめてね、躾は受けなあかんと思ってね」 リンゴ「そうそう、躾はないとあかん」 モモコ「躾はちゃんと受けましたよ」 リンゴ「ほんまかいな。どこで受けたの」 モモコ「あんた、びっくりするでえ」 リンゴ「どこ?」 モモコ「寮生や」 リンゴ「全寮制?」 モモコ「全寮制。男は丸坊主」 リンゴ「男は丸坊主」 モモコ「女はおかっぱ」 リンゴ「女はおかっぱ」 モモコ「朝は5時半起床。みんなでランニングや。周りは高い塀ばっかり」 リンゴ「それ鑑別所ちゃうんかい」 モモコ「リンゴも行ったことあるの?」 リンゴ「あるか。なんやの、この握手。行かへんよ、そんなところ」 モモコ「じゃあ、なんで知ってんの」 リンゴ「聞きゃわかるやないの、ホンマに」 モモコ「頑張って償いました」 リンゴ「償うようなことすな、ホンマに」 モモコ「どや」 リンゴ「わかってんのか、ホンマに。でも学校って大事ですよ」 モモコ「大事?」 リンゴ「勉強とかもしとかなあかん。将来役に立つ」 モモコ「勉強なんか、ホンマなんも役に立ちませんよ」 リンゴ「立つって」 モモコ「おかあちゃんに言っときますわ。役立てへん」 リンゴ「何を言ってるの」 モモコ「算数でもそうやんか。足し算、引き算できればいいとちやうの。例えばやで、喫茶店行ってお金払う時、因数分解するか?」 リンゴ「そこまでいうてへん」 モモコ「リンゴちゃん、今日原宿行こうかならわかるで。今日、帰りにカエルの解剖しようか言うか、ふぇふぇふぇ」 リンゴ「カエルの解剖しなくてもいいやないの。そういうのとちごうてやね、英語なんかちょっと知っとったらね、海外旅行行くときに外人と話ができるでしょ。歴史の勉強しとったらね、NHKの『日本史探訪』見とっても心ゆくまで笑えるでしょ」 モモコ「笑いとうないわ」 リンゴ「笑いいや」 モモコ「NHKみて笑わなあかんの」 リンゴ「お金払っとっからね」 モモコ「学校の授業で役に立ちそうなのは、応急手当」 リンゴ「応急手当。やりましたね、保健体育で」 モモコ「そうそうそう」 リンゴ「あれはね、人の役に立ちますよ。たとえばね、人工呼吸とかね」 モモコ「人工呼吸なんか最悪やんか。相手おじいちゃんとか女やったら最悪やんか」 リンゴ「選びなさんな、溺れてるのに」 モモコ「なんの楽しみがあるの。応急手当っていえばあれやない。鼻の骨折れた時。チェーンでどつき回された時。小指詰めたとき。それから」 リンゴ「そんなの一般人に何の役に立つのよ。」 モモコ「私役に立つもん」 リンゴ「しゃあないなあ。学校の勉強嫌いやったん?」 モモコ「嫌い嫌い嫌い」 リンゴ「他に楽しみ見つけたらいいやないの、学校で」 モモコ「楽しいね。先生どついたり、窓ガラス割ったりやな」 リンゴ「そんな過激な楽しみちゃうねん。もっと可愛いの。例えば大学やったらね、大学祭ってお祭りがある」 モモコ「お祭り?」 リンゴ「そうそう、文化人を呼んで講演会をやったり」 モモコ「講演会」 リンゴ「仲ええ子が集まってね、サークルでたこ焼き屋さんとかおでん屋さんとか、そういうバザーを」 モモコ「やった。モモちゃん、大学祭やったことある」 リンゴ「大学祭よ」 モモコ「たこ焼き売っとったもん」 リンゴ「私もたこ焼き売っとったの」 モモコ「やってみい」 リンゴ「すみません、たこ焼きいかがですか」 モモコ「(だみ声で)へい、いらっしゃい、いらっしゃい。たこ焼き屋はここでえ」 リンゴ「こっちの方が大きいですよ~」 モモコ「(だみ声で客の呼び込み)」 リンゴ「向こう言ったらもう何もないから、たこ焼き買っていって」 モモコ「(だみ声で)あかんあかんあかん、賽銭箱の前は混んでるから、こっち寄ってけ」 リンゴ「どこの大学祭なのよ」 モモコ「明治神宮」 リンゴ「それはただの神社の夜店やないの」 モモコ「たこ焼き屋でバイトしたらあかんの、私が」 リンゴ「誰がバイトの話してるの」 モモコ「何の話?」 リンゴ「今、学校の話してるの」 モモコ「学校の話」 リンゴ「そうそう。あんた、ガラが悪いな、ほんまに」 モモコ「(お嬢さんっぽく)私、ガラが悪いですか?」 リンゴ「(大声で)じゃかましいから、ガラが悪いって言ってるやないの」 モモコ「なんで」 リンゴ「ガラが悪いって言ってるやないの、ホンマに」 モモコ「あんたの方がガラが悪いやないの」 リンゴ「この子の方がガラが悪いでしょ?」 モモコ「誰が見てもね、この子の方がガラが悪いでしょ」 リンゴ「モモコの方がガラが悪いやないの」 モモコ「お嬢さんやないの」 リンゴ「例えばね、電話のかけ方ひとつ、ものすごいガラが悪いんですよ」 モモコ「電話やったら、モモちゃんの方が可愛らしい」 リンゴ「そう?」 モモコ「この女、全然可愛げがないんですよ」 リンゴ「そんなことない」 モモコ「この子の電話、こんな感じですよ」 二 人「ツルルルルル」 リンゴ「ガチャ」 モモコ「もしもし~」 リンゴ「可愛いでしょ」 モモコ「(色っぽく)パパァ~。アタシ~。リンゴ~」 リンゴ「色気出しておかしいやないの」 モモコ「あのね、今日宿題あるから、モモちゃんち泊まるから」 リンゴ「はいはい」 モモコ「心配しないで」 リンゴ「はい」 モモコ「わかっているわ」 リンゴ「はい」 モモコ「もう大人よ。はい。はい。ガチャ」 リンゴ「はい」 モモコ「親にね、こんだけ勉強するわ、なんたらかんたら言いながら、バニーガールの格好してるんですよ」 リンゴ「してへん、してへん、してへん」 モモコ「焦ったやろ、あんた」 リンゴ「嘘ですよ」 モモコ「その点、モモちゃんの正直なこと」 二 人「ツルルルルル」 モモコ「ガチャ。もしもし、おかんか。ウチ今日帰らんから鍵かけとけよ、ガチャ。早いやろ」 リンゴ「もうええわ」 二 人「どうも、ありがとっ」 | |
(第1回オープントーナメントサバイバルシリーズ準決勝Bブロック 86点× No.205 1984年4月7日放送) 東京での時間の過ごし方。モモコがリサイクルニュース場で「フィンガー5の切り抜き」に誰も貰い手が来なかったと怒り出す。続いて猫を売ろうとするが、それは隣の家の猫だった。そしてモモコが彼氏を見つけたという話になるが、それもリサイクルだった。 続いてリンゴが自分の憧れの人の話をしてモモコが怒りだし、彼氏の話をするが実はヤクザで全然自慢になっていない。最後は恋人が得意なスポーツの話。 モモコ「苦手なスポーツもあるねん」 リンゴ「あ、それはある。誰にだって、苦手はあるわ」 モモコ「水泳が苦手なん」 リンゴ「わかる。背中に彫り物があるから、肩身が狭いんだろう」 モモコ「人の恋人を、勝手に彫らんといて」 リンゴ「じゃあ、どうして水泳が苦手なん」 モモコ「片方の指詰めてるから、水をかく力が弱いねん」 リンゴ「はぁ?」 モモコ「左右で力が違うから、その場でぐるぐる回ってんねん」 リンゴ「もうええわ」 二 人「どうも、ありがとっ」 | |
