グランプリ決戦大会

 1984年1月21日に放送された大会。翌週からグランプリシリーズに代わり、新たにオープントーナメントサバイバルシリーズが始まることから、特別に催された企画と考えられる。
 10週目グランプリに挑戦したのは、ザ・ちゃらんぽらん笑ルームピックルスポップコーンの4組である。この時点で他に9週勝ち抜いていたのはファニーズミヤ蝶美・蝶子がいたが、どちらも解散していた。
 4組とも残念ながら全員落選した。
 裏を読んでみると、翌週から開催された第1回オープントーナメントサバイバルシリーズには、ポップコーンを除く3組が出場している。番組としても、最低1組はグランプリを獲得させるつもりだったのではないか。しかし、当日の4組のネタは何れも出来が今ひとつで、過去の受賞者と比較してもグランプリのレベルには到底及ばなかった。
 また、グランプリを受賞してもそれは名誉だけで特に番組からフォローがあるわけでもなく(事実、すでにギャグ・シンセサイザー青芝金太・紋太が解散している)、それだったら優勝賞金100万円や、番組出演料が見込まれるオープントーナメントサバイバルシリーズに出場した方が得と、挑戦者側も考えたのではないだろうか。
 ただ、グランプリ経験者でもオープントーナメントサバイバルシリーズの参加は可能であったらしく、第2回オープントーナメントサバイバルシリーズではグランプリ獲得者のシティボーイズがエントリーされていた(きたろうが交通事故にあったため欠場した)。だから、上で考えていたのは邪推かもしれない。
 もっとも、オープントーナメントサバイバルシリーズに出場して得したのは、第5回で優勝したちゃらんぽらんだけである。笑ルームは第6回まで続けて出場したが、ハゲネタを京唄子にダメ出しされたせいか、常に優勝候補と呼ばれながらも今ひとつ精彩を欠いたままだった。ピックルスはすぐに解散。ポップコーンも後にトーナメントに出場したが、何れも1回戦負けと、9週勝ち抜きの実力は発揮できなかった。