オープントーナメントサバイバルシリーズ

 1984年1月28日より始まった新シリーズ。10週勝ち抜きのグランプリシリーズから、トーナメントで賞金を争うこのシリーズに変わり、以後、この番組の主流となった。略称OTSS。オープンの言葉が示すとおり、グランプリシリーズに参加したことがなくても参加が可能になった。
 赤尾健一PDの話だと、「新鮮なタレントも少なくなり、同じ方式でやっていると番組の質が落ちると考えたから」とのこと(インタビュー記事より)。出場者のマンネリ化、質の低下が言われるようになっていたため、番組としても苦肉の策であったと思われる。
 ところがたった4回勝てば優勝して賞金をもらうことができるからか、今まで参加を敬遠していた芸人、持ちネタ本数の少ない若い芸人などが参加するようになったため、有望な新人が出てきて徐々に盛り上がっていった。特に全く出演のなかった吉本興業所属芸人が、NSC出身の漫才コンビを中心に多数参加するようになった。
 このシリーズからは、コント山口君と竹田君ウッチャンナンチャンなどが人気を得た。

 ルールは以下。これは第1回から第7回まで、変更はなかった。
 出場者25組は厳正な抽選の結果、A~Eの5ブロックに分かれる。一回戦、各ブロックの上位3組が二回戦に進出する。
 二回戦に勝ち上がった15組は、再抽選の上3つのブロックに分かれる。各ブロックの上位3組が準決勝に進出する。さらに、負けた出場者の中からもっとも得点の高い1組が、敗者復活として準決勝に進出する。
 準決勝に勝ち上がった10組は、再抽選の上2つのブロックに分かれる。各ブロックの上位2組が決勝に進出する。
 決勝に勝ち上がった4組で優勝を争う。優勝者とは別に、決勝進出者の中から敢闘賞が選ばれる。
 ネタを演じる順番は、じゃんけんで決めていたそうです。
 優勝賞金は100万円。敢闘賞は30万円。
 また、1回戦突破で5万円、2回戦突破(準決勝進出)で10万円、準決勝突破(決勝進出)で15万円の賞金があった。それとは別に、1回の出演料は3万円だったそうである。
 なお優勝賞金の100万円は、現金ではなく旅行券や商品券で渡されたとのことである。
 出場者の資格制限はなし。今まで『お笑いスター誕生!!』に出演したことのない人でも参加が可能だった。
 毎回、オーディションの結果を通して25組が選ばれていた。オーディションは東京と大阪で行われていた。
 審査員は10名。各回のシリーズの間、入れ替わることはなかった。
 1週毎に5組が出場。ネタを披露し、10人の審査員が点数を付ける。一人10点で最高得点は100点。誰が何点入れたかは、最後まで明かされない。
 ネタは、旧作でも新作でも可である。
 またトーナメントが始まる前は前夜祭と称し、25組が全員登場(仕事で来られないケースもあり)。「爆笑PR合戦」として1分間の持ち時間で自分をアピールする。自己紹介する人、普通にしゃべる人、芸を見せる人、楽屋ネタに走る人など色々いた。


 歴代優勝者は以下。各回の出演者は、リンク先を参照のこと。


 第1回:1984年02月04日~1984年04月14日  コントらぶこ~る
 第2回:1984年05月05日~1984年07月14日  パート2
 第3回:1984年08月25日~1984年11月10日  コント山口君と竹田君
 第4回:1985年01月28日~1985年04月06日  笑パーティー
 第5回:1985年05月18日~1985年07月27日  ちゃらんぽらん
 第6回:1985年10月19日~1986年01月18日  キャラバン
 第7回:1986年04月26日~1986年07月05日  ウッチャンナンチャン