(第4回オープントーナメントサバイバルシリーズ決勝 89点準優勝 No.256 1985年4月6日放送) おしゃれに気を遣う話。服装、口調からシェイプアップでどうやって痩せるか(シャブ打てば痩せるなど)の話。その後いつ太るかという話になり、子供ができたときの話、そしてどちらの電話の会話のガラが悪い話に変わる。 モモコ「大学生ともなると、親に平気で嘘をつくようになる。この子(リンゴ)の場合」 二人「ルルル」 リンゴ「ガチャ(と受話器を取る)」 モモコ「もしもし、パパ」 リンゴ「おとうさん?」 モモコ「あたし、リンゴ。あのね、今日宿題があるから、モモちゃん家に泊まる」 リンゴ「気いつけや」 モモコ「心配しないで、蜜柑ちゃんもいっしょだし」 リンゴ「何の会話? リンゴやモモや蜜柑や、世の中にある名前?」 モモコ「名前ぐらいええやん」 リンゴ「この中に、蜜柑ちゃんっています? いてへんやん」 モモコ「あんた、心の底から下劣やな」 リンゴ「そんなことあるか。いいから、もっと名前を変えて」 二人「ルルル」 リンゴ「ガチャ(と受話器を取る)」 モモコ「もしもし、パパ。あたし、リンゴ。あのね、今日宿題があるからよし子ちゃん家泊まる」 リンゴ「これはある名前や」 モモコ「心配しないで、サリーちゃんもいっしょよ」 リンゴ「何の漫画や。無茶苦茶言うとるわ」 モモコ「お友達やわ」 リンゴ「いいから電話続けて」 モモコ「わかってる。たくさんいる方が勉強しやすいし」 リンゴ「これはよく言います」 モモコ「大丈夫、わかってるったら。やだぁー、アハハ、パパったらエッチ」 リンゴ「それ、どういうパパ? 私が言っているのは、私を愛してくれるパパや」 モモコ「愛してくれるパパよ」 リンゴ「ものすごく可愛がってくれるパパよ」 モモコ「可愛がってくれるパパや」 リンゴ「血の繋がったパパよ」 モモコ「あんた、血繋がったパパとつきおったらあかんわ」 リンゴ「誰が付き合わなくちゃいけないのよ」 モモコ「そりゃあかんわい」 リンゴ「いいから、とりあえず切って」 モモコ「そういうわけだからね、よろしく」 二人「ガチャ」 モモコ「宿題するから女の子の家に泊まるって、嘘ばっかり言って夜中男の子と走り回っているのはこいつの方なんですよ」 リンゴ「そんな子います? 夜中走り回る子。今だったら寒いで」 モモコ「誰がそんなしょうもないことを言え言ったんや。夜中男と走るったら車に乗ってと決まってるやろ」 リンゴ「ああ、ドライブとかね」 モモコ「あんた、そんなしょうもない付き合い方するんか。男と夜中に、おら、こっちが速いぞ、とかいって走り回るんか。ほらもっと走れ。止まっちゃうと凍えて死んでしまうぞ」 リンゴ「誰が雪山の話をすれ言うたんや」 モモコ「それぐらい思い切って走ってんのかなって」 リンゴ「ちがうがな」 モモコ「ええわね。安上がりでチープなお付き合いだこと」 リンゴ「憎たらしい子でしょ」 モモコ「その点、モモちゃんの電話の正直なこと」 二人「ルルル」 リンゴ「ガチャ(と受話器を取る)」 モモコ「おい、かあちゃん、今日帰れへんぞ。鍵締めて寝とけ、ボケ、クソ、ガチャ」 リンゴ「もうええわ」 二人「どうもアリガト!」 | |
世評が言うほど、上手くて面白いというイメージは感じませんでした。 | |
影山民夫のコラムで、お笑いスター誕生以外の番組で見ると面白いと皮肉なほめかたをしていた。要するに彼女らの不調は、40を超えた審査員の感性の古さにあると指摘していました。モモコの事をフラッパーな魅力があるとか、出初めのころの島田紳助のようだとも言っていました。 | |
リンゴはDJ志望だったようです。 | |
お笑いスタ誕出演時、東京でのファッションがよくわからず、PALCOがいろいろと教えたとのこと。 | |
1984年 第5回ABC漫才落語新人コンクール審査員奨励賞受賞 1985年 第15回NHK上方漫才コンテスト優秀賞受賞 1985年 第13回日本放送演芸大賞優秀ホープ賞受賞(最優秀ホープ賞は小堺一機) 1985年 第20回上方漫才大賞新人奨励賞受賞 1986年 第6回花王名人大賞新人賞受賞(最優秀新人賞はシティボーイズ) 1987年 第7回花王名人大賞新人賞受賞(最優秀新人賞はダウンタウン) 1994年 第23回上方お笑い大賞金賞受賞 1995年 第30回上方漫才大賞大賞受賞 | |
「オヤジギャルと呼ばないで」(1990.10) | |
現在もテレビ等で活躍中。「西の女帝」上沼恵美子の「ポスト上沼」の筆頭格と言われている。 リンゴは報道から芸能スキャンダルまでのネタを回す器量があり、自分の意見もズバッと言える、関西おばちゃんのオピニオンリーダー。モモコは主婦感覚があり、関西おばちゃんのインフルエンサーとなっている。 所属する吉本興業のオフィシャルサイト内のタレントプロフィールに、活動情報などが載っています。 | |
2020年9月、とんねるず・木梨憲武がハイヒール・リンゴを誘い、漫才コンビ「梨とりんご」を結成。9月22日の『バナナサンド』(TBS)で漫才を初披露。 |
八田新太郎 | |
1980年5月10日(第1期グランプリシリーズ) | |
1週勝ち抜き。 | |
動物ものまね。 | |
アマチュア挑戦。 あのねのねがやってた『飛び出せものまね大作戦』出身者。 | |
象の鳴きまねをしていた記憶があります。「ぱぁおおおーん」とか。 | |
7年くらい前『ナベさんミッちゃんのまねまね天国!』というテレ東の番組(1991年)に八田新太郎が出てて、楽屋で『お笑いスター誕生!!』にも出てましたよね」と聞いたら笑顔でこう答えてくれました 「いやあ素人の参加できる番組はいろいろでたから、番組の名前まで覚えてないんですわ」 よくよく聞いてみたら、「お笑いスタ誕」もほとんどみたことなかったとか。。。 | |
『たけしのお笑いサドンデス』に出た時に見ました。本には動物物まねとあったので、タモリのイグアナみたいな芸かなと期待してみたら、ただの鳴きまねでがっかりしました。 猫八のように笑いよりモノマネを追求するタイプなので笑いは少なかった。普通のおじさんが 大真面目に鳴きまねをやる、そのギャップはおかしかったけど。象の鳴きまねをしていた記憶があります。「ぱぁおおおーん」とか。 | |
不明。 |
林真理子 | |
1980年4月12日(第1期グランプリシリーズ) | |
1週落ち。 | |
浪曲。 | |
浪曲師。当時、最年少(18歳)の女性浪曲師として活躍していた。 当時林さんは歌番組に出た際にキャラクターが面白いとテレビのスタッフに認められ、何本かのお笑い番組に出ていたそうです。その流れで、お笑いスター誕生の初回にも出演されたそうです。 | |
(1週目不合格 No.1 1980年4月12日放送) 浪曲を一節。 審査員からも「それはお笑いじゃないよね」と言われ、一週目で不合格となったようです。 | |
第1回出場。 | |
不明。 | |
作家の林真理子さんとは別人。 | |
TBSラジオ『伊集院光・日曜日の秘密基地』、2005年7月31日放送分の「秘密キッチの穴」のコーナーで、正体が判明。当時女性最年少の浪曲師ということでした。 現在は主婦として生活しているそうです。 |
春やすこ・けいこ | |
1980年4月12日(第1期グランプリシリーズ) | |
1週勝ち抜き。 | |
漫才。 | |
春やすこ:本名三橋泰子(現姓中島)。1961年6月15日生。大阪府出身。 春けいこ:本名出垣恵子(現姓小林)。1958年7月4日生。大阪府出身。 やすこは1972年に、けいこは1973年に松竹芸能タレント養成所入所。養成所の漫才部の稽古を見学することになり、そこで会社から組めと言われ、1976年にコンビを結成。新花月にて「三橋泰子・出垣恵子」の名前で初舞台を踏む。 | |
アイドルいびりネタで一世を風靡。 | |
(1週目合格 No.1 1980年4月12日放送) けいこ「でもやっちゃんね、あたしら歌手になったらよかったと思うの」 やすこ「それは私もそう思うわ」 けいこ「例えば、大場久美子ちゃんなんか、可愛らしいでしょ」 やすこ「大場久美子?」 けいこ「だけどね、あの子体弱いから歌手止めてんてね」 やすこ「それは嘘ですよ」 けいこ「えっ?」 やすこ「歌下手だから、辞めさせらたんです」 けいこ「確かにね、歌下手だったよ。けど歌い方、ものすごく可愛かったと思いません?」 やすこ「歌い方もしゃべり方も、かまととぶってるわ」 けいこ「そう?」 やすこ「あの子のコマーシャル、私嫌いなん」 けいこ「どんなやつ?」 やすこ「(真似しながら)彼を15分以上待てる人は、とっても愛してるんですって。でも私の彼、もう会いたくって、待ちきれませんわ(最後大げさに)って、舐めんな」 けいこ「それからね、あの子、知ってる? 石野真子ちゃん」 やすこ「石野真子? 知ってるよ」 けいこ「可愛らしいでしょ」 やすこ「歯の出たあほみたいな顔してる子でしょ?」 けいこ「八重歯や」 やすこ「石野真子がどないした?」 けいこ「可愛いでしょ」 やすこ「可愛いことあるか。いつも太い足出してね、にこにこ笑いながら」 ふたり「(歌いながら)あなたも、狼に、変わりますか」 やすこ「って自分が狼みたいな歯してね」 けいこ「あれは八重歯やないか」 やすこ「あんな唄歌うから、家、丸焼けに何ねん」 (この少し前に石野真子の実家が本当に全焼していました) お客さん引きまくり。やすこも、あっ、ヤバイという感じでうつむきかげんになってました。けいこもさすがにフォローできず、数秒間、黙ったままでした。 けいこ「火、付けたのあんた?」 やすこ「ばれた?」 ふたり「怖いわ」 けいこ「一番最後にね、あたしの一番大好きな人なんだけど」 やすこ「誰?」 けいこ「小林幸子さん。ものすごい下積み生活が長い人で感じがいいですね」 やすこ「感じがいいことなんかないやん」 けいこ「えっ?」 やすこ「なんかあったらすぐ手で口押さえるやろ」 けいこ「なんでやろ」 やすこ「総入れ歯やねん」 けいこ「嘘つきなさい」 やすこ「なんかあったらすぐ泣くやん」 けいこ「涙もろい人ですもんね、あの人」 やすこ「涙もろいんじゃないで。あの子は苦労を売り物にしてるの」 けいこ「あのね」 やすこ「自分の力がなかったから15年間売れなかったくせにね。運がないみたいな言い方するでしょ。そんな言うんやったら、はっきり言わせてもらうよ。私でも売れるよ」 けいこ「あんた、どんな苦労したっていうんよ」 やすこ「私中学校行かんと、漫才やってるのよ」 | |
アイドルいびり漫才 やすこ「最近ムカつくと思えへん」 けいこ「何がよ?」 やすこ「松田聖子!!」 けいこ「何でやの? あの子、可愛いやん」 やすこ「あの白いフリフリのドレス着て、目~ウルウルさせて「こんばんわ!松田聖子です。」(ものまねする)って……なんかムカつくやろ!!」 けいこ「ええやないのぉ~、その位。それアンタの考えちゃうん!!」 最初は「松田聖子」だけ集中的にいびってましたが、次第に「河合奈保子」「柏原よしえ」「中森明菜」などもネタにしていました。「嫌いや!イヤや!」と言う割にはしっかりそのアイドルの事をチェックしているところが(舞台裏話ですが……)なんか妙に笑えました。 その後のエピソード また「堀ちえみ」は「春やすこ」と「スチュワーデス物語」での共演をきっかけに仲良くなり「堀ちえみ」が「松竹芸能」に移籍になったのは有名な話です。それでも最初のうちは「春やすこ」は「堀ちえみ」の事が嫌いだったそうです。 | |
第1回出場。 | |
アイドルをいびりながらも、自分がアイドルぶっているところが、例えそれが芸風とはいえどうも好きになれませんでした。 | |
「ハートブレイクホテルは満員」(1981.4) 「他人のデートは禁止したい!」(1981.8) 「パープー・ドライバー・ブギ」(1983 春やすこのソロ) | |
1981年 第16回上方漫才大賞新人賞受賞 1982年 第10回日本放送演芸大賞優秀ホープ賞受賞(最優秀ホープ賞は九十九一) | |
漫才ブームの担い手の一組として活躍。漫才ヌードを披露するなど様々な話題を提供。その後、春けいこは1982年7月に横山ひろしと結婚、解散。 | |
春やすこ・けいこ、ミヤ蝶美・蝶子、ミヤ蝶代・花代、Wさくらんぼ、この4組の面々で1980年ころ、「ギャルズクラブ」と称して、当時なんばCITYにあった小ホールで定期的に公演を行なっておりました。後にやすこけいこさんが大変忙しくなった為でしょうか、参加されなくなり、残りの3組プラス「じゃんけんぽん」の柴洋子さんを加えた7人で、漫才ありコントありといった感じのライブを1981年半ばまで行なっておりましたね。お笑いスタ誕の影響もあって、蝶美蝶子さんが大変な人気だったような記憶があります。 ミヤ蝶代さん(後の町野あかりさん)のギャグ「うとうとーとしてた」もここでは浸透してたような気が……。 ギャルズクラブ、下北沢でもライブやったんですよ。スーパーマーケットというライブハウスで。 やすけいは『GORO』でヌード披露したばかりで大人気。2曲をうたってさっさと帰りました。あとは6人でコントやったりトークやったり。仕切りは蝶美でした。ちなみにゲストがブレイク前のコサキン。当時同じ場所でミッドナイトコントをやってた関係からだったんでしょうね。 | |
三波伸介とザ・ぼんちが司会だった『コント突撃隊』(『8時だよ!全員集合』の裏番組)の最終回で、横山たかし・ひろしと一緒に、恋人同士漫才というのをやっていました。 | |
春けいこは主婦業のかたわら、ピンで活動。一時期春けい子に改名して、松竹芸能のオフィシャルサイトに載っていましたが、2005年ぐらいに消えていました。講演などをやっているらしい。 2019年10月16日、大阪市内で会見し、夫婦漫才コンビ「横山ひろし・春けいこ」結成を発表した。12月1日に大阪・松竹座公演「令和元年 大阪松竹座 お笑い披露公演」で初舞台を踏んだ。 再び松竹芸能に所属したようです。 | |
春やすこも横山たかしと結納まで交わすも、一方的に婚約破棄会見を開いた。 解散後、春やすこはピンでバラエティ、ドラマなどで活躍。もっとも有名なのはにっかつ映画『夕暮れ族』で濡れ場を演じたこと? 1990年に青年実業家と結婚。 所属する松竹芸能のオフィシャルサイト、松竹芸能 オフィシャルサイト内のタレントプロフィールに経歴等が載っています。 春やすこ~OFFICIAL BLOG~があります。 |
PALCO | |
1983年10月15日(第3期グランプリシリーズ) | |
3週勝ち抜き、銅賞獲得。 第1回オープントーナメントサバイバルシリーズ準決勝進出。 第2回オープントーナメントサバイバルシリーズ2回戦進出。 第3回オープントーナメントサバイバルシリーズ出場。 第4回オープントーナメントサバイバルシリーズ1回戦負け。 第5回オープントーナメントサバイバルシリーズ第4位。 第6回オープントーナメントサバイバルシリーズ準決勝進出。 第7回オープントーナメントサバイバルシリーズ1回戦負け。 | |
漫談、顔面・声帯模写。 | |
本名畔上保彦。1960年8月24日生。兵庫県出身。 上京後、カラオケスナックで歌マネしたら受け、そのうち“モノマネの流し”に。20歳の時、渋谷のショーパブで働くようになる。この時の同僚がコロッケ。 芸名の由来は、渋谷のパルコの前でパフォーマンスをやっていたため。 番組では、六本木のディスコの人気ディスクジョッキーと紹介されていた。 | |
(1週目合格 No.182 1983年10月15日放送) 『モーレツ亜太郎』の色々なキャラクターの真似、続いて『ヤッターマン』の色々なキャラクターの真似、『魔法使いサリー』の1回目の話、近所の木がいきなり家になってもだれも驚かない。『巨人の星』で、一徹がいつもちゃぶ台をひっくり返しているのに、貧乏なのに勿体ないことをしている、しかもその後すぐに元に戻る。『サザエさん』は誰も年を取らない。カツオの遊びは野球しか知らない。しかも中島君とのキャッチボールしかしていない。中島君の両親を見たことが無い。サザエさんの家は1階建てなのに、CMで二階に駆け上がり電話を取るのはおかしい。 赤塚「熱演だけど、ネタが古い。俺の漫画なんか知らないぞ(赤塚さんの漫画なんかありましたっけ? 中尾ミエがと突っ込み、うるさいと言われる)。それとオチが無い。一つ一つの話の区切りにオチを付けてほしい」と酷評。ただし、桂米丸は好評。京唄子は「小つぶに声が似ている。テンポもいい。ただ、途中で間を入れてほしい」と評価が分かれるも合格。 | |
(2週目合格 No.183 1983年10月22日放送) デパートアトラクションのまね。 バッタの口の形態模写。 ムンクの叫びの形態模写。 サイクロン→ライダーカード。サイクロンの時速600km、いったいどこへ行くんでしょうか。 瞬間芸、ウルトラマンの目。 | |
(3週目合格 No.184 1983年10月29日放送) 沢田研二の顔真似。 郷ひろみの瞬間顔真似(ただし似ていない)。続いて『哀愁のカサブランカ』を歌うと、「首絞めると、君は死んだ~」 世良公則の声帯模写で「あんたのバラード」→途中で武田鉄矢、というより金八先生「あんたが大将」~「贈る言葉」 最後に西条秀樹の「寺内貫太郎一家」の真似から、声帯模写「ギャランドゥ」 ものまねに関しては、この頃からネタが変わらなかった。金八先生を日本で最初にものまねした人である。 | |
(第1回オープントーナメントサバイバルシリーズ前夜祭 No.195 1984年1月28日放送) 半年前、3週目までトントントンと行って銅賞をもらったところで、サバイバルシリーズが始まりました。シリーズが終わって、さあ行くぞ、と思ったら新たに始まったこのシリーズ。私の4週目、どこへ行ったんでしょう? この番組のおかげで営業が増えました。この間、友達と一緒に広島へ行きました。すると前の方に見たことがある人たちがいるんです。 「あれ、ダークダックスじゃないか」 「いや、ボニージャックスだろ」 「ダークダックスだ」 「ボニージャクスだ」 すると、前の人たちがこちらを向いて、 「私たち、デューク・エイセスです」 | |
(第1回オープントーナメントサバイバルシリーズ2回戦Aブロック 78点×(敗者復活) No.201 1984年3月10日放送) サングラスをかけて登場。マイクの前でサングラスで髪を上げて「坂本金八です」(武田鉄矢の真似)。いまいちでした、どうも。出てきました、パルコです。 バカンスでグアム島の方に旅行に行った話。日本航空の飛行機。飛行機に乗ったら流れてくる音楽で回りがくすくす笑っている。映画『フラッシュダンス』の曲。だけど頭の中ではみんなが歩いている姿が思い出される。『スッチュワデス物語』(わざとそう呼んでいる)。 中島友子(白石まるみ)がぶりっこだ、春やすこがいびる、九州の子(松岡ふたみ)がそうだそうだという、ってこの子はそれしか言わないのか。 しかしもっと悪女の人がいます。(中島みゆき『悪女』のイントロが流れる)♪まりこの手(と手袋をした両手をポケットから出す)(敵役の新藤真理子(片平なぎさ)の真似)。 あの番組が人気なのは、風間杜夫扮する村沢教官と、堀ちえみ扮する松本千秋のやり取り。二人のやり取りを真似する。 あのやり取りを別の人がやったらどうなるか。わらべと水谷豊。真似をする。 次は薬師丸ひろ子と川上哲治。 次は西城秀樹とあしたのジョーの丹下団平。 最後に堀ちえみにインタビュー。あなたがなりたい女優は誰ですか。能瀬慶子さんです。 | |
第5回オープントーナメントサバイバルシリーズ準決勝Bブロック 90点○ No.271 1985年7月20日放送) (『ギザギザハートの子守唄』(チェッカーズ)のイントロに乗って登場) ♪ちっちゃなころから、ちっちゃかった、俺。 ほっとけ、この野郎。小っちゃかったんです。ちっちゃな頃から小っちゃかったんです。なんと中学三年生まで身長一メーターありませんでした。小っちゃかったんです。だから小学校、中学校とあこがれてたことがあったんで。それは何か、そう、朝礼の時に前倣えをすること。一回もしたことないんです、前倣え。とにかく一番前にいたんです。やったことというと、気を付け、横倣え、こんなことばかりやってました。 (『哀しくてジェラシー』(チェッカーズ)のイントロが流れだす) でも高校に入ってどんどん背が伸びると、こんな僕でも彼女ができたんです。彼女はハーフで、しかも名前がジュリア。そしてでも、そのときまだ13歳だったんですね。 ♪濡れた瞳 ah han han おまえの罠 ah han han 泣いてちゃ解らないぜ lonely lonely lonely ロリコン ロリコンだったんです。 そんなお茶目な僕だから、彼女の家を行くときでも普通の格好をしては行けません。どんな格好をしていったかというと、頭にこういう大きな黄色い丸を付けて、ウサギを連れていくんです。そうして、彼女の勉強部屋の窓をこんこんと叩いて、ひとこと言うんです。(笑福亭鶴瓶の真似で)こんばんは、お月さんですけど。すると彼女が窓を開けて、あら、また来たの。ええ、決まりですから。(ユニ・チャーム ソフィのCM) あら、消えない。ええ、今月は量が多いものですから。ちょっとしたジョークのつもりでしたが、ほっぺたに赤い手形を付けて帰る羽目になりました。そのうえ、次の日から会ってくれません。1週間ぐらい経って、彼女、他の男と付き合っているという噂を聞いたんです。その頃から僕は、深夜放送を聞くようになりました。 (『涙のリクエスト』(チェッカーズ)のイントロが流れ出す) 真夜中、一人ぼっちの部屋で、眠気覚ましのコーヒー片手に、ラジオのスイッチを入れると、等しい感情的な音楽と、パーソナリティの心地よい声が、部屋いっぱいにあふれるんです。 えー、鶴光でおま。オールナイトニッポン。(笑福亭鶴光の真似) その時、僕は思ったんです。そうだ、ラジオで僕の愛を告白しようって。 ♪最後のコインに祈りをこめて Midnight DJ ダイヤル回す あの娘に伝えて まだ好きだよと トランジスタのヴォリューム上げたら、隣のおっさんに怒られた ダイヤルしろよ 夜中の街を おまえをむかえに 駆けて行くから オレの送った 銀のロケット 今では違う 心霊写真 イイサそいつと 抱き合いながら 悲しい恋を 笑ってくれよ ハハハ 笑われてしまいました。 でも、彼女は笑いながら言ったんです。「でも、そんな一途なあなたが好きよ」って言いながら、気が付いてみると、そんな感じで、よりが戻っちゃったんだな、そんな感じで。 そして久しぶりのデート。2人は夕暮れの砂浜を歩いていました。 (『ティーンネイジ・ドリーマー』(チェッカーズ)のイントロが流れ出す) 「ねえ、さっきからチェッカーズの曲ばっかり買ってるけど、なんとなく『うちの子にかぎって…』(TBSテレビドラマ)って感じがしない?」 「当たり前だよ。サザンばっかりかかったらさ、『ふぞろいの林檎たち』(TBSテレビドラマ)になっちゃうからね」 「でも、水虫は立派な病気よ」 わけのわからない話をしながら。 「今日は、そろそろAぐらい許してくれてもいいんじゃないかな?(Aとはキスのこと)」 「(砂遊びをしながら)まあ、クジラさんが飛んでる」 「飛ばないよ。そんなもん。だからさ、ジュリア。Aぐらい、いいだろ」 「あ、やだ」 「やじゃない、いいだろ」 「いや、いや」 「いいだろ、いいだろ」 「いやいや。いや、もうダメ。私を捕まえてごらんなさ~い」 「いくぞ」 僕は一生懸命、彼女を追っかけたんです。そして 「つかまえた」 「あっ」 この瞬間、僕は彼女を力いっぱい抱きしめました。すると彼女は。 (『星屑のステージ』(チェッカーズ)のイントロが流れる) ♪胸に頬をうずめ 生きていずに 死んだ 窒息しちゃったんです。あれから7年。生きていれば20歳。素敵な女性になってるはずです。でも、いつもこの海岸に来るたびに、僕はこうして叫ぶんです。ジュリア、ジュリア、ジュリア~。 (『ジュリアに ♪Ol' My Jullia 覚えているかい 俺たち見てた夢…… 帰ろうぜあの街角へ Heartbreak ol' my my my my マイケル寄せて(ここ不明) ジュリア~ (曲のエンディングが流れると、後ろを向く。音楽に合わせて顔を振り向くとなぜかコロッケの顔真似。曲が終わると) これがコロッケの青春時代の想い出でした。 どうも、ありがとうございました。 「全力投球、大変すばらしい」「一生懸命やって、まとまっていた」「今までで一番いい出来」「パルコの世界を築いた。このステージはあなたしかできない。これでもっと笑いがあるといい」「歌って踊るという自分の好きなものができて、迫力があった」と高評価。敗者復活から見事決勝進出。 | |
(第6回オープントーナメントサバイバルシリーズ準決勝Bブロック 93点× No.292 1985年12月21日放送) コートを頭から被って顔だけ出した格好で登場、ネタを少し披露(これはつまらなかった)。 その後、コートを脱いでものまねメドレー「危険なふたり」。 沢田研二→桑田圭祐→山田康男→コロッケ→世良正則→武田鉄矢→田原俊彦→西条秀樹→郷ひろみ→野口五郎→小川哲也 | |
テレビのテロップでは「PALCO」表記でしたが、トーナメントなどでのボードでは「パルコ」とカタカナになっていました。どっちが本当だったんだろう。 | |
番組後期の女性人気は、ウッチャンナンチャン、松竹梅に続く三番手だった。 | |
オープントーナメントサバイバルシリーズでは敗者復活が複数回あったため、「敗者復活の帝王」と自称していた。 | |
コロッケに近い芸風でしたが、ネタの幅が若干狭い分、コロッケほどは面白くなかったですね。物語に歌を絡めたネタの方が面白かったです。 | |
石ノ森章太郎原作、緒方拳主演の『迷宮課刑事 おみやさん』にゲイバーのチイママ役でゲスト出演してました。このドラマには桜金造氏が刑事役でレギュラー出演してました(たぶんアゴキン解散後)。 | |
その後、パルと名前を変えてフジテレビ系のものまね番組など出ていました。改名理由は、やはりあそこからクレームがきたそうです。 | |
しじみとさざえ(篠塚真由美と松下桂子)の「ものまね 思い出の九十九里浜」ではナビゲーター(小泉今日子とか、小林幸子とか、名前を言う人)として出ていた。しじみとさざえがレコード大賞最優秀新人賞にノミネートされたとき、二人と一緒にステージに上ったはいいが、司会の黒柳徹子に「あんた、誰?」と思いっきり非難されていました。 | |
今の名前は葉月パル。日本テレビ系のものまね番組などに出ています。葉月とは生まれた月からの由来らしいです。ちなみにコロッケさんの命名(葉月)だそうです。 | |
六本木で爆笑ものまねショーパブ、「セルフィッシュ」を経営していたが、2008年10月16日、営業終了。2005年の風営法改正に伴う2006年の東京都条例改正に引っかかったそうです。 | |
新たに株式会社パルメディアを設立し、社長となった。ものまねタレントを多数抱えている。またものまねタレントとして精力的に活動していた。 葉月パルのオフィシャルブログ、『笑いは副作用の無い薬』がある。 2010年7月、西麻布でショーパブ『ポルト・ベレーザ』をオープン。2013年12月31日に閉店。 2014年、株式会社ヘリカルプロモーションを設立するも、今は閉じている。2019年現在、株式会社BBE (Big Booking Entertainment)所属。 |
パロディフライ | |
1983年4月2日(第3期グランプリシリーズ) | |
5週勝ち抜き、銀賞獲得。 | |
男性二人、女性一人のコントトリオ。 | |
ミスター妹尾:本名妹尾和夫。1951年11月17日生。大阪府出身。 神谷バッタ:本名神谷利明。 松尾ペコ 妹尾と神谷は日本大学演劇部の先輩後輩。妹尾は大学卒業後に大阪へ戻り、実家のパン屋を手伝いながら「DJ養成所」に通い、後にMC企画に所属。『部長刑事』『必殺シリーズ』『暴れん坊将軍』等で悪役として出演していた。神谷は学生時代に文学座に合格。研修生終了後は文学座に入らず、東京でエキストラなどを務めた後、テレビで見た妹尾を追って大阪に行き、MC企画に所属。俳優としてドラマ等に出演した。 その後、妹尾と神谷は『スネークマンショー』を聞いて自らもコントをやろうと決断。日大の後輩、梅山(梅マカオ)を誘い、1982年にパロディフライを結成。大阪心斎橋のパルコの劇場で芝居(コント)をやって人気を得るようになった。1年後、行き詰まりを感じたところ、テレビで『お笑いスター誕生!!』を見て、全国ネットの番組に出演し、お笑いで顔を売ろうと出演を決意。妹尾の意見に神谷は賛同するも、梅山はお笑いはやりたくないと断ったため、MC企画に所属していた松尾ペコを誘い、新たに結成した。 | |
必ず最後は夕日に向かって走り出し、音楽が流れていました。青春もののパロディが主でした。少女マンガチックな所がありましたね。 | |
(1週目合格 No.154 1983年4月2日放送) 学生コント。 審査員の京唄子、鳳啓助から「きみたち2人は芝居がうますぎる。でも芝居やってんじゃないんだから」とダメ出しを受けた。しかし「彼女が救いになってるね。1人だけどこから来たのだろうというぐらい浮いてるからおもしろい」と評価された。 赤塚不二夫からは「発想がおもしろいよね」と言われた。 | |
(2週目合格 No.155 1983年4月9日放送) 学生のテニスコント。 ペコがラケットカバーを思い切り投げ捨て、舞台後方にいた司会の山田康雄、中尾ミエに当たりそうになるハプニングを起こした。 | |
(3週目合格 No.156 1983年4月16日放送) 「贈る言葉」のメロディにのり、卒業証書を持って登場する神谷とペコ。 神谷「今日は晴れの卒業式」 ペコ「校長先生、ありがとう」 神谷「教頭先生、ありがとう」 ペコ「看護室の先生、ありがとう」 神谷「給食のおばさん、ありがとう」 ペコ「用務員のおじさん、ありがとう」 神谷「ペコ、今日こそオレはやるよ」 ペコ「やるって何を?」 神谷「やるったらあれだよ、あれ」 ペコ「あれって?」 神谷「校内暴力だよ」 ペコ「神谷君がー。キャハハハハ」 神谷「笑うなよ、ペコ。僕は真剣なんだぞ」 ペコ「けれど、相手はだれなの」 神谷「体育の妹尾先生さ」 ペコ「どうして?」 神谷「だって、ペコのことをバカにするんだよ。○○(思い出せない)だって」 ペコ「私のため? ペコ、嬉しい」 突然、音楽が流れて、二人、踊り出す。このあたり、完璧に少女趣味(笑)。そこへ妹尾登場……。 | |
(4週目合格 No.157 1983年4月23日放送) 悲しい音楽にのって登場する神谷とペコ。ベンチを前に相手に話しかけようとする。 神谷「ボクと結婚しよう」 ペコ「私たち別れましょう」 同時にハモる。 神谷「どうして別れなければならないだい、ペコ。僕たち、こんなに愛し合っているのに」 ペコ「ごめんなさい。私好きな人が出来てしまったの」 神谷「だれだい、それは」 ペコ「(小さな声で)妹尾さん……」 神谷「なに? 妹尾先輩だと。ボクの恋人を取るなんて許せない。決着を付けてやる」 ペコ「止めて。お願い」 そこへ妹尾登場。 妹尾「後輩。お前、まだペコにつきまとっているのか。面白い。決着を付けてやる」 ペコ「妹尾さん。やめて」 妹尾「そうはいかない。ペコ、あっちへ行っているんだ」 ペコ、舞台の影に消える。二人で殴り合う格好……。 神谷「あっちへ行ったね。」 妹尾「(急にオカマっぽく)あっちへ行ったね」 神谷「妹尾先輩。愛してる」 妹尾「後輩、私だって~」 ここで客席から悲鳴(当たり前だわな)。本当に気持ち悪かった(笑)。 この後は、ペコが登場すると妹尾と神谷が殴り合い。いなくなるとラブラブ(ウエー)。そして最後はいつもの通り、音楽が流れ、三人が走り出す。 妹尾「今回は名シーンをプレイバック!」 様々なシーンをスローモーションでリプレイして 三人「パロディフライ、これにておしまい」 | |
(5週目合格 No.158 1983年4月30日放送) 先生・妹尾と生徒・神谷が登場。ともにペコへのラブレターを持っている。 先生、退学をちらつかせ、神谷にペコのことをあきらめさせる。諦めた途端、先生、「推薦入学、決定!」。 ところが妹尾先生、女性の前に出るとろくに喋れない。そのため、神谷にペコとの仲を取り持ってもらおうとする。 そこへペコが登場、妹尾先生、陰に隠れる。ペコは幼馴染の神谷のことが好きで、呼んでもらって大感激。しかし妹尾先生、「退学」と大きく書かれた紙を持って、神谷に見せつける。 最後はいつもと同じく、『太陽がくれた季節』が流れ、三人が夕日に向かって走り出す。 審査では「1、2週目の青春コントと変わらない」「突出した笑いが無い」「同じものを見せられると飽きる」などと酷評だったが、合格。 | |
(6週目不合格 No.159 1983年5月7日放送) 浪人生の神谷とペコがディスコへ踊りに来る。 しかし、ペコの「滑る」という言葉に落ち込む神谷。 そして、ピンクのワンピースを着ているペコへ向かい、「ピンクは恋人募集中なんだ」。 ペコ「そう、恋人募集中。だって、私の好きなのは、神谷くんだもの」 神谷「ええー」 喜ぶ二人。 神谷「ところで、ペコの将来の夢は?」 ペコ「えー、ひ・み・つ」 神谷「えー、教えてよ」 ペコ「お・よ・め・さ・ん」と、神谷を指さす。 盛り上がる二人。そこへディスコの黒服姿の妹尾登場。 妹尾「開店前に騒ぎやがって、うるさいんだよ」 神谷「あー、先輩」 ペコ「神谷くん、神谷くん、先輩って」 神谷「僕の街の妹尾先輩だよ。いつも模擬テストでは1番だったんだ」 妹尾、実は文部省のスパイとして潜入していると言っていろいろやり取り。最後、二人を追い払うが、実は妹尾、六年も浪人をしていて、ただアルバイトをしているだけだった。 妹尾はコント中にセリフを忘れる。この時も演出家から何度もダメ出しされ、夜中にやっとOKが出たネタを必死で覚えたが、本番までに覚えきることができなかった。 | |
(6週目再挑戦不合格 No.184 1983年10月29日放送) ペコの家にプロポーズをした恋人の神谷が来る。しかし、ママが死んでから男手ひとつで育ててきたパパは、授業参観にもママの格好をして、オカマの人生に目覚めていた。そこへ神谷が登場。「おかあさまですか?」と聞かれ、和服の裾を上げて「父です」と答える。 神谷は男同士で話をしたいが、パパは大喜び。パパはペコにビールを買いに行かせる。パパは神谷に迫っていく。そこへペコが帰ってきて、パパと神谷にビンタ。実はパパは、我慢強い男を探すためにわざと演技をしていた、と説明。最後はお月様に向かって走り出す。 | |
ペコと神谷はいつもペアルックでした。当時から付き合っていたのだろうか? | |
大阪からネタを持って東京へ出向き、演出家に3~4本持っていくが「全部ダメ」と言われ、泊まり込みでネタを考え本番出演を果たした。 | |
(シティボーイズの)大竹まことは熱心で、よく『おい、パロディフライ、そのネタどっからもってきたんだよ』と聞いてきたらしい。 | |
楽屋外の廊下で稽古をしていた時、妹尾と1980年に放送されたNHKの銀河テレビ小説『御堂筋の春』で共演した古尾谷雅人が出合い、当時古尾谷が主演だったドラマ『若草学園物語』の楽屋に呼ばれ、そのまま話し込む。妹尾が古尾谷の楽屋から稽古場の廊下へ戻ってくると、『お笑いスター誕生!!』の出演者たちはみんな稽古をやめ、目を丸くして妹尾のところを見たとか。 | |
あまり面白いという印象がありませんでした。正直言って、銀賞まで勝ち抜いたのが不思議です。 | |
ABCラジオ編集『人生晴れたり曇ったり―全力投球!!妹尾和夫ですの本 通称カズぼん。』(青心社,2006) 妹尾和夫『笑うて泣いて また笑て ――妹尾和夫のしゃべくりエッセー』(天理教道友社,2021) | |
様々なテレビ番組やイベントに声がかかるようになったため、東京で活動するために石井光三オフィスに所属。 順調に仕事が入るものの、神谷は「自分は役者一筋の人間。コント赤信号の前座やパーソナリティはつらい」と妹尾に語り、さらにペコと交際していた神谷は、ペコの父親に「結婚を許す。その代わりに俳優、芸人はやめて普通の職業に就いてほしい」と言われ、結局1984年頃に解散。 ペコと神谷は結婚しました。 | |
妹尾は大阪に戻り、本名で俳優、リポーター、ラジオパーソナリティとして関西を中心に活動。MBSラジオ『ネットワーク1・17』(月曜19:30~20:00)(1996年4月~2008年3月)、ABCラジオ『全力投球!! 妹尾和夫です』(2003年9月29日~2009年7月3日)、KBS京都ラジオ『妹尾和夫のパラダイスKyoto』(2010年4月9日~)のメインパーソナリティを務める。また、ABCテレビ『せのぶら!』(2010年3月-2014年3月31日)にもメイン出演。 1985年に演劇ユニット『売名行為』を立ち上げる。1992年に「劇団パロディフライ」を結成し、1993年に旗揚げ公演。以後、定期的に舞台公演を行っている。 現在はパロディフライ・プロダクション所属。劇団パロディフライの公式HPはこちら。 | |
「劇団パロディフライ」結成後、本公演の本番前、神谷は東京から大阪に来て、仕上げを手伝っていた。2004年ごろ、神谷は上咽頭がんで死去。51歳没。 |
VANVAN | |
1982年6月19日(第2期グランプリシリーズ) | |
1週勝ち抜き。 第2回オープントーナメントサバイバルシリーズ2回戦進出。 第3回オープントーナメントサバイバルシリーズ出場。 第4回オープントーナメントサバイバルシリーズ1回戦負け。 第5回オープントーナメントサバイバルシリーズ1回戦負け。 第7回オープントーナメントサバイバルシリーズ1回戦負け。 | |
モノマネ漫才コンビ。 | |
西仁(ひとし):不明 仲一也:本名中島福雄。長野県出身。 西は「マイラブマイラブ」でヒットを飛ばした元GSのザ・ヤンガーズ!!。解散後、3人組のザ・ジンギスカン・トリオ結成解散を経て、1975年に南英二、ジョニー高田らとブラックジャックを結成(『風のいたずら』を歌ったブラックジャックは別コンビ)。泉ピン子のバックバンド、ジャイアント吉田とブラックジャック、牧伸二とブラックジャック(シングル『マキシンのソウル・それはないじゃないか』がある)を経て、漫才師に。 仲は模写漫談で1973年にデビュー。 | |
確か催眠術のネタでいろんな芸能人の催眠術をかけると、かけられた方がものまねでその芸能人になりきるというネタでした。 | |
(第2回オープントーナメントサバイバルシリーズ1回戦Cブロック 89点○ No.211 1984年5月19日放送) 仲「はいどうもこんにちは、VANVANです」 西「どうもこんにちは」 仲「僕らの商売ね、日本全国回っていますけれどね」 西「そうなんですよ。我々、売れてないですからね、北海道まで歩いて仕事行ってるんですよ」 仲「そう、歩いて仕事へ、って行けるかよ。水戸黄門じゃないんだから」 西「いや、あなたね。水戸黄門って言いますけれどね。水戸黄門だってあれ、おかしいですよ」 仲「どこが」 西「あんなよぼよぼの爺さんがですよ。青森とか北海道、歩いて行けるわけないじゃないですか、ねえ」 仲「そのために東北新幹線がある」 西「新幹線があるって、ちょっと待て。江戸時代にあるか、そんなもんが」 仲「もっともでございます。でもぼくら、タクシーに乗る機会が多いんですけれど、乗っていますといろんなことがありますよね」 西「ありますね」 仲「ヘイ、タクシー」 西「(ハンドル持ちながら)へい」 仲「すみません。後楽園球場までお願いします」 西「後楽園ね、へえ」 仲「巨人阪神、どっち勝ってます?」 西「ああ、3対0で阪神勝ってますね」 仲「巨人、負けてんですか」 西「ええ」 仲「あれ、運転手さん。これ、NHKでしょ」 西「そうですよ」 仲「すみません、ラジオ日本に変えてください」 西「んなもん、どこ変えたって同じですよ(チャンネルを変える)。変えましたよ」 仲「こっち、どっち勝ってます?」 西「5対2でジャイアンツ勝ってます」 仲「そんなわけあるか。そんなタクシーの運転手さん、いるか」 西「いや、まったくです」 仲「それはともかく、近いと嫌がる運転手さん、いるでしょ」 西「いますけれど、あれ、なぜなんでしょうね」 仲「なぜって、近いと料金が安いからでしょ」 西「いやいや、僕はそうは思いませんよ」 仲「じゃあ、どうなんだよ」 西「遠くに行った方が、料金が高いからです」 仲「当たり前だろ。当たり前。何考えてんだ、当たり前だろ、そんなことは。でも一番嫌なの、行き先決めてもむっつりして返事しない人いるでしょ」 西「いますねえ」 仲「こういう顔の暗い奴(と西を指差す)。後ろから首絞めたくなるよね」 西「ちょっと待て。首絞めたいと言って俺を指差すってことは、俺の首を絞めたいのか」 仲「絞めてやろうか」 西「ちょっと待て」 仲「また逆に、やたら愛想のいい運転手さんいるでしょ」 西「たまにですけれど、いますね、これ。ヘイ、タクシー」 仲「はい、どちらまで」 西「新宿行ってください」 仲「新宿ですか、はい、わかりました。あ、お客さん、今日新宿、道混んでますけれど、時間大丈夫ですか」 西「なるべく急いでよ」 仲「はい、わかりました。」 西「(体を上下に揺らしている)」 仲「変わったお客さんだな。お客さん」 西「何?」 仲「今、信号で止まってるんですよ」 西「(苦笑)」 仲「お客さん、よかったらカラオケで一曲どうぞ」 西「ああ、私は音痴だからいいです」 仲「あの、私歌ってもいいですか?」 西「ああ、じゃあ、やってくださいよ」 仲「いいですか」 西「ええ」 仲「じゃあ、演歌なんてどうですか」 西「演歌、好きですよ」 仲「五木ひろしなんか、どうですか」 西「私ね、五木ひろし、ファンなんですよ」 仲「ファン。ちょうどよかった。ちょっと、片手ハンドルでごめんなさいね。五木ひろしって、演歌の歌手でありながら、腰を回して歌うんですよね(と実際に腰を回す)」 西「(呆気に取られて仲を見る)」 仲「あ、お客さん。使って悪いんですけれどね、五木ひろしの顔をつくってくれませんですかね」 西「私がですか?」 仲「そうしましたら私、成り切って歌いますから」 西「五木ひろしの顔ですね」 仲「お願いします」 西「五木ひろしの顔ですね、はいわかりました。(仲の目の横を思いっきり引っ張る)はい、できましたよ」 仲「(五木ひろしの真似をしながら)あの子~、どこへいるのやら~(『夜空』)」 西「いやあ、顔つくると結構雰囲気出ますね」 仲「(そのまま歌い続ける)」 西「運転手さん、これ結構いいもんですね。新宿通り越して、埼玉まで行きましょうか」 仲「おいちょっと待て、気持ち悪い。ヘイ、タクシー」 西「ヘーイ」 仲「目黒までお願いします」 西「目黒までね。はい、わかりました。行きますよ。ブーン」 仲「乱暴な運転手さんだな」 西「ブーン」 仲「信号、赤ですよ」 西「大丈夫ですよ、横浜なんだから」 仲「嘘だろ」 西「ブーン」 仲「飛ばさなくていいですよ」 西「ブーン」 仲「飛ばさなくていいですよ!」 西「うるせえな。俺は都バスの運転手だよ」 仲「(相手の頭を叩き)思った通りのギャグを言うんじゃないよ。みんなわかってたじゃない」 西「古すぎましたか。それでしたら、今日は新鮮な新しいギャグをちゃんと考えてあるんだ」 仲「ヘイ、タクシー」 西「はい」 仲「神宮球場までお願いします」 西「野球ですか」 仲「早稲田と慶応の試合がありまして」 西「おう、そうけい」 仲「(相手の頭を叩く)何を考えてんだ。1回ならず、2回も。私が運転手やるから」 西「あなたが運転手」 仲「あなた、お客さんやって」 西「ヘイ、タクシー」 仲「どちらまで」 西「六本木、行ってください」 仲「六本木ですか。はい、わかりました。(真似をしながら)私は、川上哲治です」 西「いちいち、名前を言うなよ」 仲「名前言わないと、わからんです」 西「あの、川上さん。野球の解説の方はいいんですか」 仲「私は監督やめましたしね。長嶋君と違って、私は嫌われもんですから」 西「そんなことないですよ」 仲「もう、老後の楽しみは一つしかありません」 西「なんなんですか」 仲「それは、セ・リーグの会長になることです」 西「それは欲張りすぎでしょ。ヘイ、タクシー」 仲「(勝新太郎の真似をしながら)どちらまで」 西「渋谷へ行ってください」 仲「渋谷でございますか。わかりました(と目を細めて、勝新太郎の顔をつくる)」 西「勝さん、タクシーの運転手やってるなんて、ずいぶん困っているんですね」 仲「ええ、ちょっと、飲み屋の借金負いましてね」 西「ああ、そうですか」 仲「玉緒さんがやれっていうもんですから、やらさせてもらっています」 西「はあ、大変ですな。ところで勝さん。前、見えてるんですか」 仲「大丈夫ですよ。まだ今日は、一度も事故起こしてませんから」 西「そんなの、危なくて乗ってられないでしょ。ヘイ、タクシー」 仲「(真似をしながら)どちらまで」 西「これまっすぐ行きますと信号ありますから、そこのガソリンスタンドを左に曲がって」 仲「ガソリンスタンドじゃわからん。さっさと言え。男だろ(サッポロビールのCM)」 西「これ、あの三船敏郎って言わないけれど、お客さん、わかってるんですよね」 仲「うるせえ。俺は世界の三船だ」 西「名前言ったからいいけれど、ほんと、似てねえな。あのですね、そんな怒ってたら危ないですよ。やわらかく。ほら、見て、十九歳の女子大生。よかったら紹介しましょうか、かわいいでしょ」 仲「うーん、寝てみたい(丸八真綿のCM)」 西「(手を広げて、呆れる)」 仲「男は黙って、サッポロビール」 西「(似ていないので、呆れる)」 仲「(まだ三船の真似のまま)がんばれ、がんばれ、玄さん、玄さん(間下このみのキッコーマンのCM)。どうだ」 西「(隣で呆れるだけ)」 仲「しらけちゃったみたいだね」 西「(相手を突き飛ばしながら)どうするんだよ、この状態を。ヘイ、タクシー」 仲「(真似をしながら)どちらまで」 西「(しゃがれていてよくわからないので、思わず顔を見る)えっ」 仲「へいタクシー。行き先は、どちらですか」 西「ちょっとすいませんけれど、運転手さん。あのお、どなたなんでしょうか」 仲「私は、大河内伝次郎です」 西「大河内伝次郎ってね、死んでる方がタクシーの運転手やるか?」 仲「これがほんとの、故人タクシー」 「年季のあった漫才だった。うまくものまねを使っていた。オチは予想付いたが、面白かった」「これから期待します」「他の人は前置きが長かったが、すぐにネタに入ったのがよかった。若い客が多いのに、大河内伝次郎なんて古い人を出してくる度胸がよかった」「少年のころに聞いたようなギャグで笑わせるのはすごい」など、好評なんだかなんだかわからないが、この日一番の高得点。 | |
西さんが「顔色が悪い、暗い」と酷評され、かつてのアイドルGSもかたなしでした。 | |
西さんは並行して「ジャイアント吉田とブラックジャック」にも所属。サバイバルシリーズのグランプリコーナーにて、「小柳トムとブラックジャック」にも登場。 | |
オーソドックスな芸風でした。モノマネの人選もオーソドックスでした。 | |
VANVANは、『ザ・テレビ演芸』の勝ち抜きにも出てたと思います。 ネタは覚えてませんが、私が見たときはチャンピオンで紹介され、勝ち抜いたので2、3週は勝ち抜いたのではないでしょうか。 | |
解散。西の方は不明。 | |
仲一也は一矢と改名。相撲の呼び出しの衣装を着た相撲漫談で、寄席・ホールなどで活躍。初代から現在までの歴代横綱名を語る漫談が人気。 和田アキ子の司会者として5年間勤めたり、1985年~1993年まで巨人選手のイベントの司会を務めるなど、司会者としても活躍。社団法人落語芸術協会協会員。東京演芸協会協会員。 デビュー以来所属していた佐藤事務所が1989年?に解散したため、牧プロダクションに所属していた。 |